この度POSTでは、竹久直樹の初写真集『撮影』の刊行を記念し展覧会を開催いたします。会期中、多様なゲストを招いてトークイベントも行います。是非合わせてご高覧くださいませ。
【展示概要】
「撮影:竹久直樹」
会期:2026年8月1日(土) - 23日(日)
会場:POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間:11:00-19:00
定休日:毎週月曜日
オープニングレセプション:
8月1日(土) 17:00 〜19:00
トークイベント:
①竹久直樹 × 星加陸(グラフィックデザイナー) × 布施琳太郎(アーティスト)
「写真集『撮影』」
②竹久直樹 × 若山満大(東京ステーションギャラリー学芸員)
「写真史における撮影」
本作は、1995年生まれの竹久が現在進行形で引き受け続けている「展覧会の記録撮影」をまとめた写真集となります。竹久が撮影する展覧会は美術館やギャラリーにとどまらず、屋外や廃墟、オルタナティブスペースといった時代を反映したような場所が多数含まれます。また竹久はそうした場所での設営などにも立ち会うことで、結果として現代の展覧会に携わる人々や事物の関係性を包括的に記録し続けてきました。しかし、何よりも本作の特異さは「他人の様々な作品を記録し続けた結果、それが竹久自身にとっての作品にもなっている」という点にあるでしょう。
タイトルの「撮影」という言葉は、江戸幕末期に蘭学における「物体に対して光学的に像を定着させる技術工程」を翻訳する過程で作り出された造語です。そして、技術開発ではなく技術を輸入し使うところから始まった日本の写真史において独自の概念として発展してきました。竹久はこの「撮影」を、「まとまりようのないものたちが在り、それをそのまま見せる・残すことができてしまう技術」として読み替え、さまざまな展覧会の記録をひとつの作品としてまとめ上げます。
主体が定まらないことでしか達成され得ないような記録というものがあるとしたら、それは一体どのようなものなのか。この本は、現代における記録や主体のありようを「撮影」を通して再考する一冊となるでしょう。
【トークイベント詳細】
トークイベント①
8月1日(土)
竹久直樹 × 星加陸(グラフィックデザイナー) × 布施琳太郎(アーティスト)
「写真集『撮影』」
写真集『撮影』のデザインを手がけた星加陸と、竹久の活動初期から撮影に立ち会ってきた布施琳太郎を交えて、『撮影』の制作や竹久の「撮影」について対話します。
15:00〜16:30
定員:25名
参加費:税込1,500円
予約リンク:https://peatix.com/event/5084720
布施琳太郎(ふせ・りんたろう)
アーティスト。スマートフォンの発売以降の都市における「孤独」や「二人であること」の回復に向けて、自らの詩や批評を起点に、絵画や映像作品、ウェブサイトの制作、展覧会のキュレーションなどを行っている。
主な活動にプロジェクト「パビリオン・ゼロ」(2025/葛西臨海公園、コスモプラネタリウム渋谷など)、個展「新しい死体」(2022/PARCO Museum Tokyo)、キュレーション展「惑星ザムザ」(2022/小高製本工業跡地)など。著書として『ラブレターの書き方』(2023/晶文社)、詩集『涙のカタログ』(2023/パルコ出版)。
web... https://rintarofuse.com
星加陸(ほしか・りく)
日本のグラフィックデザイナー/アートディレクター。1997 年生まれ、京都府出身。京都市立銅駝美術工芸高等学校を卒業後、武蔵野美術大学に入学。同大学を中退。グラフィックデザインを軸に分野を横断した作品を発表。
web... https://www.akihsoh.com
トークイベント②
8月14日(金)
竹久直樹 × 若山満大(東京ステーションギャラリー学芸員)
「写真史における撮影」
写真史研究者でもある若山満大を招いて、日本の写真史における「撮影」についてそれぞれの視点から考察していきます。
18:00〜19:30
定員:25名
参加費:税込1,500円
予約リンク:https://peatix.com/event/5084735
若山満大(わかやま・みつひろ)
東京ステーションギャラリー学芸員。主な研究領域は日本近代写真史。「大西茂 写真と絵画」(2026)、「藤田嗣治 絵画と写真」(2025)、「生誕120年 安井仲治」(2024)など写真をテーマにした展覧会のキュレーションや執筆を手がける。
トークイベント③
8月23日(日)
竹久直樹 × 長谷川白紙(音楽家)(モデレーター:中村陽道)
「撮影音」
iPhoneのシャッター音が鳴る数少ない国・日本において、今日の撮影とはどのようなものであり、どのようなものになりえるのでしょうか。竹久がアーティストイメージの撮影や最新アルバム「素直な気持ちアルバム」のアートディレクションを務めるなど、かねてから交流のある長谷川白紙とともに、撮影と音の関係を探っていきます。モデレーターには、両者ともに親交の深いグラフィック・デザイナーの中村陽道をお迎えします。
※なお本トークの写真撮影・録画・録音は禁止となります。
20:00〜21:30
定員:25名
参加費:税込2,000円(1ドリンク付き)
予約リンク:https://peatix.com/event/5084749
長谷川白紙(はせがわ・はくし)
日本を拠点に活動する音楽家。 2023年、LAを拠点とするレーベルBrainfeederと契約。緻密かつ衝撃的な音像の楽曲制作や活動を通じて、規範の外を構築し続ける。主な作品に「アイフォーン・シックス・プラス」(2017, デジタルリリース)、「草木萌動」(2018, CDデビュー作)、「エアにに」(2019, 1stアルバム)、「夢の骨が襲いかかる!」(2020, 弾き語りカヴァーアルバム)「魔法学校」(2024, 2ndアルバム)。2026年8月28日には約2年ぶりとなるニューアルバム『素直な気持ちアルバム』をリリース予定。
web... https://hakushihasegawa.com/
中村陽道(なかむら・はるみち)
グラフィック・デザイナー。1999年生まれ。都立工芸高校デザイン科卒業、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業を経て同大学院を修了。フリーランス・デザイナーとして文化・芸術領域の仕事をメインに受注制作するかたわらで、 写真家・澤田詩園との共同で雑駁な印刷物を作る運動体「出版幽霊部員」の片割れとしての活動や、 竹久直樹、八木幣二郎との共同でグラフィックデザインに関する展覧会や特殊な言説作りにいそしむ運動体「power/point」の一員としての活動も並行して行っている。たまに執筆も行う。主な企画展に「power/point」(2022)、「Biennial No Plan」(2025)、「幽霊部員の放課後」(2025)など。
web... https://www.instagram.com/speedykaisok02/
*2026 年8月29日(土)~9月23日(水・祝)青旗(福岡)へ巡回
【書籍詳細】
タイトル:竹久直樹写真集『撮影』
仕様:A5/上製本丸背/152P
執筆:青山拓央、布施琳太郎、竹久直樹
デザイン:星加 陸
言語:日本語/英語
定価:4,300円+税
発行:torch press
ISBN:978-4-907562-65-6
竹久直樹/Naoki Takehisa
写真家。1995年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業後、2019年よりセミトランスペアレント・デザイン所属。イメージにおける主体のありように強く関心を寄せる。「撮影」という概念に着目し、写真やビデオエッセイ、インスタレーションなどを制作、発表する。また、数多くの美術館やギャラリー、オルタナティブスペース等において展覧会の記録撮影を継続的に担っている。主な個展に「ホームスチール」(the 5th floor、東京、2023)、「スーサイドシート」(デカメロン、東京、2022)など。また中村陽道・八木幣二郎の両名と共同してグラフィックデザインに関する展覧会や言説を制作する運動体「power/point」としての活動も多数。
web... https://pointlessimages.com/