[Exhibition] Takashi Homma  / PORTRAIT OF J


Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、日本人写真家、ホンマタカシの作品集「PORTRAIT OF J」が、アメリカの出版社DASHWOOD BOOKS/SESSION PRESSから刊行されることを記念し、同作の写真イメージを使用したスライドショーと音楽を合わせたインスタレーション展示を開催いたします。

【展示概要】

Takashi Homma  / PORTRAIT OF J



会場: POST

〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3

会期: 2025年9月12日(金)~2025年9月28日(日)

時間: 11:00-19:00

定休日: 毎週月曜日


トークイベント&ブックサイニング
9月20日(土)

15:30 受付開始

16:00 トーク開始
17:30 トーク終了

定員:25名

参加費:無料


登壇者: ホンマタカシ、濱中敦史、中村碧宙

*トークイベントの後、ホンマタカシさんのサイン会を開催します。
トークイベントに参加をご希望の際は、以下のフォームよりお申し込みください。サイン会には予約なしでご参加いただけます。
*席数に限りがあるため、イベントへの参加が難しくなった場合には、チケットサイトより参加不可の旨をご連絡ください。
https://talk-event-takashi-homma-portrait-of-j.peatix.com

ホンマ タカシ
ホンマは、日本を拠点に活動する現代写真家の中で最も重要な人物の一人である。東京の郊外、都市部、その周辺の風景、そしてそこに居る人物のニュアンスを写真で描き、故郷である東京を優しくも思慮深い言説をもって探る。これまでに多くの写真集を刊行しており、1999年には作者の代表作であり傑作とも謳われている『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(1998年光琳社刊)と同作に伴うプロジェクトで第24回(1998年度)木村伊兵衛写真賞を受賞している。

濱中敦史(はまなか・あつし)

twelvebooks 代表。「アートブックの一般化」という理念を掲げ、海外出版社の国内流通を数多く手掛ける他、TOKYO ART BOOK FAIRの運営に携わるなど、多岐に渡ってアートブックマーケット拡張の可能性を探る。

中村碧宙(なかむら・そら)
ブックディレクターとして有限会社BACHに所属。「暮らしの思想」主宰。空間作りから本作り、書店経営まで様々な側面から本と関わる。その傍ら出版芸術工房という団体名のもとアートブックについての理論と実践の活動を行う。

 

本作は、2002年から近年までの間に撮影された111人の日本人のポートレイトを収録した写真集です。プリツカー賞受賞建築家である磯崎新や、1968年から1970年にかけて発行された伝説的写真雑誌 『プロヴォーク(PROVOKE)』の共同発案・創刊人である中平卓馬など、作者にとって「メンター」である人物から受けた影響に敬意を表しながら、同時に現在も活躍するあらゆる世代の幅広い職業や人生経験を写し取り、ポートレイトという形で表現しています。

アウグスト・ザンダー(August Sander)の『Face of Our Time』(1929年)、アーヴィング・ペン(Irving Penn)の『Small Trades』(撮影・プリント:1950年〜1960年代、書籍化:2009年)、最近ではヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)の『Portraits』(2002年)など、画期的とされた代表作と呼応しながら、社会的な部分で関与を見せるポートレイトが築いてきた豊かな伝統の顔ぶれに本書も加わります。

日本人写真家の例としては、東松照明が戦後の日常生活に密着したポートレイト群、昭和を生きた日本の巨匠たちを記録した上田義彦の『ポルトレ(PORTRAIT)』(2003年 / 普及版:2022年)、須田一成の『東京景』(2013年)など、東京に生きる匿名の人々の個性と静かな貫禄をとらえた作品集も挙げられます。

本書の特徴は、注意と敬意を深く払って撮影された一般の一個人たちにも意図的に焦点を当てていることです。このポートレイト群は、主に都市部を中心に数々の見慣れた場所で撮影されており、その場所が被写体の心理的な深みを露わにするスポットライトのような質を持ちあわせています。人々をありのままに観察したいという願望と共感によって導かれた結果、日本人のアイデンティティをより包括的でニュアンス豊かな視覚的表現で写し取り、国内、国外いずれからも覗き見るレンズの視野を拡げることとなりました。

伝統や技術革新によって世界中の人々を魅了してきた日本ですが、日本人の生活はしばしば理想化され、誤解され、見逃されてもいました。本書を通じ、地に足のついた本物の現代日本の肖像を提示することで、人々の心に深く迫るアーカイブとなるでしょう。

©︎Takashi Homma



【書籍概要】

『PORTARIT OF J』

国内上代:12,000円+税
出版社:DASHWOOD BOOKS / SESSION PRESS
ISBN: 9780999124529
仕様:200 x 280 mm/ハードカバー/232P

発行年: 2025年

[Event] Fleur van Dodewaard / BLACK GRASS / LOVE LETTERS

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、オランダのコンセプチュアルアーティスト、フルア・ファン・ドーデワード(Fleur van Dodewaard)のドローイングをまとめたアートブック『BLACK GRASS / LOVE LETTERS』の刊行を記念して、作家を囲んだブックローンチを開催いたします。店内の展示スペースでは、この日間限りのドローイングによるインスタレーションを予定しています。

Almost, 2025, 34 x 30 cm, ink on paper

【開催概要】
Fleur van Dodewaard / BLACK GRASS / LOVE LETTERS 刊行記念

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年9月9日(火)
時間: 17:00-19:00

作家在廊のもと、ブックローンチを開催致します。
予約不要、参加無料となっておりますので、みなさまのご参加をお待ちしております。


ファン・ドーデワードはこれまでに、ドローイング、彫刻、写真、陶芸、絵画など、多様なメディアを横断しながら制作を行ってきました。《BLACK GRASS / LOVE LETTERS》は、ファン・ドーデワードがVAGUE ARLESでのレジデンス中に取り組みはじめた最新作。彼女は1年間毎日、鉛筆とインクによるシンプルで意図的な線を描き続けました。レジデンスでは南仏・プロヴァンスの風景とフィンセント・ファン・ゴッホ(1853–1890)の残像を感じながら、ゴッホが弟のテオに書いた手紙や、1888–1889年にアルルで描かれた風景画、ドローイングを丁寧にリサーチしました。そこに繰り返し現れる線やリズムは、ファン・ドーデワード自身の制作とも響き合い、また日本の芸術、とりわけ篠田桃紅(1913–2021)による抽象的な墨の表現との継続的な対話も、彼女の独自の造形言語をかたちづくっています。瞑想的かつ実験的なプロセスを経て、紙の上に描かれたドローイングの数々は、結果的に言語を超えたいくつもの「ラブレター」となりました。
付録される中綴じの冊子には、作家自身によって綴られたテキストと、クレラー・ミュラー美術館ベノ・テンペルによる論考、そしてVAGUE KOBEの展示風景も収録。オランダ在住のデザイナー、若林亜希子の手により優雅なデザインに纏めあげられた一冊です。

関連展示
「BLACK GRASS / LOVE LETTERS」
2025年9月5日(金)~10月20日(月)
VAGUE KOBE
https://tystudio.fr/vague/


私は紙とペンを用意して、一本の線でシンプルな形を描く。これが私を表現する場。それは世界で、私自身で、そして作品でもある。触れることができると同時にメタフィジカルな、目がくらむような可能性に満ちた空間。私はその中心に立っている。ここが私の居場所。
ゼロを起点とする。可能性を秘めた、空っぽのゼロ。いつも同じで、いつも新しいゼロ。宇宙の中で地球が少し回転し、朝が来て私たちは目を覚ます。それからどうする? 両足を地面につけて立ち、息を吸う。吸って、吐いて。吸って、吐いて。私たちの周りではすべての物事が目まぐるしく動いている——まさにその嵐の目の中で、それは起こる。
フルア・ファン・ドーデワード(本文より)

書籍概要
フルア・ファン・ドーデワード『BLACK GRASS / LOVE LETTERS』
仕様:B5版変型(165 x 235 mm)/ソフトカバー(中綴じ冊子付き)/80P+中綴じ16P
デザイン:若林亜希子
執筆:フルア・ファン・ドーデワード、ベノ・テンペル
言語:日本語
定価:4,000円+税
発行:torch press
ISBN:978-4-907562-56-4 C0071
発行年:2025


フルア・ファン・ドーデワード(Fleur van Dodewaard)
1983年生まれ。オランダのリートフェルト・アカデミーを卒業後、ローマのMuseo d’ArteContemporanea、ロンドンのFlowers Gallery、オランダのCobra Museumなどで展覧会を開催。Foam Magazine の Talent Issue #28 でも選出され、作品はFoam のパーマネントコレクションとして所蔵されている。これまでの作品にコンセプチュアルアート作家、ソル・ルウィットによるアーティストブック『Variations of Incomplete Open Cubes』を立体で再構築し、それを撮影した「131VARIATIONS」がある。2021年、『left hand right hand』(torch press)を刊行。
http://www.fleurvandodewaard.com/

[Exhibition] Kim Boske / Kamiyama

Added on by Yusuke Nakajima.

Kim Boske(キム・ボスケ)の作品集「Kamiyama」が、Hans Gremmen(ハンス・グレメン)によるデザインで出版社Fw:Booksから刊行されることを記念し、展覧会を開催いたします。徳島県で第1弾が行われた本展は、東京(POST)、そしてオランダを巡回する予定です。

©︎ Kim Boske

【展示会概要】
Kim Boske / Kamiyama

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年8月15日(金)~2025年9月7日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日

オープニングレセプション: 2025年8月15日(金) 16:00-19:00
作家在廊のもと、オープニングレセプションを開催致します。予約不要、参加無料となっておりますので、みなさまのご参加をお待ちしております。

時と空間の異なる瞬間が私たちの視点をかたちづくり、現実を定義していくことに魅了されながら、キム・ボスケは「時間」というシステムに焦点を当てた作品を制作しています。彼女の作品は、時間の経過のなかで取りこぼされたさまざまな視覚的断片をとらえ、集積することで構成されています。過去と現在の残像を集め、それらを再構成することで「今」の像を立ち上げ、肉眼ではとらえられない現象を明らかにしようとする試みです。

彼女のヴィジュアル・ランゲージにおいて、「自然」は中心的な要素を占めています。ボスケの作品は、自然や風景の意味、そしてそれに対する私たちの関係性を探り、思索し、想像するプロセスなのです。

本展では、2018年から7年にわたって、彼女が徳島県の山間に位置する神山町を継続的に訪れ、神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)に参加し制作した作品を紹介いたします。

本展に並ぶ作品群は、時間をかけてその土地と関係を築いていく、プロセスベースの制作姿勢を反映するものです。天然藍染や手漉き和紙といった地元の職人との協働を通じて、自然環境は主題であると同時に、作品の物質そのものとしても存在しています。ここでは自然は比喩や象徴ではなく、直接的に、そして能動的に作品に関与しています。時間、顔料、繊維を通して、風景そのものが作品の内部に染み込み、刻まれていくのです。

また、本プロジェクトの核となるのは「重なり」という構造です。風景を固定された全体像としてではなく、断片や透明層、リズムとして立ち現れさせる手法をとっています。これはドゥルーズとガタリのリゾーム的思考(要素が非線形に接続し、分岐し、また交わる構造)に着想を得たものです。

本展では、以下の複数のシリーズからなる作品群を紹介します:
– Akui Gawa
– Amagoi no Taki – natural
– Stone Stamps
– Leporello – Ensō

神山という町で作家が感じ、形にした、地域の人々との深い繋がりや自然のあり方。
静けさの中に垣間見える、神山という町や人々へのあたたかな想いにぜひ触れてください。




キム・ボスケ(Kim Boske)
1978年オランダ・ヒルフェルスム生まれ。デン・ハーグ王立芸術アカデミー卒業。時間や空間、そして自然との関係性をテーマに、写真と映像による表現を探求している。過去と現在の視覚的断片を重ね合わせることで、「いま」という瞬間を再構成し、目には見えない現象を浮かび上がらせる。自然と芸術の対話を軸に、人と風景のつながりを詩的に描くその作品は、Foam(アムステルダム)、オランダ写真美術館(ロッテルダム)、Three Shadows(北京)など国内外の展覧会で広く紹介されている。2012年に作品集『Mapping』を刊行。

[Exhibition] 安野谷昌穂 / DEMO Future Book TOUR 2025

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、安野谷昌穂の作品集「DEMO  Future Book」の出版を記念し、展覧会を開催いたします。香川県のCENTER SANUKIで始まった本展は、POSTでの開催ののち、兵庫県のVoidに巡回する予定です。

©︎ Masaho Anotani

【展覧会概要】
安野谷昌穂 / DEMO Future Book TOUR 2025

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年7月19日(土)~2025年8月10日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日


クロージングイベント
展示の最終日、8月10日(日)に作家在廊のもとクロージングイベントを開催いたします。


①ドローイング・セッション

時間: 11:00-15:00

対話から生まれる唯一無二のドローイング
お客様に描いて欲しいアイテムを持ち込んでいただき、一対一で会話をしながらその記録を線に記憶します。
その瞬間でしかなし得ない即興ドローイングをお届けいたします。
A4トートバッグサイズ¥5,000、ジャケット背中一面¥10,000など、お手持ちのアイテムやご予算で相談可能。今回発表となる書籍「DEMO Future Book」にも¥5,000でドローイングを承ります。
*一般的な油性のマーカーで施します。大抵のものはドローイングが可能です。アイテムによってはインクが乗らないと判断する場合がございますのでご了承ください。


②トークイベント

15:00 受付
15:30 トーク開始
16:30 トーク終了

定員:25名
参加費:500円

登壇者: 安野谷昌穂、小池アイ子、中村水絵

書籍「DEMO Future Book」の作家、デザイナー、版元の3名が本プロジェクトに関して語り合います。
ご参加をご希望の方は下記のURLよりお申し込みください。
https://20250125-talkevent-masaho-anotani.peatix.com


③クロージングパーティ

時間: 16:30-19:00

作家在廊のもと、クロージングパーティーを開催いたします。
ご予約不要、参加費無料ですので、お気軽にご参加ください。

 

国内外での個展や、グループ展への参加、COMME des GARÇONSやZUCCaなどファッションブランドとのコラボレーションワーク、ドイツのSTEIDLからの作品集刊行など、安野谷昌穂は初期から現在までワールドワイドに注目を集める美術家です。
現在安野谷は、日本を拠点に、山村に居を構えて作品制作を続けています。
日々の生活の中に漂う生命的な情報や社会的な事象、自然の中で得た観察や感覚を自らの中心に投影し、そこから発生する瞬間的な反射反応を軸に、内在する多層的表現世界の印象を捉えながら具現化していきます。
作品は、絵画やドローイング、コラージュ、パフォーマンス、詩、写真など多岐にわたり、あらゆる手法により森羅万象を表現しています。
物語の場面を描写したような作品や、コラージュ的に描かれた作品、抽象的パターンや文字など、安野谷の作品は画面から立ち上がる視覚的な刺激とともに、音や声、匂いのような感覚的な要素が立ち上がり、作家の多層的表現世界の奥行きを追体験するようです。
本展では、初期より近作まで200点余りがまとめられた、美術家・安野谷昌穂の現在地を表した最新作品集の発売を記念し、作品集掲載の作品や近作・新作を展示いたします。

出版記念展覧会「DEMO Future Book TOUR 2025」別会場

会期:2025年7月11日–7月21日
会場:CENTER SANUKI(香川県高松市常磐町1-6-13)
https://center.degico.jp/


会期:2025年8月23日–9月6日
会場:Void(兵庫県加西市北条町北条142-9 大正生命ビル3F)
https://voidkasai.com/

ほか、順次開催予定


安野谷昌穂作品集『DEMO Future Book』
作品・執筆:安野谷昌穂

執筆:テセウス・チャン、丹原健翔、Mars89、Frank a.k.a K-NARF

デザイン:小池アイ子

定価:本体8888円+税

判型:A4判型(230×303mm)/184ページ/ソフトカバー+栞入り

ISBN978-4-908062-66-7 C0070

発売日:2025年7月初旬発売予定

作品集 特別版
作家が表紙に一点ずつ手を施したスペシャル版を展覧会会場にて販売いたします。
定価:15,000円+税

 

安野谷昌穂(あのたに まさほ)
1991年生まれ。日本を拠点に、国内外での展覧会などで精力的に活動する。主な個展に、「Escape velocity」(0fr tokyo gallery、東京、2014年)、「Full Bloom -遠雷」(0fr.、パリ、2017)、「おしずかに、光有故/Border of Wonder, Disorder You Shine」(KOSAKU KANECHIKA、東京、2018年)、「日浄虹色/Will Shine」(Gallery Trax、山梨、2020年)、「Earth Song, Birth Gong」(parcel、東京2022年)、「法天地在|POTENTIAL」(HARUKAITO by island、東京2024年)など。主なグループ展に、「HIDDEN CHAMPIONS OF TOKYO」(Backwoods gallery、メルボルン、2015年)、「0fr. Galerie This Is Our Music (PartⅡ)」(Galerie Patricia Dorfmann、パリ、2018年)、「INTERPRETATIONS, TOKYO」(原美術館、東京、2019年)、「Vong Co RAHZI」(Blum & Poe、東京、2019年)。作品集に『STEIDL-WERK No.23 MASAHO ANOTANI “Deformed”』(Steidl、2015年)。ファッション、デザインとの協働も多く、COMME des GARCONSやZUCCa、ルイヴィトン、Cosmic Wonderなどとのコラボレーションがある。

【Exhibition】川内倫子+篠原雅武 / Inhabiting Light

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、『光に住み着く Inhabiting Light』(文:篠原雅武 写真:川内倫子)の刊行を記念して、展覧会を開催いたします。
また、6月15日(日)には本展のレセプションと、川内と篠原による予約制のトークイベントも実施いたします。

©︎ Rinko Kawauchi

【展覧会概要】

川内倫子+篠原雅武 / Inhabiting Light

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年6月13日(金)~2025年7月13日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日

レセプション:
6月15日(日)17:30〜19:00
参加費無料、予約不要となりますので、ぜひこの機会にお気軽にご参加ください。


トークイベント:
川内倫子+篠原雅武 トークイベント

6月15日(日)
15:30 受付開始
16:00 トークイベント開始
17:00 トークイベント終了

定員:25名
入場料:1500円
トークイベントの後、お二人のサイン会を開催します。
参加をご希望の際は、以下のフォームよりお申し込みください。
https://20250615-talkevent-inhabiting-light.peatix.com/

『光に住み着く Inhabiting Light』は、篠原雅武が書いた文章に対し、川内倫子が写真で返信し、そこに篠原が文章で応答するというような、文章と写真のダイアローグで構成されています。書く際に篠原は、「写真で重要なのは何を撮るかではなく、いかにして撮るか、である」という川内の言葉に、何度も立ち返ったと言います。

あとがきには次のように書かれています。

「私たちは、現実に何かを経験している。私たちが何かを経験するとき、それがいかにしてこの世に生じてきたかを問うことが大切である。(中略)やりとりを続けつつ私は、写真への応答において問われるのは、出来事が起こるところ、つまりは現実の発生源のような次元に思考を向けていくことではないかと考えるようになった。その次元は、私たちの日々の生活が営まれる、日常世界の表層の奥底にある」。

そこには、写真から立ち現れるさまざまな感覚や感情、そこから紐解かれる思考の軌跡が言葉として生まれ落ちています。

本展覧会では、二人のダイアローグを平面作品と映像作品へと展開していきます。文章と写真が相互に関わり合いながら、「光」という主題の深層を探っていきます。

 

川内倫子
1972年、滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2023年にソニーワールドフォトグラフィーアワードのOutstanding Contribution to Photography(特別功労賞)を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。近刊に写真集『やまなみ』『いまここ』(谷川俊太郎との共著)がある。2022〜2023年に東京オペラシティ アートギャラリーでと滋賀県立美術館で大規模個展「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」を開催した。現在、個展「a faraway shining star, twinkling in hand」が世界各国のFotografiskaで巡回中。2025年1月に写真集『M/E』を刊行した。

篠原雅武
1975年、横浜市生まれ、京都市在住。現在、京都大学大学院総合生存学館特定准教授。哲学や思想の研究を中心にして、現代美術や建築との接点で考えている。人間が存在することの条件に関して考察を行ない、文章を書いている。人為と自然の関係、世界の脆さの只中における人間存在の条件、場所の概念の現代的展開などである。主な著書に『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)、『人新世の哲学』(人文書院、2018年)、『「人間以後」の哲学』(講談社、2020年)。主な翻訳書にマヌエル・デランダ『新たな社会の哲学』(人文書院、2015年)、ティモシー・モートン『自然なきエコロジー』(以文社、2018年)、ティモシー・モートン『ヒューマン・カインド』(岩波書店、2022年)、ディペシュ・チャクラバルティ『一つの惑星、多数の世界』(人文書院、2024年)。

 

【書籍概要】
『光に住み着く Inhabiting Light – Dialogue on the Edge of the Everyday World』
文:篠原雅武 写真:川内倫子
仕様:252 x 180 mm/ハードカバー・丸背/136P
デザイン:須山悠里、小河原美波
言語:日本語/英語
定価:4,200円+税
発行:torch press

【Exhibition】AVM × MINERAL

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、北海道・根室市を拠点に活動するジュエリーブランド「AVM(アーム)」の展示会を開催いたします。
会期中は、デザイナーの古川広道も在廊する予定です。

【展示会概要】
AVM × MINERAL

会場: POST
〒150-0022
東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年6月5日(木)~2025年6月8日(日)
時間: 11:00 - 19:00 (※最終日は17:00まで)
定休日: 毎週月曜日


「AVM」はサンスクリット語で「聖音」、英語で「腕」、フランス語で「精神・魂」といった語を組み合わせた造語。ジュエリーはゴールドとシルバーを主素材とし、型を使わず、切断、溶接、研磨などの工程を経て、すべて古川自身の手作業で一点一点丁寧に制作されています。

もともとは東京で制作を行っていた古川ですが、東日本大震災を機に根室市に拠点を移しました。あるインタビューで古川は、完璧に巡っていく自然の中での暮らしを経験するうちに、創作を生み出す本当の主体は土地だということに気づいたと話しています。
根室で初めて制作した、鯨の骨をイメージしたバングル「rythme(リトゥム)」や、浜辺で拾った蝦夷鹿の角を用いた指輪など、生み出される作品からは、その土地での古川自身の生活ありきのものづくりや、自然との対話が垣間見えます。

26年目となるAVMの今回の展示会のテーマは「AVM × MINERAL」。
通常のラインナップに加え、金属だけでは表現できない時間の蓄積や外の自然、世界との繋がりをより強固に感じられる新作が並びます。

POSTでの4日間、古川のジュエリーが孕む自然や人との結びつきをぜひ見つめてください。

プロフィール:
古川広道
パリで5年間ファッションを学び、1999年東京でジュエリーブランド「AVM」を設立。
2011年の東日本大震災を機に、北海道根室市にアトリエを移し、周りの自然から得た感覚をジュエリーに表現している。

【Exhibition】Revue Diapo N°003 & 004 Launch Exhibition - Kanade Hamamoto, Yusuke Yamatani

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、フランスの写真雑誌『Revue Diapo』の最新号、N°003 濵本奏、N°004 山谷佑介 特集の出版を記念し、両者による展覧会を開催いたします。本誌を主宰するMaxime Matias(マクシーム・マティアス)も展示に合わせて来日いたします。

*Please scroll down for the English version

【展覧会概要】
Revue Diapo N°003 & 004 Launch Exhibition - Kanade Hamamoto, Yusuke Yamatani

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年5月27日(火) ~ 2025年6月1日(日)
時間: 11:00 - 19:00
定休日: 毎週月曜日

レセプション:2025年5月27日(火) 16:00 - 20:00
レセプションには、本誌を主宰するMaxime Matias(マクシーム・マティアス)、濵本奏、山谷佑介が在廊する予定です。
※参加費無料、予約不要ですので、ぜひこの機会にお気軽にご参加ください。


『Revue Diapo』(ルヴュ・ディアポ)は「アナクロニズム」(=時代錯誤的であること)をコンセプトに掲げたフランス・パリ発のインディペンデントフォトマガジンです。2024年にパリを拠点とするクリエイティブスタジオ「RIMASÙU」によって創刊されました。
デジタル全盛期である今LPやカセットが再評価されているように、あえて「ポジフィルム」というアナクロメディアを採用し、現代写真家たちの目を通して写真の時間性や記憶の再構築を探求することを試みています。

毎号1人の写真家に焦点を当て、そのアーカイブ、個人的なリサーチ、未発表あるいは再発表されたイメージを収録。呼応するように組み合わされたテキストは写真の解釈を一方的に定めるものではなく、多様な解釈を促すように構成されています。
また、各号の表紙には実際のポジフィルムが9枚収められています。現代的な解釈とデザインによってまとめられたことで、どの世代にも新しい見え方を提供し注目を集めているフォトマガジンです。

この度、N°003では濵本奏の『midday ghost』シリーズが、N°004では山谷佑介の『ONSEN』シリーズが特集され、日本人作家2名が続けて出版される運びとなりました。これまでのフランス語と英語仕様に加え、日本語の3ヶ国語で構成された号となっています。
雑誌でありながらも、1冊1冊が小さな展示空間であるような『Revue Diapo』。 日々SNSでイメージが消費されがちな現代に、写真に触れ所有するという豊かな体験と6日間限定の展示を是非ご覧ください。

 

プロフィール:

山谷佑介(やまたに・ゆうすけ)

1985 年新潟県生まれ、立正大学文学部哲学科卒業後、外苑スタジオに勤務し、その後移住した⻑崎で出会った東松照明や無名の写真家たちとの交流を通して写真を学び、作家としての活動を開始。現在は東京を拠点に活動。
主な展示には「KYOTOGRAPHIE」(2015 年)、「東京国際写真祭」(2015 年)、個展「KAIKOO」 (Yuka Tsuruno Gallery、2021 年)、「VOCA 展 2021」(上野の森美術館、2021 年)、「第 14 回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、2022 年)、個展「ONSEN」(Taka Ishii Gallery Photography / Film、2024 年)を初め、ニューヨークのコンデナスト本社ビルでの展示など、国内外で作品を発表。
主な作品集に『Tsugi no yoru e』(私家版、2013 年)、『ground』(lemon books、2014 年)、『RAMA LAMA DING DONG』(私家版、2015 年)、『Into the Light』(T&M Projects、 2017 年)、 『Doors』(ギャラリー山谷、2020 年)、『ONSEN MMXXIV』(flotsam books、2024 年)がある。


濵本奏(はまもと・かなで)

2000年、神奈川県生まれ。人やものや土地が持つ「記憶」を主なテーマに、壊れたカメラを用いた撮影方法や、ミクストメディア的な手法を導入して制作をおこなう。
主な展覧会に「midday ghost」 OMOTESANDO ROCKET、STUDIOSTAFF ONLY、2020年)、「VANISHING POINT」(渋谷ヒカリエ8/、2020年)、「autonoetic」(神保町テラススクエア、2020年)、「Heimat loss」(福島県南相馬市教育委員会主催 アーティストインレジデンス「群青小高」2021年)などがある。
主な出版物に『midday ghost』(2020年)、『VANISHING POINT exhibition in liminal zone』 (2022年) がある。



書籍情報:
Revue Diapo N°003
Revue Diapo N°004

価格: 5,500円(1号あたりの価格、税込)
出版社: Revue Diapo
仕様: ソフトカバー、ポジフィルム9枚付き
サイズ: 280 x 230 mm
発行年: 2025年
言語:フランス語、英語、日本語



Exhibition Overview

Revue Diapo N°003 & 004 Launch Exhibition - Kanade Hamamoto, Yusuke Yamatani


Venue:
POST
2-10-3 Ebisu Minami, Shibuya-ku, Tokyo 150-0022
Dates: Tuesday, May 27 - Sunday, June 1
Hours: 11:00 - 19:00
Closed: Every Monday

Reception: Tuesday, May 27, 16:00 - 20:00
Maxime Matias, the publisher of the magazine, along with Kanade Hamamoto and Yusuke Yamatani, are scheduled to be present at the reception.
*Admission is free and no reservation is required. Please feel free to join us.


“Revue Diapo” is an independent photo magazine from Paris, France, centered on the concept of “anachronism”—a deliberate embrace of outdated media and methods. Founded in 2024 by the Paris-based creative studio RIMASÙU, the magazine explores the temporality of photography and the reconstruction of memory through the eyes of contemporary photographers, much like the revival of LPs and cassette tapes in today’s digital era.

Each issue focuses on a single photographer, compiling their archives, personal research, and both unpublished and reissued images. The accompanying texts are curated in a way that encourages diverse interpretations rather than dictating a singular understanding.

One distinctive feature of each issue is the inclusion of 9 actual positive film slides embedded in the cover. This unique presentation, paired with modern interpretation and design, offers a fresh perspective that resonates across generations and has garnered significant attention.

This time, Issue N°003 features Kanade Hamamoto’s “midday ghost” series, while Issue N°004 highlights Yusuke Yamatani’s “ONSEN” series. The back-to-back publication of two Japanese photographers marks a special occasion. In addition to French and English, these editions also include Japanese, making them trilingual.

Though it is a magazine, each issue of Revue Diapo feels like a small exhibition space in itself. In today’s world, where images are often fleetingly consumed on social media, this limited six-day exhibition offers a rich opportunity to encounter and possess photography in a tangible way.

Artists:
Kanade Hamamoto

Born in Kanagawa Prefecture, Japan in 2000. 
With memories of people, things, and land as her main theme, she shoots with a broken camera and uses mixed-media techniques in her work. 
Her major exhibitions include midday ghost (OMOTESANDO ROCKET, STUDIO STAFF ONLY, 2020), VANISHING POINT (Shibuya Hikarie 8, 2020), autonoetic (Jimbo-cho Terrace Square, 2020), and Heimat loss (Artist in Residence in Minamisoma "Gunjo ODAKA," organized by the Board of Education of Minamisoma City, Fukushima Prefecture, 2021). Her major publications include midday ghost (2020) and VAN/SHING POINT exhibition in liminal zone (2022).

Yusuke Yamatani
Yusuke Yamatani was born in 1985 in Niigata, Japan. After graduating from Rissho University’s Faculty of Letters, Department of Philosophy, he worked at Gaien Studio. Later, he moved to Nagasaki, where he learned photography through interactions with both Shomei Tomatsu and various unknown photographers, eventually beginning his career as an artist. Yamatani is currently based in Tokyo.
His major exhibitions include "KYOTOGRAPHIE" (2015), "Tokyo International Photography Festival" (2015), solo exhibition "KAIKOO" (Yuka Tsuruno Gallery, 2021), "VOCA Exhibition 2021" (Ueno Royal Museum, 2021), the "14th Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions" (Tokyo Photographic Art Museum, 2022), solo exhibition "ONSEN" (Taka Ishii Gallery Photography / Film, 2024), as well as a show at the Condé Nast building in New York, among others in Japan and abroad.
His main publications include Tsugi no yoru e (self-published, 2013), ground (lemon books, 2014), RAMA LAMA DING DONG (self-published, 2015), Into the Light (T&M Projects, 2017), Doors (Gallery Yamatani, 2020), and ONSEN MMXXIV (flotsam books, 2024).


Publication Information:
Revue Diapo N°003
Revue Diapo N°004
Price: ¥5,500 (per issue, tax included)
Publisher: Revue Diapo
Format: Softcover, includes 9 positive film slides
Size: 280 x 230 mm
Publication Year: 2025
Languages: French, English, Japanese

[Exhibition] Stéphan Crasneanscki / What We Leave Behind

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、ステファン・クラスニアンスキーの作品集『What We Leave Behind』の日本語版出版を記念し、展覧会を開催いたします。

【展覧会概要】
Stéphan Crasneanscki / What We Leave Behind

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年4月26日(土)~ 2025年5月24日(土)
時間: 11:00 - 19:00
定休日: 毎週月曜日
協力: twelvebooks / Libraryman

レセプション: 2025年4月26日(土) 17:00 - 19:00
レセプションには、サウンドウォーク・コレクティヴのアーティストであるステファン・クラスニアンスキー、プロデューサーのシモーヌ・メルリ、そしてパティ・スミスが在廊する予定です。
※参加費無料、予約不要ですので、ぜひこの機会にお気軽にご参加ください。

 

本展は、フランス人アーティスト ステファン・クラス二アンスキーの作品集「What We Leave Behind」の日本語版出版を記念したものです。
クラス二アンスキーは、ベルリンとニューヨークベースの現代音響芸術コレクティブ「Soundwalk Collective」の一人で、イタリア人サウンドアーティストであるシモーネ・メルリと活動しています。彼らは、音を詩的な素材として扱い異なるメディアと結びつけることで、多元かつ深層的な物語を創り出しています。
また、本書に寄稿しているミュージシャンであり作家、詩人のパティ・スミスや写真家のナン・ゴールディンといったアーティストたちとの長期的なコラボレーションでも注目を集めてきました。

作品集「What We Leave Behind」は、フランスの映画監督 ジャン=リュック・ゴダールが個人的に収集していた短編映画や歴史的なエフェメラなどを題材に制作したもので、ゴダールの芸術的な思考プロセスを垣間見ることができる1冊になっています。
日本語版は500部限定で発行され、初版と同内容ながら、すべてのテキストが日本語に翻訳されています。さらに、特典として日本語表記の折りたたみポスターがダストカバーとして付属します。

会場では、本書に関連するアートワークを展示いたします。
また、クラスニアンスキーが探求したジャン=リュック・ゴダールの世界観を体感できる貴重な機会となります。

 

Stéphan Crasneanscki / What We Leave Behind

フランス人アーティスト、ステファン・クラスニアンスキー(Stéphan Crasneanscki)の作品集。ドイツラジオ文化放送の依頼により、同じくフランス人の映画監督、ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)のアーカイブを題材に制作した重要作品『What We Leave Behind』を見つめ直し、1冊の本にまとめたもの。箱、コラージュ、静物、メモの4部構成になっている。映画界の巨匠ゴダールのアーカイブを探求するにあたり、作者はゴダールが個人的に収集していた短編映画、オープンリール、歴史的なエフェメラを撮影した。時代を感じさせるメモや参考文献をまとめ上げて散逸を防ぎ、ゴダールの芸術的な思考プロセスを垣間見ることができる断片的な「クリエイティブマップ」を作り上げている。1人の人間の所有物と文化的遺産の両方に向き合う中で、作者はこうしたものに散りばめられたアイデンティティ、トレーサビリティー、時間や空間の広がり、記憶、存在、物質性、史実性といった様々な概念に対する賞賛を表現し、自己の解釈を付け加えている。ミュージシャン、作家、詩人のパティ・スミス(Patti Smith)による序文、映画監督アベル・フェラーラ(Abel Ferrara)との対談、映画評論家、歴史家、編集者であるアントワーヌ・ドゥ・ベック(Antoine de Baecque)によるエッセイを収録。
(ディストリビューターのテキストより)

書籍情報
価格: 9,000円(税別)
出版社: Libraryman
ページ数: 216ページ
仕様: ソフトカバー
サイズ: 260 x 200 mm
ISBN: 9789188113771
発行年: 2025年

[Exhibition] “We” DISCUSS AT POST

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、アートブック『We』の発売を記念した展示とトークイベントを開催いたします。

【展覧会概要】
“We” DISCUSS AT POST

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年4月16日(水)~2025年3月20日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日

アートブック『We』の先行発売を記念したトークイベントです。

「誰かも分からない人の顔がたくさん掲載されているポートレートブックを買う理由を教えて欲しい。3月下旬に開催した先行発売イベントで友人に聞かれた質問だ。「納得した上でこの本を購入したい」と。僕は一瞬戸惑ってしまいました。「ポートレート写真だけでは伝えきれない、制作の裏側に大事なことがあると思って、その文章を読んで欲しくて本にしました」と僕はその場を濁した。でも、文章がないとこの本を作る意味がなかったのか…。そんな友人による素朴かつ本質的な質問に答える形で、今回POSTではディスカッションという形でトークショーを設けたいと思います。知らない人が撮った知らない人のポートレイト写真の価値について。

PARTNERS STUDIO・川島拓人

トークイベント第一弾:「無名の顔に価値はないのか?」
桑田光平(東京大学大学院総合文化研究科教授)
×
川島拓人 (PARTNERS STUDIO・クリエイティブディレクター、編集者)

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東京大学大学院で教授をする桑田光平さんとはざっくばらんにお話を。事前の打ち合わせ中にも、「レヴィナスの顔の哲学って知ってますか?」、「誰かは誰かにとってのヒーローであることは当たり前のことのはず」、「マルク・オジェという学者は、日々なにげなく通り過ぎる地下鉄を人類学の場として読み解いたんです」とか。その他にもたくさん。初めて耳にする固有名詞ばかりでしたが、何かワクワクする言葉の羅列。じっくり聞いてみたいと思います。
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日付: 2025年4月19日(土)

16:00 受付
16:30 トーク開始
17:30 トーク終了

参加費:1,500円

詳しい情報をこちらのリンクよりご確認いただき、お申し込みをご希望の際には、事前予約をお願いいたします。
https://peatix.com/event/4378270



トークイベント第二弾:「ポートレイトの言葉」
金川晋吾(写真家)
×
川島拓人 (PARTNERS STUDIO・クリエイティブディレクター、編集者)
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お仕事でも、プライベートでご飯も(その時は金川さんのお家にお邪魔しました)したことのある写真家の金川晋吾さん。そんな金川さんもまた、自身の父や叔母のポートレイト写真を撮り続けています。その行為は、まるで、他者を通じて金川さん自身を確認しているように見えます。「人の顔の写真を見たところで、何を学んだかって難しいですよね。でも語りかけるポートレイト写真を目の前にして踏みとどまって欲しい」と話す金川さんには写真家視点でのお話を聞きたいと思います。
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日付: 2025年4月19日(土)

17:30 受付
18:00 トーク開始
19:00 トーク終了

参加費:1,500円

詳しい情報をこちらのリンクよりご確認いただき、お申し込みをご希望の際には、事前予約をお願いいたします。
https://peatix.com/event/4378281



トークイベント第三弾:「なんでもないもの」
沢山遼(美術批評家/武蔵野美術大学准教授)
×
川島拓人 (PARTNERS STUDIO・クリエイティブディレクター、編集者)
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「知らない人の顔のポートレイト写真の価値」という言葉を、別のジャンルの物事に置き換えてみました。すると私の目に入ったのはいつも使っている陶器の湯呑みでした。「そういえば、この湯呑みって誰が作ったものなんだろう?」と。生活工芸や民藝、作家不在の器から考える、知らない人の顔の価値についてを、美術だけでなく工芸や骨董などの架橋できる稀少な批評家の沢山遼さんに聞きたいと思います。
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日付: 2025年4月20日(日)

16:30 受付
17:00 トーク開始
18:00 トーク終了

参加費:1,500円

詳しい情報をこちらのリンクよりご確認いただき、お申し込みをご希望の際には、事前予約をお願いいたします。
https://peatix.com/event/4378283



『We』は、さいたま市で生活する人々を捉えた65枚のポートレイトを収めた作品集です。撮影したのは、カナダ出身でベルリンを拠点に活動するマーク・ペクメジアン、モルドバ共和国出身でパリとアムステルダムを拠点に活動するオルヤ・オレイニ、そしてさいたま市に住む小学生5名です。「ポートレイト・プロジェクト」と名付けられた作品群は、2x2mのフレームに収められ、さいたま国際芸術祭2023の会場で、65日間にわたる開催期間中、毎日写真が入れ替わる形で展示されました。芸術祭のディレクターを務めた現代アートチーム目[mé]と共にこのプロジェクトを牽引したのが編集者の川島拓人です。このプロジェクトは、ポートレイト撮影という根源的で普遍的な“他者との向き合い方”を探求し、その作品群と制作過程を様々な角度から考察した一冊となっています。

[Event] A Notable Occasion without Stephen Gill

Added on by Yusuke Nakajima.

「The Pillar」のエディションブック刊行を記念し、数量限定の販売会を開催いたします。イベントの初日となる4月3日は、スティーブン・ギルのお誕生日です。

【展覧会概要】
A Notable Occasion without Stephen Gill

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年4月3日(木)~2025年4月6日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日



モーションセンサー付きのカメラを自宅近くの草原に設置し、杭に立ち止まる鳥を記録したシリーズ「The Pillar」は、写真家スティーブン・ギルの代表作です。
被写体も、シャッターを切るタイミングさえも鳥に任せて撮影された本作のエディションブックを、10部限定でPOSTにて販売いたします。

楽譜本を土台に、表紙には鳥のイメージが刷られたジャケットが巻かれ、中ページにはcタイプのプリントが貼り付けられているユニークな作りとなっています。イメージは全て未発表のものです。
また本イベントに合わせて特別に制作されたプリントも販売予定です。

この特別な機会にぜひ足をお運びください。

 

【書籍情報】
Variations on a Theme : The Pillar

エディション:180
サイズ : 198 x 132 mm
イメージ数:30
Cタイプマシンプリント、クリスタルアーカイブペーパー
サイン、ナンバー入り
制作:スティーブン・ギル スタジオ
価格:56,000円(税抜)

 

【プリント作品情報】
The Pillar Special Print 2025

エディション:40
サイズ : 343 x 432 mm
イメージサイズ: 266 x 355 mm
ピグメントプリント(蛍光染料不使用)
日付、サイン、ナンバー入り
制作:スティーブン・ギル スタジオ
価格:43,000円(税抜)

[Event] TALK EVENT & BOOK SIGNING: James Taylor Foster / softspot (*ENGLISH ONLY)

Added on by Yusuke Nakajima.

POST is pleased to host a talk and book signing event for ‘softspot’ by James Taylor-Foster designed by OK-RM.

この度POSTでは、『softspot』の著者であるジェームス・テイラー・フォスターをお迎えし、トークイベントとブックサイニングも開催いたします。トークは英日の通訳なしでの開催になります。

©︎Max Creasy

【Event Details】

Talk & Book Signing: James Taylor-Foster / softspot

Guest: James Taylor-Foster
Venue: POST
2-10-3 Ebisu Minami, Shibuya-ku, Tokyo 150-0022

Date: Tuesday, March 4, 2025

17:00 Event Begins
17:30 Talk Begins
18:00 Book Signing Begins
19:00 Event Ends

Admission: Free

To attend, please register via the link below.
https://20250304-talkevent-softspot.peatix.com/



【イベント概要】

トークイベント・ブックサイニング:James Taylor Foster / softspot

登壇者:ジェームス・テイラー・フォスター
会場:POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3

日付:2025年3月4日(火)
17:00 受付開始
17:30 トークイベント開始
18:00 ブックサイニング開始
19:00 終了


参加費:無料
*トークイベントは日英の通訳なしでの開催となります。

ご参加をご希望の方は、下記のリンクよりお申し込みください。
https://20250304-talkevent-softspot.peatix.com/

©︎ Max Creasy  ©︎ Peteris Viksna

 

『softspot』は、2020年から2021年にかけて生まれた思考や観察の集積で、断片的な流れの中で構想され、1年間の不安定なポートレートが浮かび上がる一冊となっています。「身近なものを収める容器」として考えられたこの書籍は、散文や詩、視覚的な作品が織り交ぜられ、主観と客観の間を行き来しています。一人の作家の視点を通して書かれ、さまざまな寄稿や引用によって広がりを見せる本書は、言葉のあり方、そしてそれを手に取ることの意味を探求する試みなのです。

ジェームス・テイラー・フォスターは、イギリスとスウェーデンを拠点とする作家・文化批評家・デザインおよびデジタル文化のキュレーター。建築を学び、幅広い分野で執筆・キュレーション活動を行っています。

この機会に、ぜひ足をお運びください。

#softspot is a family of thoughts and observations made during 2020 and 2021. Conceived in a state of fragmented flow, an unsteady portrait of a year emerges that has be Imagined as a “container for the near and the close,” it contains a patchwork of prose, verse and visual work that oscillates between the subjective and the objective. Written through the lens of one writer and augmented by contributions and references, the book represents a study in how words can be written – and how they can be held in a hand.

[Event] トークイベント:雑誌「MacGuffin」の編集長を迎えて

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、毎号ひとつのオブジェクトに基づいて考察を深めていくデザイン&クラフトマガジン「MacGuffin」の編集長をお迎えし、トークイベントを開催いたします。

【展覧会概要】

トークイベント:雑誌「MacGuffin」の編集長を迎えて

登壇者:Kirsten Algera(雑誌「MacGuffin」編集長)

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3

日付: 2025年2月22日(土)

16:30 受付開始
17:00 トークイベント開始
18:00 トークイベント終了

定員:25名


参加費:1,000円
*英日通訳あり

ご参加ご希望の方は、下記のリンクよりお申し込みくださいませ。
https://20250222-talkevent-macguffin.peatix.com/

[Exhibition] KIYOSATO MUSEUM OF CONTEMPORARY ART ARCHIVE   FLUXUS and its surroundings

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、清里現代美術館アーカイブブックプロジェクトの第二巻「KIYOSATO MUSEUM OF CONTEMPORARY ART. ARCHIVE Ⅱ: FLUXUS AND ITS SURROUNDINGS」が、2月10日に出版されるのを記念し、展覧会を開催いたします。

【展覧会概要】

KIYOSATO MUSEUM OF CONTEMPORARY ART ARCHIVE   FLUXUS and its surroundings
会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年2月14日(金)~2025年3月16日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
協力: twelvebooks / telescope
ドリンク提供:MAQUETTE COFFEE SHOP



本展覧会の開催中に、トークイベントを2回開催いたします。

トークイベント:FLUXUSの魅力について
登壇者:金澤一志、廣瀬友子、中島佑介
日付: 2025年2月14日(金)

16:30 受付開始
17:00 トークイベント開始
19:00 トークイベント終了

定員:25名

参加費:500円
*ご参加の方にはMAQUETTE COFFEE SHOPさまより、コーヒーを提供させていただきます。
*コーヒーを飲まれない方はその場でお知らせください。別のお飲み物をご提供させていただきます。

参加をご希望の方は、以下のリンクよりお申し込みください。
https://20250214-talkevent-fluxus-and-its-surroundings.peatix.com/


トークイベント:FLUXUS「的」な印刷物、清里現代美術館アーカイヴ 第2巻「フルクサスとその周辺」刊行記念

清里現代美術館(1990-2014)にはフルクサスルームと名付けられた小部屋があり、冊子や新聞、レコード、ポスター、書簡、案内状、分類困難な紙片までが雑然とした印象で展示されていました。美術館閉館後のアーカイヴ化事業のひとつとしてフルクサスをテーマにまとめられた資料集の刊行を期して資料の一部を公開展示し、あわせてフルクサスという曖昧にくくられた運動体によってつくられた印刷物の特異な性質を考察します。

登壇者:滝口明子、金澤一志
主催:twelvebooks / telescope

日付: 2025年3月8日(土)

14:30 受付開始
15:00 トークイベント開始
16:30 トークイベント終了

定員:25名

参加費:500円
*ご参加の方にはMAQUETTE COFFEE SHOPさまより、コーヒーを提供させていただきます。
*コーヒーを飲まれない方はその場でお知らせください。別のお飲み物をご提供させていただきます。

滝口明子 たきぐち・あきこ
うらわ美術館学芸員。近年論考に「フルクサス・エディションとマチューナス」([ephemera]所収 Japan Cultural Research Institute, 2023)

金澤一志 かなざわ・ひとし
本冊監修者。書店勤務時代に伊藤信吾氏(清里現代美術館創設者)に多くの資料を「納品」した。

参加をご希望の方は、以下のリンクよりお申し込みください。
https://20250308-talkevent-fluxus-and-its-surroundings.peatix.com/

会場では、掲載されている書籍や資料の他、版権や紙面の都合で掲載しきれなかった清里現代美術館のフルクサス関係の書籍・エフェメラ資料などを、全部で400点ほど展示いたします。
FLUXUSという魅力的で不可思議なムーブメント。その精神性は、1960年代にあっても、2025年の現在を見通していたかのように現代的です。

清里現代美術館アーカイブブックプロジェクト刊行物の他、現在入手可能なフルクサスの関連書籍、清里現代美術館所蔵のフルクサス関連の古書・資料も一部販売します。

この機会に、ぜひフルクサスの自由な精神性を体感してください。

 

新刊書誌情報

KIYOSATO MUSEUM OF CONTEMPORARY ART. ARCHIVE Ⅱ: FLUXUS AND ITS SURROUNDINGS

清里現代美術館 アーカイヴブック 出版プロジェクトの第1巻「Ephemera(エフェメラ)」に続く第2巻「フルクサス アンド イッズ サラウンディングス」。判型と装いを一新しユニークな装丁で出版されたこの第2巻では清里現代美術館のコレクションの中からフルクサスとその周辺の資料、特に出版物を中心にまとめ紹介している。斉藤陽子、塩見允枝子、Alison Knowles、Allan Kaprow、Ben Vautier、Daniel Spoerri、Dick Higgins、Dieter Roth、Emmett Williams、George Maciunas、John Cage、Philip Corner、Wolf Vostellなどを掲載。
清里現代美術館のフルクサスルームを彷彿とさせる一冊となっている。

5000円(税別)

softcover (袋綴じ小口折表紙コデックス装)

248 pages/126 × 218 mm/colour
Printed in Japan
ISBN 978-4-9912986-1-5
© 2025 Edition Telescope
© 2025 NPO Telescope

supervisor: Hitoshi Kanazawa
editor: Tomoko Hirose (telescope) Kota Ishizaki (tata)
layout: Junpei Niki
photographer: Shinsui Ohara
assistant photographer: Yoshihiro Tsunemi
printing director: Akira Hirai (KATO BUNMEISHA)
printing: KATO BUNMEISHA Co., Ltd.

[Exhibition] TEZZO NISHIZAWA + YOSHIHISA TANAKA CHANCE FAVORS THE PLAYFUL MIND

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、建築家、西澤徹夫の展覧会を開催いたします。

【展覧会概要】

TEZZO NISHIZAWA + YOSHIHISA TANAKA CHANCE FAVORS THE PLAYFUL MIND
会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年1月10日(金)~2025年2月9日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日

レセプション: 2025年1月10日(金) 17:00-19:00
参加費無料、予約不要ですので、ぜひこの機会にお気軽にご参加ください。


トークイベント:『装丁 / 建築』
登壇者:西澤徹夫、田中義久
司会:佐藤熊弥、山田悠太朗

日付: 2025年1月25日(土)

18:00 受付開始
18:30 トークイベント開始
20:00 トークイベント終了

定員:25名

料金:無料

参加をご希望の方は、以下のリンクよりお申し込みください。
https://20250125-talkevent-soutei-kenchiku.peatix.com/

本展覧会は、2023年9月にTOTOギャラリー・間での展覧会に際して発売された作品集「Tezzo Nishizawa: CHANCE FAVORS THE PREPARED MIND」のスペシャルエディションボックス(特装版)の販売を記念して開催されます。

西澤徹夫建築事務所と田中義久率いるcentre Inc.は、今回の展示における特装版のあり方についての話し合いを重ねてきました。

会場ではエディションボックスとセットで制作された、組み立てられる紙の「リトルチェア」や、作品集の制作過程ででた模型や束見本、素材サンプルなどを組み合わせた作品を展示します。
また、会期中にはトークイベントも予定しています。

この機会に、皆様のご来場をお待ちしております。

[Exhibition] Marton Perlaki / The Third Hand

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、パリを拠点に活動しているヴィジュアルアーティスト、マートン・ペルラキの展覧会を開催いたします。イギリスのデザインスタジオ、OK-RMがデザインを担当したマートンの書籍の刊行を記念する展示となります。

©︎ Marton Perlaki

【展覧会概要】
Marton Perlaki / The Third Hand

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2024年11月24日(日)~2024年12月28日(土)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日


レセプション: 2024年11月24日(日) 17:00-19:00
参加費無料、予約不要ですので、ぜひこの機会にお気軽にご参加ください。

ブックサイニング:2024年11月28日(木) 15:00-16:00
TOKYO ART BOOK FAIR 2024のPOSTブースで、作家によるブックサイニングを開催いたします。
https://tokyoartbookfair.com/book-signing/

 

マートン・ペルラキはハンガリー出身のアーティストで、主に写真を使った表現活動を行なっています。

彼は、さまざまなイメージ制作のテクニックの境界線を曖昧にし、それらを融合させながら、クリエイティブなプロセスやそれらが生まれる環境の片鱗を作品に取り入れています。

今回POSTで発表するインスタレーションでは、この基本的なアプローチをさらに発展させ、視覚的ヒエラルキーを捨て、連続的でダイナミックなシークエンスを目指します。様々なサイズ、素材、技法のイメージが、蛇のように長い連続の中に収束し、一見バラバラに見える要素の間に新たな関係性や意味を発見するよう、鑑賞者に促すのです。

この方法は、「The Third Hand」のテーマと共鳴し、同じ作品が物理的な空間で体験される方法と、本のページ上で提示される方法とに、別のレイヤーを加えます。書籍と展示作品が相互に影響し合う空間をお楽しみください。

[Event] OPEN HOUSE

Added on by Yusuke Nakajima.

ドーバー ストリート マーケット ギンザ 7階 書籍スペース BIBLIOTHECA(ビブリオテカ)は、シーズン毎に企画される特別なイベント「OPEN HOUSE」に参加いたします。

【イベント概要】

会場: BIBLIOTHECA
〒104-0061
東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館7階
開催日: 2024年10月26日(土)
時間: 12:00-19:00


[タイムテーブル]

12:00-13:00 Jan Bajtlik ブックサイニング
13:30-15:00 ILL STUDIO トークイベント
16:00-17:30 Takashi Homma x Raiki Yamamoto ブックサイニング&ライブパフォーマンス
18:00-19:00 Mark Borthwick x Mali Marciano「SILK ROAD」ブックローンチ&映像上映

*Mark Borthwickの来日の予定はなく、Mali Marcianoのみの在店となります。


DOVER STREET MARKET GINZAが開催するイベント「OPEN HOUSE」はシーズン毎に企画される特別な1日です。1階から7階の各フロアでインスタレーションや限定アイテムが展開され、イベントに招待された国内外のデザイナーやアーティストと直接交流できる機会となっています。

今年は、エルメスとのコラボレーションでも知られるJan Bajtlik(ヤン・バイトリク)が東京の地下鉄で出会った人々を描いた書籍「Tokyo Metro」のブックサイニング、フランスを拠点にするILL STUDIO(イルスタジオ)の代表、Thomas Subreville(トマ・シュブレヴィル)によるトークを開催いたします。
また、ホンマタカシとアーティストのライキによる書籍「17」の刊行を記念したブックサイニングとパフォーマンス、そしてフランス人クリエイティブディレクター兼デザイナーのマリ・マルシアーノと、イギリス人写真家、マーク・ボスウィックによるサイン入り書籍「SILK ROAD」の日本ローンチと彼らによる映像作品の上映を行います。

参加費無料、事前予約不要となっておりますので、この特別な機会に、ぜひ足をお運びください。

[Exhibition] Cécile Hupin & Katherine Longly / JUST MY LUCK

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、ライター / デザイナーのセシル・ユパンと写真家のカトリーヌ・ロングリーが、宝くじに当選した人々のその後の人生を題材にした作品「JUST MY LUCK」の展覧会を開催いたします。

©︎Cécile Hupin & Katherine Longly

 

【展覧会概要】
Cécile Hupin & Katherine Longly / JUST MY LUCK

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2024年10月19日(土)~2024年11月17日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
協力: Wallonie-Bruxelles International (ベルギー王国フランス語共同体政府国際交流振興庁)

レセプション: 2024年10月19日(土) 16:00-19:00
レセプションパーティーでは、展示に関連した催しを企画しております。

[タイムテーブル]
16:30 ギャラリーツアー①(英日通訳あり)
17:30 ギャラリーツアー②(英日通訳あり)
18:30 宝くじの当選者発表

当日は作家によるギャラリーツアーを予定しております。多くの物語が隠されたこの作品を、作家が直接解説いたします。ツアーの最後には歌のパフォーマンスもご用意していますので、お楽しみに。
またレセプションにご参加いただいた方にはくじを引いていただき、当選された1名の方には、宝くじをプレゼントいたします。
参加費無料、予約不要ですので、ぜひこの機会にご参加ください。

©︎Cécile Hupin & Katherine Longly

太古の昔から、人々は人生を変える小さな奇跡を夢見てきました。宝くじの発明は、純粋なファンタジーを起こり有る可能性に変えたのです。賭けた数字が正しいだけですべての夢が叶うという事実が、プレイヤーの人生に実際にどのような結果をもたらすのか。そのことに興味をそそられた作家のセシル・ユパンとカトリーヌ・ロングリーは、宝くじに当選した人々に会いに行きました。

しかし当選者たちから聞いた物語はきらびやかとはほど遠く、幸福と不幸とは表裏一体であるという概念に通じるものでした。それは一方を信じるということは、片方をリスク化するという風にも感じさせます。
約2000年前、ローマ帝国第23代皇帝のヘリオガバルス*が残酷な宝くじを発明したのは、この両義性を楽しんでいたのではないでしょうか。なぜなら彼は土地や大臣のポスト、奴隷などという魅力的な”当たり”のほかに、動物の死骸や蛇、死刑宣告なども景品として用意していたのです。

リスクという概念は、最初からゲームの一部だったのです。このプロジェクトでは、当選者たちの主観的な感情にしっかりと焦点を当てながら、彼らの体験談を明らかにすることで、夢と現実を対峙させることを目的としています。幸運と不運の間の微妙なつながりを超えて、彼らの証言は現代社会やその願望、信念、そしてお金に対する姿勢を物語っているのです。

POSTでの展覧会では、このプロジェクトのコンセプトを体感いただけるような内容となっております。

この機会にぜひ足をお運びください。

*ヘリオガバルスは政府の歳入と自分の人気を高める方法として、宝くじを実施することを思いついた最初の人物として知られている。それ以降2千年以上にわたり、様々な政府が公共事業の資金調達のため宝くじを利用してきています。

 

Katherine Longly & Cecile Hupin / JUST MY LUCK

The Eriskay Connection
544ページ
ハードカバー
160 × 120 mm
9789492051967
2023年

書籍の詳しい内容はこちらをご覧下さい。

[Exhibition] Mark van den Brink / Stills & Stones

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、マーク・ヴァン・デン・ブリンクの書籍「Stills & Stones」の刊行を記念し、展覧会を開催いたします。

©︎ Mark van den Brink

【展覧会概要】
Mark van den Brink / Stills & Stones


会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2024年9月7日(土)~2024年10月6日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
助成: オランダ王国大使館
協力: 岩崎淳

レセプション: 2024年9月7日(土) 17:00-19:00
*作家も在廊予定です。参加費無料、事前予約不要ですので、どなたでもお気軽にお越しください。

 

マークはオランダ出身の写真家で、ヘリット・リートフェルト・アカデミーで写真を学びました。 卒業後、フリーランスの写真家として活動を開始しましたが、個人的なプロジェクトが彼の作品の最も重要な部分を占めています。

車の中から覗くように、スパイカメラと呼ばれるミノックスのカメラを使用し、自分の周りの世界を撮影していたマーク。2004年に新しいスタジオに移ってから、このカメラを使い静物写真を撮り始めました。静物写真を撮影するのには最適とは言えない機種ですが、写真をプリントした際に現れる独特な荒い質感にこだわるためにこのカメラを使い続けたのです。

展覧会では写真作品の展示販売のほかに、プリント付きのスペシャルエディションも発表いたします。
この機会にぜひお越しください。

 

[Exhibition] 青木健二 / still life

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この度POSTでは、写真家の青木健二の作品集がFRAGILE BOOKSから刊行されることを記念し、展覧会を開催いたします。

【展覧会概要】
青木健二 / still life

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2024年8月9日(金)~2024年9月1日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日

レセプション: 2024年8月10日(土) 16:00-19:00
*作家の青木健二さん、デザイナーの山口信博さんが在廊される予定です。
参加費無料、事前予約不要ですので、どなたでもお気軽にお越しください。

 

青木健二はニューヨークを拠点に活動をしていた日本の写真家で、独特の色彩やミニマリズムによる力強くも繊細な作風で知られています。

今回、スティルライフ写真の極北をゆく青木健二が12年ぶりに帰国し、「無対象」を探求してきた独自の世界から少部数限定の写真集が刊行されます。彼にとって対象はもはや重要ではありません。対象は最少にして、対象を通して、対象から離れていくのです。
例えば、一本の棒。横たわる影との関係は、非現実なほど直角で、まるで2次元の幻影。これ以上何も引けないミニマルな位相で、そこにある「何か」が美しく矛盾するまで、光と影の関係を追い込んでいきます。自立する一本の棒は、「0のために必要な1』だと言えます。

本書は、2020年に撮影された26点のスティルライフ写真を収めた6冊組写真集です。デザインを担当したのは山口信博で、番号付き限定350部の刊行となっております。50番まではサイン入りのご用意となっています。
FRAGILE BOOKSのオンラインストアでは8月1日から予約開始、POST展覧会ではサイン入り50部の先行販売致します。
展覧会では、書籍とポスターの展示販売を行います。この機会にぜひお越しください。

NYから帰ってきたばかりの青木健二さんが突然アトリエを訪ねてきて「本棚を3回整理しても捨てられない本をつくりたい」と言われてから一年と数ヶ月。ついにこの本をお披露目できることを光栄に思います。造本デザインは山口信博さん。フォルダーの設計には、折形デザイン研究の成果も注いでくれました。少数限定本の版元であるFRAGILE BOOKSにとっても、稀に見る本に仕上がりました。ぜひPOSTの会場でご覧下さい。

発行人 櫛田 理

 

プロフィール
青木健二 (1968年- 東京生まれ)
幾何学的な視点による Still Life(静物)を専門とする写真家。学生時代にクラフトデザイナーである伯父の芳武茂介からデッサンを学び、桑沢デザイン研究所在学中にバウハウスのデザイン理念と出会う。とりわけカジミール・マレーヴィチが提唱した『無対象の世界(NON OBJECTIVE WORLD)』は、日本の禅にも通じる芸術哲学で、大きな影響を受ける。以来、写真を用いて形あるものから「無対象」を探し求めている。2010年に渡米、『The New York Times Magazine」や『TIME」の表紙を数多く手がけ、世界的に注目される。2021年、ドイツのケーラー社から最初の写真集「SPACE」を出版。2022年帰国。



出版概要
still life
青木健二

企画+編集+発行:櫛田理
アートディレクション+デザイン:山口信博
DTP:玉井一平
印刷:アイワード
折形フォルダー:福永紙工
部数:限定350部
発行日:2024年9月1日
ISBN: 9784909479051
価格:本体40,000円+税
出版社:FRAGILE BOOKS
152-0021 東京都目黒区東が丘1-16-17-306

[Exhibition] 長嶋りかこ / 色と形のずっと手前で

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、グラフィックデザイナーの長嶋りかこによる書籍『色と形のずっと手前で』の刊行を記念し、展覧会を開催いたします。

【展覧会概要】
長嶋りかこ / 色と形のずっと手前で

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2024年7月19日(金)~2024年8月4日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
*7月20日(土)のトークイベントはギャラリースペース内で行うため、開催時間にご来店いただくと展示をゆっくりとご覧いただけません。ご注意ください。

レセプション: 2024年7月19日(金) 17:00-19:00
*参加費無料、事前予約不要ですので、どなたでもお気軽にお越しください。



『色と形のずっと手前で』は、著者である長嶋りかこが妊娠、出産、育児を機に書き溜めてきたメモをもとに綴られた本です。本展では、本の内容をもとに構成されたインスタレーションを、文章と共に鑑賞する展示となっています。
この機会に、皆様のご来場をお待ちしております。




トークイベント:『日々のグラデーション』

長嶋りかことアートマネージャーの野田智子とキュレーターの林曉甫で、デザインや表現の現場で子をもつこと、もたないこと、家族について、ジェンダーとそのバランスについて、日々における矛盾についてなど、目に見えない社会のグラデーションを想像しながらたゆたいつつ対話していくトークイベントを開催します。
子連れでの参加も歓迎ですので、お気軽にお越しください(子供用におやつや飲み物や遊べる道具など用意しておきます)。

出演:長嶋りかこ、野田智子、林曉甫

日付: 2024年7月20日(土)

14:30 受付開始
15:00 トークイベント開始
16:30 トークイベント終了

定員:30名

料金:1,500円(税込)

参加をご希望の方は、以下のリンクよりお申し込みください。
https://2024-7-20-talkevent-rikako-nagashima.peatix.com


野田智子[アートマネージャー/Twelve Inc.取締役]
1983年岐阜県生まれ、京都府在住。2020年よりアートマネジメントとメディアプロデュースを軸にしたアーツプロダクション「Twelve Inc.」を美術家の山城大督と共同設立し、生活と地続きでアートの環境創造とアーティストとの協働を行う。アーティストコレクティヴ「Nadegata Instant Party」メンバー。主な仕事に「あいちトリエンナーレ2019」ラーニングセクションマネジメント(2018-2019)、国際芸術祭「あいち」ラーニングコーディネーター(2021-)名古屋城を舞台にしたアートプロジェクト「アートサイト名古屋城」プロデューサー(2023-)がある。


林 曉甫[NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター]
1984年東京都生まれ。立命館アジア太平洋大学在学中よりNPO法人BEPPU PROJECTの活動に携わり、公共空間や商業施設などでアートプロジェクトの企画運営を担当。2013年に退職し、2015年にNPO法人インビジブルを設立。2021年からは生活拠点を福島県富岡町に移し復興関連の事業にも取り組む。Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 キュレーター(横須賀、2019)、MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館 キュレーター(奈良、2020)、女子美術大学非常勤講師(東京、2017〜2022)

 


【書籍情報】
『色と形のずっと手前で』
グラフィックデザイナーが母になったら、色と形に辿りつかない日々が始まった。妊娠してお腹が大きくなり、のそのそと歩まねばならぬ体に変化していく中で見えてきたのは、ままならない体と足並みの揃わない社会だった。育児が始まると目の前に立ちはだかる仕事と育児の両立という壁。人々の暮らしと地続きであるはずのデザインの仕事と、目の前の家事育児という暮らしの相性の悪さ。子どもの時間と、仕事の時間。子どもを通して見ている世界と、仕事を通して見えている世界。混沌とした曲線の世界と、秩序だった直線の世界。二つの間で立ち往生しながら見えてきたのは、資本主義のレースと止まらぬ環境破壊とジェンダー不平等が一つの輪をなしている景色。そして子どもが手をひいて連れて行ってくれる、土の匂いがする景色。かつて自分も知っていた、あの曲線の景色
(村畑出版)


-目次-
想定外の曲線
四角くて軽くて早い まあるくて重くて遅い
期待される自然な形
産まれたての赤
混乱の白い血
見えない仕事 見えない性
母のグラデーション
変形するひと 変形しないひと
命の結び目
色と形

仕様:128mm×188mm/並製本/240P

著者:長嶋りかこ

デザイン:長嶋りかこ

言語:日本語

定価:2,300円+税

発行:村畑出版