[Exhibition] Stéphan Crasneanscki / What We Leave Behind

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、ステファン・クラスニアンスキーの作品集『What We Leave Behind』の日本語版出版を記念し、展覧会を開催いたします。

【展覧会概要】
Stéphan Crasneanscki / What We Leave Behind

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2025年4月26日(土)~ 2025年5月24日(土)
時間: 11:00 - 19:00
定休日: 毎週月曜日
協力: twelvebooks / Libraryman

レセプション: 2025年4月26日(土) 17:00 - 19:00
レセプションには、サウンドウォーク・コレクティヴのアーティストであるステファン・クラスニアンスキー、プロデューサーのシモーヌ・メルリ、そしてパティ・スミスが在廊する予定です。
※参加費無料、予約不要ですので、ぜひこの機会にお気軽にご参加ください。

 

本展は、フランス人アーティスト ステファン・クラス二アンスキーの作品集「What We Leave Behind」の日本語版出版を記念したものです。
クラス二アンスキーは、ベルリンとニューヨークベースの現代音響芸術コレクティブ「Soundwalk Collective」の一人で、イタリア人サウンドアーティストであるシモーネ・メルリと活動しています。彼らは、音を詩的な素材として扱い異なるメディアと結びつけることで、多元かつ深層的な物語を創り出しています。
また、本書に寄稿しているミュージシャンであり作家、詩人のパティ・スミスや写真家のナン・ゴールディンといったアーティストたちとの長期的なコラボレーションでも注目を集めてきました。

作品集「What We Leave Behind」は、フランスの映画監督 ジャン=リュック・ゴダールが個人的に収集していた短編映画や歴史的なエフェメラなどを題材に制作したもので、ゴダールの芸術的な思考プロセスを垣間見ることができる1冊になっています。
日本語版は500部限定で発行され、初版と同内容ながら、すべてのテキストが日本語に翻訳されています。さらに、特典として日本語表記の折りたたみポスターがダストカバーとして付属します。

会場では、本書に関連するアートワークを展示いたします。
また、クラスニアンスキーが探求したジャン=リュック・ゴダールの世界観を体感できる貴重な機会となります。

 

Stéphan Crasneanscki / What We Leave Behind

フランス人アーティスト、ステファン・クラスニアンスキー(Stéphan Crasneanscki)の作品集。ドイツラジオ文化放送の依頼により、同じくフランス人の映画監督、ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)のアーカイブを題材に制作した重要作品『What We Leave Behind』を見つめ直し、1冊の本にまとめたもの。箱、コラージュ、静物、メモの4部構成になっている。映画界の巨匠ゴダールのアーカイブを探求するにあたり、作者はゴダールが個人的に収集していた短編映画、オープンリール、歴史的なエフェメラを撮影した。時代を感じさせるメモや参考文献をまとめ上げて散逸を防ぎ、ゴダールの芸術的な思考プロセスを垣間見ることができる断片的な「クリエイティブマップ」を作り上げている。1人の人間の所有物と文化的遺産の両方に向き合う中で、作者はこうしたものに散りばめられたアイデンティティ、トレーサビリティー、時間や空間の広がり、記憶、存在、物質性、史実性といった様々な概念に対する賞賛を表現し、自己の解釈を付け加えている。ミュージシャン、作家、詩人のパティ・スミス(Patti Smith)による序文、映画監督アベル・フェラーラ(Abel Ferrara)との対談、映画評論家、歴史家、編集者であるアントワーヌ・ドゥ・ベック(Antoine de Baecque)によるエッセイを収録。
(ディストリビューターのテキストより)

書籍情報
価格: 9,000円(税別)
出版社: Libraryman
ページ数: 216ページ
仕様: ソフトカバー
サイズ: 260 x 200 mm
ISBN: 9789188113771
発行年: 2025年