【作家略歴】
プロフィール
兵庫県宝塚市出身。聖心女子大学文学部卒業後、商社勤務を経て渡米。留学先であるアート・インスティチュー ト・オブ・シアトル(AIS)ではコマーシャル・フォトグラフィを専攻し、同校卒業後はシアトルの白黒写真専門ラ ボでプリンターとして経験を重ねる。帰国したのちは日本国内で商業写真撮影、海外での雑誌取材を中心とした 活動を展開し、その後本拠地をシンガポールに移す。2013年以降は活動の場を東京に戻し、現在は写真作家とし て表現の幅を広げる。
作家活動
アバロス村野敦子の芸術的実践は、「人々が人生で出くわすさまざまな出来事」に着目することからはじまる。 かつて自らが経験してきたこと、現在我が身に起こっていること、世界で起こっていること...。主に本人が実際 に体験したり見聞した出来事を基礎として、ドキュメンタリー的手法を用いながらまるで物語を紡ぐようにオリ ジナルの作品世界をつくりあげる。複数の写真、ときに学術的著述や散文的なテキストが差し込まれることによ り生まれる表現は、ひとつのまとまりでこそ成立し、コンセプトを的確に訴求する役目を果たす。この点におい て、写真の機械性を活用した作品だと言えるだろう。コンセプトをかたどるシークエンスは、作家のみならず、 鑑賞者をも含む各人の体験にあまねく通底する共通項、すなわち相似性を暗に示す。
【トークイベント】
2020年3月22日(日) 14:00- 15:30
トーク:「フォッサマグナ- みえることとみえないことの往還」
竹之内耕(たけのうち・こう)
新潟県糸魚川市フォッサマグナミュージアム学芸員 専門は地質学(理学博士)。 フォッサマグナや糸魚川-静岡構造線、自然災害など過去から現在に至る地殻変動 を研究。「フォッサマグナってなんだろう」(展示解説・フォッサマグナミュージアム)執筆。
四方幸子(しかた・ゆきこ)
キュレーティングおよび批評 京都府出身。現在、オープン・ウォーター実行委員会ディレクター、美術評論家連盟主催2020年度シンポジウム 実行委員長、多摩美術大学および東京造形大学客員教授、明治大学兼任講師、IAMAS(情報科学芸術大学院大学) 非常勤講師、Montalvo Arts Center(米国)滞在キュレーター(2019ー2022)。アートと科学を横断する数々の 展覧会やプロジェクトをキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTTインターコミュニケー ション・センター[ICC](2004-10)キュレーター、またインディペンデントとして国内外で実現。国内外の審査 員・共著多数。近年の仕事に、札幌国際芸術祭2014アソシエイト・キュレーター、KENPOKU ART 2016 茨城県 北芸術祭キュレーター、AMIT(Art, Media and I, Tokyo)(2014-2018)ディレクターなど。
2020年3月25日(水) 18:30- 19:45
町口覚(まちぐち・さとし)
グラフィックデザイナー、パブリッシャー 1971年東京都生まれ。デザイン事務所「マッチアンドカンパニー」主宰。森山大道、蜷川実花、大森克己、佐内 正史、野村佐紀子、荒木経惟などの写真集をはじめ、映画・演劇・展覧会のグラフィックデザイン、文芸作品の 装丁などを幅広く手掛け、常に表現者たちと徹底的に向き合い、独自の姿勢でものづくりに取り組んでいる。 2005年、自ら写真集を出版・流通させることに挑戦するため、写真集レーベル「M」を立ち上げると同時に、写 真集販売会社「bookshop M」を設立。2008年より世界最大級の写真の祭典「PARIS PHOTO」にも出展しつづけ、 世界を視野に“日本の写真集の可能性”を追求している。2009年・2015年に造本装幀コンクール経済産業大臣賞、 2014年東京TDC賞など国内外の受賞多数。
田中義久(たなか・よしひさ)
グラフィックデザイナー 1980年静岡県生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。主な仕事に美術館などの文化施設のVI計画、 ブックショップの共同経営、アートフェなどのアートディレクションのほか、アーティストの作品集や共同制作 なども行なっている。また、飯田竜太(彫刻家)とのアーティストデュオ「Nerhol」としても活動し、国内外で 展覧会を開催している。