[Exhibition] Sarah Bildstein / Excerpts

Added on by Yusuke Nakajima.

English follows Japanese
この度POSTでは、オーストリア人アーティストのサラ・ビルドスタインの展覧会を開催いたします。彼女の個展が日本で開催されるのは今回が初めてです。

Austria #049, 100 Spectres, 2020 ©︎Sarah Bildstein

【展覧会概要】
Sarah Bildstein / Excerpts
会場:POST
   〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 
会期:2022年4月22日(金)~2022年5月22日(日)
時間:11:00-19:00
定休日:毎週月曜日 
協力: Land Vorarlberg, オーストリア文化フォーラム東京
作家在廊スケジュール: 5月13日(金)15:00-19:00, 5月15日(日)15:00-19:00, 5月21日(土)16:00-19:00, 5月22日(日)16:00-19:00


サラ・ビルドスタインは抽象画の可能性を探るべく、制作活動を続けているアーティストで、現在は東京を拠点に活動しています。
今回は彼女の作品の中から「100 Spectres」と「Unknown - April April」のシリーズを展示し、作品集「100 Spectres」の販売も行います。

水は私たちにとって不可欠な要素であり、地球上の資源であり、そして多くの政治的紛争の道具になりうるものです。「100 Spectres」は、水不足や水質汚染など水に関する危機の背景を取り上げ、気候変動の原因と影響を反映させた作品です。
コンスタンツ大学の高等研究機関の科学者と共同で制作した今作では、水不足に悩んでいる地域、比較的CO2排出量の多い工業地域、そして海面上昇により水没の危機にある島など、世界中から水のサンプルを100個集めました。そのサンプルをクロマトグラフィーと呼ばれる物質を成分ごとに分離する手法で変質し、紙の上に流れるようなスペクトルとして描き出したのです。
この100枚のペインティング作品に見られる多様な色は、彼女が水を採取した場所の条件によって設定したものです。書籍内のインデックスには、100点の水の成分やパラメータが記載され、それぞれの絵に使用されるインクの量や濃度が示されています。

Photos by Patrizia Sinistra ©︎Sarah Bildstein

「Unknown - April April」は、水、インク、米、砂、石鹸、油絵具などの素材間の実験に焦点をあてた作品になります。素材から芸術への不思議な変換を感じ取ることのできる作品群で、その痕跡は絵の具の中に見ることができます。旅人が初めて横断する風景のような、しかし不思議と見覚えがあるような、制作過程に常に漂う不可解さを残しています。 科学的な手法によって制作に取り組んだ「100 Spectres」とは違った、抽象画のシリーズとなっています。
展示初日の22日は、作家の在廊も予定しております。作家の日本初となる作品発表の機会に、みなさまのお越しをお待ちしております。

taboh eile, Unknown - April April, 2020 ©︎Sarah Bildstein

Sarah Bildstein / Excerpts
The works of Austrian artist Sarah Bildstein take up the medium of painting as an expansion of what constitutes the painterly space.
The exhibition Excerpts at POST shows works of the two series 100 Spectres (2018-20) and Unknown - April April (2020-21).
The first presents a complex play with scientific methods and a reflection on the diversity and aesthetic meaning of water; the spectral works on paper use the visible creative power of water and its fluid materiality as a starting point. Presented here is a selection out of 100 original paintings created using the process of chromatography from water samples collected worldwide and analysed in the laboratory. All 100 unique works on paper can be seen in her book.
The second series focuses on experiment on the interaction between materials such as water, ink, rice, sand, soap, and oil paint. Traces remain discernible within the layers of the painting, which retains an inexplicability that always permeates the mysterious transformation of materials into art, and process of creation akin to a traveller crossing a landscape for the first time, that nonetheless feels uncannily familiar.

 

【書籍概要】

Sarah Bildstein / 100 Spectres

Verlag für moderne Kunst
ハードカバー
280 x 210 mm
140ページ
2021年

[Information] Gallery 5オープン

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4月16日より、東京オペラシティアートギャラリーに併設するミュージアムショップ「Gallery 5」の運営をすることになりました。

【店舗概要】
住所: 〒163-1403
   東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F
営業時間: 10:45-19:00
定休日: 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、全館休館日(2月第2日曜日、8月第1日曜日)、年末年始、アートギャラリー休館中
電話: 03-5353-0449
ウェブサイト: http://www.gallery-5.jp/
インスタグラム: @post_gallery5

東京オペラシティアートギャラリーには4つの展示室があり、店名は美術館の「第5の展示室」を意味しています。
可動棚でゾーニングが自由に変更ができる内装は長坂常さんの率いる「スキーマ建築計画」、VIやサイン、オリジナルグッズのデザインはPOSTのアートディレクションも担当している田中義久さん、オリジナルグッズの開発は数々の展覧会でミュージアムグッズの開発を手掛けている株式会社Eastによるものです。

ショップでは、美術関連書籍やオリジナルアイテム、作家の思想やコンセプトが反映されたアーティストグッズやプロダクトを中心に、今後は作家とコミュニケーションを取りながら、オリジナルのアイテムの作成も予定しております。また、可動式の棚を活用した展示の開催も企画中です。

お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

[Event] ホンマタカシ 展覧会関連イベント

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ホンマタカシのイベントによく出没する謎の覆面バンド「Deer Revenge」によるライブを開催いたします。

日程: 2022年4月2日(土)
時間: 18時より
場所: POST
150-0022
東京都渋谷区恵比寿南 2-10-3
参加無料

ご予約は不要で、どなたでもご自由に参加いただけます。ご来場の際には感染予防対策として。マスクの着用をお願いいたします。
※開演時間は決まっておらず、営業時間中に不定期に開催いたします。
※ライブ配信はございません。
※混雑を避けるため、お客様の入店数を制限させていただく場合がございます。ご理解の上、ご来店くださいませ。

[Exhibition] Takashi Homma / REAL ESTATE OPPORTUNITIES

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この度POSTでは、ホンマタカシによる「REAL ESTATE OPPORTUNITIES」の出版を記念し、展覧会を開催いたします。

©︎Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

【展覧会概要】

Takashi Homma / REAL ESTATE OPPORTUNITIES

会場:POST
  〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期:2022年3月1日(火)~2022年4月3日(日)
時間:11:00-19:00
定休日:毎週月曜日
協力: TARO NASU

 

今回出版される「REAL ESTATE OPPORTUNITIES」は、ホンマタカシ、田中義久、POSTの三者による共同プロジェクトとして2014年にスタートしたエド・ルシェへのオマージュシリーズです。

エド・ルシェはアメリカ出身のアーティストで、1960年代から1970年代にかけて写真を用いた一連のアーティストブックを制作しています。そのアーティストブックは、後世のアーティストや写真家たちに大きな影響を与え、再解釈やイミテーション、パロディーなど、世界各国の作家たちによる多様なオマージュを生み出しました。
そうして生まれたオマージュ作品は世界で100冊以上にのぼり、その出版物をルシェ自身が容認することにより、アーティストブックの在り方や解釈が大きく広がりました。

「REAL ESTATE OPPORTUNITIES」はホンマにとって10作目の刊行となります。
オリジナル版では、ロサンゼルスの販売中の土地の写真が収録されており、ホンマは東京の販売中の土地の写真を撮影し、一冊にまとめました。
この機会を記念し、展覧会では「REAL ESTATE OPPORTUNITIES」の他に同シリーズの過去のプリント作品から数点、そして今までホンマが刊行したルシェのオマージュ作品集を全て展示いたします。

また会場では作品集「REAL ESTATE OPPORTUNITIES」の他に、過去作の販売も行う予定です。

過去作と合わせて一連のシリーズをご覧いただける機会となっておりますので、みなさまのご来場をこころよりお待ちしております。

 

【書籍概要】

タイトル:REAL ESTATE OPPORTUNITIES

ソフトカバー
177 x 140 mm
白黒図版 48p
3,000円 + 税

[Event] ART BOOK MARCHÉ with PARCO PRINT CENTER

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2月12(土)、渋谷PARCOで開催されるART BOOK MARCHÉに参加致します。
POSTからはメインラインナップの書籍のほか、ポスターやトートバッグも販売いたしますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
みなさまと会場でお会いできることを楽しみにしております。

【イベント概要】

昨年夏に開催したART BOOK MARCHÉですが、今回は渋谷PARCO・GALLERY Xで開催されるポスター展「PARCO PRINT CENTER」の連動企画として開催します!

PARCO PRINT CENTER ART POSTER meets ART BOOK MARCHE
会期:2022年2月11日(金・祝)、12日(土)
※POSTは12日のみの出展です。
会場:QUATTRO LABO
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1(渋谷PARCO B1F)
時間:11:00-19:00

出展者:
2/11(金・祝)
torch press
Open Letter
Sakumag Collective
T&M Projects
HeHe

2/12(土)
ISI PRESS
POST
AL / KiKi inc.
HeHe

入場料:無料
企画・制作:AL、HeHe

[New Publisher] Triest Verlag

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今月より、スイスの出版社、Triest Verlagの特集が始まりました。

2015年に二人の女性によって設立された出版社であるTriest Verlagは、ある分野のトピックについて専門的な内容の書籍を刊行しています。分野は建築、グラフィックデザイン、タイポグラフィーに関するものが多く、一つのテーマに対して筆者と読者の間に対話が生まれるような作りの書籍となっています。
2017年にはSWIPS(スイスの独立系出版社のグループ)のメンバーに加入し、精力的な出版活動を続けています。


 

Vico Magistretti / Stories Of Objects

本書は、イタリア出身の建築家であるヴィコ・マジストレッティの作品集。彼は60年代にインダストリアルデザイナーとして活動を始め、300点以上の製品や家具を生み出した。イタリアデザインの基盤を築いたひとりとされるマジストレッティ。そのデザインは実験的でありながらも調和が取れた作りとなっており、現在に至っても70点ほどの作品が生産し続けられている。

本書では、彼の代表的な12点の作品が詳細に紹介されており、また製品のマーケティングにおける写真の使用方法や、プロダクトのメディア掲載についてのエッセイも収録されている。

Triest Verlag / 272ページ / ソフトカバー / 240 x 160 mm / 9783038630494 / 2020年

 

Rosmarie Tissi / Graphic Design

スイスのグラフィックデザイナー、ロスマリー・ティッシの作品集で、彼女の60年間の活動をまとめて紹介するのは初めてのことである。

彼女の主な活動範囲は、チューリッヒの劇場公演やセレナーデ・コンサート、展覧会やイベントなどの文化的なポスターの制作であった。さらに、過去60年の間に、コマーシャルアート、紙幣や雑誌の表紙のデザイン、様々な有名なフォントのデザインも手がけている。遊び心のある特徴的なデザインをたっぷりと楽しむことのできる一冊となっている。

Triest Verlag / 120ページ / ソフトカバー / 250 x 210 mm / 9783038630340 / 2019年

 

Words Form Language - On Concrete Poetry, Typography, And The Work Of Eugen Gomringer

ボリビア生まれのスイス人詩人、作家、パブリッシャーのオイゲン・ゴムリンガーは、しばしばコンクリートポエトリーの父と称される。彼は、戦後のスイスのデザインやアートシーンで活躍し、文学、アート、デザインの分野においての詩の代弁者であった。ディーター・ロス、マルセル・ウィスと共同で発表した雑誌『spiralale』を原点とし、詩と商業的なコピーの境界を曖昧にするような活動を続けてきたのだ。

本書は彼ががアートディレクターやコピーライターとしてさまざまな企業と長年にわたってコラボレーションしてきた作品の中から、オリジナルの画像と選りすぐりの作品を組み合わせて構成された一冊となっている。

Triest Verlag / 220ページ / ソフトカバー / 240 x 160 mm / 9783038630692 / 2021年

[Information] 年末年始の休業に関して

Added on by Yusuke Nakajima.

日頃よりPOSTに関心をお寄せいただきありがとうございます。
2021年の営業は12月26日(日)をもって終了いたしました。

新年は1月4日(火)より営業開始いたします。

なお休業中にオンラインストアにてご注文いただきました商品の発送は1月4日(火)以降となります。
発送までお時間をいただいてしまうこと、ご了承ください。

今年も1年間、本を通して沢山の皆さまと関われたことに感謝しております。

来る年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますように。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

[Exhibition] Ruth Van Beek

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この度POSTでは、オランダのアーティスト、Ruth van Beek(ルース・ファン・ビーク)の展覧会を開催します。
今回は、彼女にとって日本で初となる個展で、オリジナル作品が日本で展示されるのも本展が初となります。

©︎Ruth van Beek

【展覧会概要】

Ruth Van Beek
会場:POST
   〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 
会期:2021年12月4日(土)~2022年1月9日(日)
時間:11:00-19:00
定休日:毎週月曜日 
*年末は12月26日まで、年始は1月4日より営業いたします。

彼女は1977年生まれ、オランダのコーフ・アーン・デ・ザーンを拠点に活動しています。影や暗い背景、ジェスチャー、作品を乗せる台座など、写真表現で確立された視覚的なコードを用いながら、たとえ対象物が何なのか分からなくても、見せられた対象物の希少性や重要性を信じるように鑑賞者を導こうとします。

©︎Ruth van Beek

彼女は、増え続ける自身の写真素材のアーカイブから、絶えず変化する方法でイメージをアレンジしてきました。コラージュの主な素材は、ヨーロッパやアメリカの中古品店で見つけた、盆栽の手入れ方法、サボテンの育て方、日本の華道をテーマにした書籍などを含む、50年代、60年代、70年代の専門書や雑誌です。そのアーカイブを切ったり折ったり、水彩画用紙の形を加えたり、見つけた写真同士を視覚的に結びつけたりすることで、形・スケール・色を反響させ、しばしば不穏な、時にはコミカルな効果をもたらしています。また、作家によるあからさまな介入は作品の中心的な特徴にもなっています。
奇妙で遊び心のある作品群を会場でぜひご覧ください。

©︎Ruth van Beek

[Event] POST in MORIOKA

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昨年に引き続き、盛岡の書店BOOKNERDにてポップアップイベントを開催いたします。

植物・動物・建築・写真などをテーマとしたアートブックを展示販売する予定で、期間中はギフト用ラッピングのサービスもございます。
お近くの方は、ぜひお立ち寄りください。

【イベント概要】
会場:BOOKNERD
〒020-0885 岩手県盛岡市紺屋町6-27 1F
会期:2021年12月6日(月)~2021年12月20日(月)
時間:11:00-17:00
定休日: 火曜日・水曜日

[Exhibition] アバロス村野敦子 / Empty Nests Exhibition

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この度POSTでは、写真作家・アバロス村野敦子による書籍の出版を記念し、「Empty Nests Exhibition」を開催いたします。

©︎Atsuko Murano Abalos


【展覧会概要】
アバロス村野敦子「Empty Nests Exhibition」 

会場:POST
  〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 
会期:2021年11月11日(木)~2021年11月28日(日)
時間:11:00-19:00
定休日:毎週月曜日 

アバロス村野敦子は、モチーフとなる被写体、場所、史実等と自身との出会いを起点に、点と点を結ぶようにコンセプトを構築し、作品を制作する写真家です。

本書は赤子を運んで来るという伝承で有名なコウノトリの巣がテーマとなっています。
子供を授かることのなかったアバロス夫妻はコウノトリ伝承で有名なアルザス地方を訪れた際、直接鳥たちに文句を言ってみようと話していたそうです。しかし彼女たちがアルザス地方に到着したのは冬に差し掛かる前。渡り鳥であるコウノトリはすでに海を越え、暖かいアフリカ大陸にいる頃でした。

空っぽの巣の写真がタイポロジー的に編集された今作は、空(から)というものを見つめ続けた記録です。
空(から)は無と同義ではなく、他の可能性を持つ余地なのではないでしょうか。

展覧会では写真作品の展示販売、そして作品集の販売を行います。また、関連イベントの開催も予定しております。

この機会に皆様のお越しをお待ちしております。


【書籍概要】

タイトル: Empty Nests
販売価格:4,400円(税込)
アーティスト:アバロス村野敦子 
サイズ:B4変形
ページ数:52ページ
表紙:布張り・箔押し
製本:角背上製本PUR無線綴じ
本文:2つ折り、袋とじ

写真:アバロス村野敦子
表紙イラスト:大神慶子
デザイン:伊野耕一
テキスト:中村拓志(建築家・NAP建築設計事務所)
出版社:LibroArte, Inc.

*POSTではサイン入りの書籍をご用意しております。



©︎Atsuko Murano Abalos


【関連イベント】
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、イベントに参加される方のマスクの着用を必須とさせていただきます。

ワークショップ:「鳥の巣作ろう」
絵本作家であり、鳥の巣博士の鈴木まもる氏による、鳥の巣作りのワークショップです。鳥の気持ちになって実際に巣を作り、命について、自然について、自分について考えてみましょう。
子供向けのワークショップとなっておりますが、ご興味のある方は観覧も可能です。

日時:11月20日(土) 13:00-15:00(12:30より受付)
会場:POST
参加費:2,000円(税込)
ワークショップ参加定員:20名(付き添いの方を含めて)

※ワークショップへの参加は定員に達したため締め切らせていただきます。現在は聴講のみ受け付けております。

※鳥の巣作りに参加されるお子様の保護者の方(1名)の参加費は上記2,000円(税込)に含まれます。
※ワークショップ聴講・観覧のみをご希望の方は1,000円(税込)となります。
※参加費のお支払いは現金のみのご対応となります。
※要予約。ご参加をご希望の方は件名を「イベント参加希望:鳥の巣作りワークショップ」とし、
 post@post-books.jp まで
・お名前
・お電話番号
・参加人数
ワークショップ参加 or 聴講・観覧のみ
を明記のうえお申し込みください。

鈴木まもる
画家・絵本作家・鳥の巣研究家
1952年 東京に生まれる。東京藝術大学美術学部工芸科中退。現在は伊豆半島在住。

絵本作品
「せんろはつづく」「すすめ きゅうじょたい」「てをつなぐ」(金の星社)「みんなあかちゃんだった」「だっこ」(小峰書店)「ピンポンバス」「おはよう!しゅうしゅうしゃ」「いそげ!きゅうきゅうしゃ」(偕成社)「だんろのまえで」(教育画劇)「ウミガメものがたり」(童心社)「いのちのふね」「つかまえた!」(講談社)など。

1995年「黒ねこサンゴロウ」シリーズで赤い鳥さし絵賞受賞。
2006年「ぼくの鳥の巣絵日記」で講談社出版文化賞絵本賞受賞。
2015年「ニワシドリのひみつ」産経児童出版文化賞受賞。
2016年「世界655種、鳥と卵と巣の大図鑑」あらえびす文化賞受賞。
2021年「あるヘラジカの物語」(あすなろ書房)親子で読みたい絵本大賞受賞。

鳥の巣の展示
1998年 東京新宿のギャラリー高野にて、日本初の「鳥の巣展覧会&原画展」を開催。
2002年 ニューヨークのギャラリーAnnexにて初の海外展「NESTS」を開催。
2003年 大阪市立自然史博物館、横浜ランドマークタワー等で展示。
2004年 大分アートプラザにて「鳥の巣展覧会&原画展」を開催。
2006年 東京武蔵野市立吉祥寺美術館。「実物とイラストで見る鳥の巣の造形美」開催。
2008年 上野動物園、『世界の鳥の巣と原画展』。2009年 渋谷ギャラリー櫟「鳥の巣と絵本原画展」
2012年 坂出市民美術館以降、全国各地で展覧会を開催。他多数。

鳥の巣を扱った著書
「鳥の巣の本」「世界の鳥の巣の本」「ニワシドリのひみつ」「鳥の巣つくろう」(岩崎書店)「鳥の巣みつけた」あすなろ書房)「ぼくの鳥の巣絵日記」「鳥の巣いろいろ」「ふしぎな鳥の巣」「鳥の巣ものがたり」「ツバメのたび」「日本の鳥の巣図鑑、全259」(偕成社)「ぼくの鳥の巣探検」「世界の鳥の巣をもとめて」(小峰書店)「おじいさんとヤマガラ」(小学館) アメリカにて「世界の鳥の巣の本」英語版出版。「世界655種 鳥と卵と巣の大図鑑」(ブックマン社)「ぼくのたからもの」(アリス館)「生きものたちのつくる巣 109」(エクスナレッジ)「わたり鳥」(童心社)「巣箱のなかで」(あかね書房)

TV出演 
NHK「新日曜美術館」、「生活HOTモーニング」、「視点。論点」、「モリゾートキッコロ」。BS2「熱中時間」「ダーウィンが来た!」では鳥の巣関連のアドバイスなど。



トークイベント:「Empty Nests|空(から/くう)と向き合うこと」

「なぜ私たちのところには来てくれなかったのだろう?」。コウノトリに会いに夫婦でアルザスに着いたものの晩秋で、旅立ち後の空(から)の巣を見上げることになった村野。主が不在の巣…「空(から)」であることに向き合う中から、不思議にもエネルギーが湧いてきたという。サンスクリット語で空(くう)の語源は「家に人がいない」「期待される何かを欠いた」を意味する。しかしそれは予想外の<何か>を含むともいえないだろうか。新作「Empty Nests」は、村野が「空(から/くう)」に向き合うことで、新しい何かを生み出し育んだ過程でもある。「空」とは様々な可能性を潜在させた空間であり、本作には、見る側それぞれが想像をめぐらせていく自由が空いている。フォッサマグナ、漂着物を拾う人、二つの長い橋…。村野の扱うテーマは、一見異なるものの、自身の体験や記憶、家族との関係から切実に感じたことに寄り添うことから発されている。本トークでは、「Empty Nests」を中心に、村野がこれまでの作品で培ってきたまなざしや世界との関係を語る。
(文:四方幸子)

登壇者: 四方幸子、アバロス村野敦子 
日時:11月21日(日) 15:00-16:30(14:30より受付)
会場:POST
参加費:1,000円(税込)
定員:25名

※参加費のお支払いは現金のみのご対応となります。
※要予約。ご参加をご希望の方は件名を「イベント参加希望:トークイベント」とし、
 post@post-books.jp まで
・お名前
・お電話番号
・参加人数
を明記のうえお申し込みください。

四方幸子(しかた ゆきこ)
キュレーター/批評家。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、IAMAS・武蔵野美術大学非常勤講師。データ、水、人、動植物、気象など「情報フロー」から諸領域を横断する活動を展開。1990年代よりキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTT ICC(2004-10)と並行し、フリーで先進的な展覧会やプロジェクトを多く実現。2020年の仕事に美術評論家連盟シンポジウム「文化/ 地殻 / 変動 訪れつつある世界とその後に来る芸術」(実行委員長)、オンラインフェスティバルMMFS2020(ディレクター)、山川冬樹「DOMBRA」(東京港海上)、「ForkingPiraGene」(共同キュレーター、台北C-Lab)他。2021年の仕事にフォーラム「想像力としての<資本>」(京都府)、「EIR(エナジー・イン・ルーラル)」(青森ACAC+南イタリアLiminaria)、フォーラム「精神というエネルギー|石・水・森・人」(一社ダイアローグプレイス)など。国内外の審査員を歴任。共著多数。yukikoshikata.com

©︎Atsuko Murano Abalos


【展覧会テキスト】 
2年前の旅の主なる目的はパリにあったが、他の街にも行ける時間の余裕があり、私と夫はアルザスに行くことにした。

アルザス地方では、コウノトリ伝承が有名である。
「なぜ私たち夫婦のところには来てくれなかったのか」
コウノトリを見つけたらそう文句でも言ってみようか、などと列車の中で話をしていた。

コウノトリは春から秋にかけてヨーロッパで子育てをした後、秋冬は暖かいアフリカ大陸に渡る。そう知ったのは、晩秋のアルザスに着いた後だった。そうして私たちは、主のいない空の巣ばかりを見上げ続けることになった。

空の巣は多くのことを語ってくれたり、投げかけたりしてくれ、私の心を揺さぶった。空(から)には不思議な力があるようだ。サンスクリット語において、空の語源は「家に人がいない」というような時に使われ、それは「期待される何かを欠いた」状態という意味らしい。

カメラもその中身は空ではないかとふと思い及んだ。

カメラ・オブスキュラの原理からも分かるように、基本構造を考えると中は空洞であり、空の箱に等しい。

空の箱が意思を持って対象に向かう時、暗い空間が開く。そして光とともにその表像を内に取り込んで写真が生まれる。期待して欠けながらも無ではない「空」をとらえ、肯定された世界は明るく、見晴らし良く見えて来た。

【作家略歴】 
プロフィール 
兵庫県宝塚市出身。聖心女子大学文学部卒業後、商社勤務を経て渡米。留学先であるアート・インスティチュート・オブ・シアトル(AIS)ではコマーシャル・フォトグラフィを専攻し、同校卒業後はシアトルの白黒写真専門ラボでプリンターとして経験を重ねる。帰国したのちは日本国内で商業写真撮影、海外の雑誌取材を中心とした活動を展開し、その後本拠地をシンガポールに移す。2013年以降は活動の場を東京に戻し、現在は写真作家として表現の幅を広げる。

作家活動 
アバロス村野敦子の芸術的実践は、「人々が人生で出くわすさまざまな出来事」に着目することからはじまる。 かつて自らが経験してきたこと、現在我が身に起こっていること、世界で起こっていること...。主に本人が実際に体験したり見聞した出来事を基礎として、ドキュメンタリー的手法を用いながらまるで物語を紡ぐようにオリジナルの作品世界をつくりあげる。コンセプトをかたどるシークエンスは、作家のみならず、 鑑賞者をも含む各人の体験にあまねく通底する共通項、すなわち相似性を暗に示す。 


[information] 臨時休業のお知らせ

Added on by Yusuke Nakajima.

TOKYO ART BOOK FAIR 2021(TABF2021)の出展に伴い、2021年10月28日(木)から31日(日)まで臨時休業とさせていただきます。通常営業は11月2日(火)より再開いたします。
休業期間中もオンラインストアはご利用いただけますが、通常営業が再開してからの発送となること、ご了承くださいませ。

TABFのPOSTブースでは、書籍をたくさんご用意しております。
今年のTABFは新型コロナウイルス感染症拡大予防対策として、時間ごとの人数制限を設けています。
事前にチケットを購入してからのご来場がおすすめです。

会場でみなさまにお会いできること、楽しみにお待ちしております。

チケット事前購入
https://artsticker.app/share/events/612?utm_content=link_event

[Information] TOKYO ART BOOK FAIR 2021 出展のお知らせ:オンライン/オフライン

Added on by Yusuke Nakajima.

POSTは10月22日(金)から始まるTOKYO ART BOOK FAIRのオンライン会場、そして10月28日(金)から始まるオフライン会場(会場:東京都現代美術館)へ出展いたします。

TOKYO ART BOOK FAIR オンライン会場 POSTブース

オンライン会場は、国内外合わせて約260組の出展があり、それぞれのブースに設置されているチャットツール「あしあと帳」で気軽にコミュニケーションも行なっていただけます。一部のオンライン会場の出展者のアートブックやZINEは、オフライン会場で展示販売も行う予定です。
POSTのブースでは、店頭で人気のタイトルや新入荷書籍をご用意しています。また、ブックデザイナーイルマ・ボームが2013年から継続的に制作している、自身の作品集となるミニブックの改訂版「Irma Boom / Book Manifest」や、デザイナーのクリスチャン・メンデルツマが2000年に1000部限定で発行し、入手が困難となっている「Checked Baggage」、同じく絶版となっている「PIG 05049」など今後出版予定の書籍の予約受付も行なっております。

会場にはどなたでもアクセスいただけます。下記のリンクからアクセスいただき、気になる本のことなどは「あしあと帳」でご質問ください。

オンライン会場
https://tokyoartbookfair.com

また、28日(木)から開催されるオフライン会場は、出展者数、来場者数を制限するかたちで規模を縮小し、感染予防対策をしながら開催いたします。今年の出展者は約160組を予定しており、オンライン会場とオフライン会場を繋ぐような企画をご用意しております。

昨年POSTも参加した、ヴォルフガング・ティルマンスによるチャリティー企画「2020Solidarity」のポスターの展示販売や、国外のオンライン会場に出展している方々の書籍をまとめて展示販売する「ART BOOK VENDING MACHINE」。そしてコロナ禍で生まれたアートブックを紹介する展示「Covid “Positive”」や国内のオンライン会場の出展者の書籍を展示する「Online Exhibitors’ Library」を開催します。

会場では2時間15分ごとに来場者の入れ替えを行うため、ご都合の良い時間帯のチケットを事前にご予約いただいてからお越しいただくことをお勧めいたします。

チケット事前購入
https://artsticker.app/share/events/612?utm_content=link_event

2年振りのオフライン会場でみなさまにお会いできることを楽しみにしております。

*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ご来場されるみなさまにお願いがございます。
下記ご一読ください。
https://tokyoartbookfair.com/news/16089/


【開催概要】
オンライン会場
会期:2021年10月22日(金)~2021年10月31日(日)
会場:https://online.tokyoartbookfair.com/
コアタイム:10:30-18:00 
*コアタイムは、オンライン会場出展者とリアルタイムで交流がしやすい時間帯になります。
入場:無料

オフライン会場
会期:2021年10月28日(木)15:30-17:45
2021年10月29日(金)、30日(土)、31日(日)10:30-17:45
会場:東京都現代美術館
住所:〒135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1
公式サイト:https://tokyoartbookfair.com/
入場料:一般 1,000円(税込) *事前予約・2時間15分ごとの入れ替え制
※ 各種割引、MOT年間パスポートはご利用いただけません。
※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料になります。
※ 小学生以下の子どもは無料。大人1名につき小学生以下のこども2名までは予約不要。

[Exhibition] Fleur van Dodewaard / left hand right hand

Added on by Yusuke Nakajima.

POSTでは、9月4日(土)より、Fleur van Dodewaard (フルール・ファン・ドーデワード) による展覧会「left hand right hand」を開催致します。

©︎Fleur van Dodewaard

【展覧会概要】
Fleur van Dodewaard 「left hand right hand」

会場: POST
  〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2021年9月4日(土)~2021年10月3日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
協力:
torch press
Embassy of the Netherlands Tokyo
Mondrian Fund Netherlands
AFK AmsterdamFund of the Arts
KAIR Kamiyama Artist in Residence

オランダのコンセプチュアル・アーティスト、フルール・ファン・ドーデワードの活動は、写真、彫刻、絵画の交差点に位置しています。彼女は、これらのメディアの特徴、歴史、可能性を互いに関連づけて遊び、実験してきました。

本プロジェクトでは四国にある小さな村、神山町に住むさまざまな年齢の女性、男性、子供たちが、使い捨てカメラを使って写真を撮影しました。レジデンスの来日が叶わなかったファン・ドーデワードによる指示書に従って、色、動き、彼らの愛する人とその周辺の写真が撮られたのです。この作品はCOVID-19の世界的流行に呼応して生まれたもので、制限された時間の中でも自由を祝福し、海を越えて絆を築き、そして思い描いた場所に心の旅をすることを目的として制作されました。

プロジェクトに参加した15人が、それぞれ27枚撮りのカメラを使用し、1枚ずつ与えられたテーマに沿って撮影を行った今作品。お気に入りの靴、水道から流れる水、ジャンプする大人など与えられた27個のテーマを撮影するチャンスは1度だけという条件のもと、一つの指示に基づく15のバリエーションで構成された作品が完成しました。

POSTでは、写真集の制作過程もお楽しみいただけるプリントシートの展示と、作品集の販売を行います。

この機会にぜひお立ち寄りいただけますと幸いです。

 
スクリーンショット 2021-08-31 15.45.03.png

【書籍概要】

タイトル:left hand right hand
アーティスト:Fleur van Dodewaard
出版社:torch press
価格:¥2,500 (+tax)
発行年:2021年
仕様:ソフトカバー/300 x 160 mm/128ページ
デザイン:若林亜希子
ISBN:9784907562311

©︎Fleur van Dodewaard

©︎Fleur van Dodewaard

フルール・ファン・ドーデワード(Fleur van Dodewaard)

1983年生まれ。オランダのリートフェルト・アカデミーを卒業後、ローマのMuseo d’ArteContemporanea、ロンドンのFlowers Gallery、オランダのCobra Museumなどで展覧会を開催。Foam Magazine の Talent Issue #28 でも選出され、作品はFoam のパーマネントコレクションとして所蔵されている。これまでの作品にコンセプチュアルアート作家、ソル・ルウィットによるアーティストブック『Variations of Incomplete Open Cubes]』を立体で再構築し、それを撮影した「131VARIATIONS」がある。
http://www.fleurvandodewaard.com/

[Event] ART BOOK MARCHÉ

Added on by Yusuke Nakajima.

8月21日(土)と22日(日)の2日間、恵比寿のアートスペースALで開催されるART BOOK MARCHÉに参加致します。
POSTからはメインラインナップに加え、通常店頭には並べていないセール本を紹介します。お近くにいらっしゃる際にはぜひお立ち寄りください。

【イベント概要】



ART BOOK MARCHÉ
会場: AL

〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-7-17

会期: 2021年8月21日(土)-2021年8月22日(日) 

時間: 12:00-19:00


出展者

AL / KiKi inc.
BANANAFISH BOOKS (China)
Elvis Press
HeHe
ISI PRESS
POST
Sakumag + 佐久間裕美子
torch press
T&M Projects (Japan) + Jiazazhi (China)
yyypress
疾駆
青幻舎
青土社
多田玲子+下平晃道

——————————————
本を手に取って選ぶ機会が減っている人々に向けて
アートブックの愉しさを実感してもらえる機会を
少しでも増やしたい、との思いで、アートブックの小さなお祭りを開催いたします。
出版社や書店、作家本人に選りすぐりの本を販売いただくブースと、
カメラマンやアーティスト、クリエイターのコレクションされている古書を販売するブースも設ける予定です。
もちろん感染対策を整えて開催いたします。
状況を見ながら、トークイベントやサイン会なども行えたらと考えています。
イベントや参加者などはSNSなどで随時更新していきます。

●古書ブースの出展者は随時お知らせします。
●山フーズによる、お菓子の販売を予定しています。
●必ずマスクを着用したうえでご入場くださるようお願いします。
●新型コロナウィルス感染防止のため、ご入場時の検温、手指の消毒、状況に応じた一時入場制限などの施策にご協力ください。

[Event] 花代と3会場をめぐる「Keep an Eye Shut」ギャラリーツアー

Added on by Yusuke Nakajima.
 

©︎ Hanayo

【イベント概要】

「花代と3会場をめぐる「Keep an Eye Shut」ギャラリーツアー」

集合場所: タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
     〒 106-0032 東京都港区六本木5-7-1 AXISビル2F
日程: 2021年8月22日(日)
時間: 16:00~
聞き手: 若山満大
参加費: 無料、事前予約不要


当日のスケジュール

16:00~ タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
17:00~ アニエスベー ギャラリー ブティック(東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F)
18:00~ POST(東京都渋谷区恵比寿南2-10-3)

※移動時間も含めるため各会場のツアー時間は30分程度となります。途中参加も可能です。


花代の30年に及ぶ写真活動を総括する写真集『Keep an Eye Shut』の刊行を記念して、現在都内3箇所で個展を開催中です。初期から最新作まで、膨大な量を見ることができ、その活動を展観できる貴重な機会。3会場をコンプリートできる最終日に、花代と一緒に会場をめぐるギャラリーツアーを開催します。
キュレーターの若山満大が聞き手となり、これまでの多彩な活動や撮影当時のエピソードについてなど、そのヒストリーを振り返ります。

この機会にぜひご参加ください。

[Event] ART BOOK MARKET 三軒茶屋 by POST | at clinic

Added on by Yusuke Nakajima.

8月6日から3日間、三軒茶屋のオルタナティブスペース、clinicにてポップアップイベントを開催いたします。

【イベント概要】

ART BOOK MARKET 三軒茶屋 by POST | at clinic

会場: clinic
〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1-33-18
電話: 050-5375-9572
会期: 2021年8月6日(金)-2021年8月8日(日) 
時間: 10:00-18:00
特別協力: clinic
会場制作: TAAO 會田倫久

本イベントでは、一般的な書店では並ぶことのない、厳選されたアーティストの作品集をはじめ、特殊な印刷加工技術を用いた書籍、世界中のインディペンデント系出版社の書籍など、入門から応用まで、どなたでもお楽しみいただけるユニークなアートブックを展示販売いたします。

週末のコーヒータイムとともに、どなたにも開かれたアートとの新しい出会いをお楽しみいただけると幸いです。

about clinic
clinicは三軒茶屋の旧診療所跡地を改装した、文化発信を行うローカルオルタナティブスペース。地域と芸術を愛した院長の意思を引き継ぎ、生活を豊かにする造形・文化活動を発信しています。
http://clinictokyo.com/


[Exhibition] 花代 / Keep an Eye Shut Ⅲ

Added on by Yusuke Nakajima.

7月24日(土)より、花代による展覧会「Keep an Eye Shut Ⅲ」を開催します。

©︎Hanayo

©︎Hanayo

【展覧会概要】

花代「Keep an Eye Shut Ⅲ」

会場: POST
    〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 
会期: 2021年7月24日(土)~2021年8月22日(日)
※会期が延長となりました。
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日 

他会場
[東京]
森岡書店: 7月6日(火)~7月11日(日)
agnès b. galerie boutique: 7月28日(水)~9月8日(水)
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム: 8月6日(金)~9月11日(土)
MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY: 9月15日(水)~9月27日(月)
void+ : 9月24日(金)~10月23日(土)

[ベルギー]
IBASHO: 10月21日(木)~11月28日(日)

花代は80年代より、写真、映像、パフォーマンス、音楽などジャンルを横断しながら作家活動を続けているアーティスト。今回、その活動の30周年を記念し、都内各所、またベルギー・アントワープで「花代まつり」が開催されます。

花代は中学生の頃、父親から譲り受けたカメラで写真を撮り始め、19歳の時に向島で半玉の修業をはじめます。芸妓として働きながら、ライフワークとして写真を撮りつつ、モデルやミュージシャンとしても活動。95年に花柳界を引退してロンドンへ移住し、「ドクメンタX」や、ハンス・ウルリッヒ・オブリストとホウ・ハンルウのキュレーションによる「Cities on the Move」への参加、パレ・ド・トーキョーでの個展など、精力的に作家活動を展開します。そして奇才映画監督クリストフ・シュリンゲンジーフに呼ばれてベルリンを訪れたことをきっかけに、99年にベルリンへ移住し、15年間の海外生活を経て2010年に帰国します。

POSTでは写真作品の展示と、彼女の写真活動を総括する写真集『Keep an Eye Shut』の先行販売を行います。また会場限定で関連書籍をご購入くださった方に、リソグラフポスターをお渡しします。

花代にとってPOSTはドイツから帰国して初めての展示を行った場所であり、帰国後の活動のスタート地点だといいます。
この機会にぜひお立ち寄りいただけますと幸いです。

 
スクリーンショット 2021-07-23 14.06.52.png

【書籍概要】

タイトル:Keep an Eye Shut
アーティスト:花代
出版社:torch press, Kehrer
価格:¥5,800 (+tax)
発行年:2021
仕様:ハードカバー/230 x 160 mm/304ページ
デザイン:島影南美
テキスト:カイ・アルトホフ、伊藤貴弘(東京都写真美術館)

[Event] ホンマタカシ 展覧会関連 音楽イベント

Added on by Yusuke Nakajima.

現在 POST で開催中の展覧会、「Tokyo and my Daughter」の関連イベントとして、7月17日(土)にホンマタカシのイベントによく出没する、覆面バンド、ディアリベンジによる演奏を開催します。

日程: 2021 年 7 月 17 日(土)
場所: POST
150-0022
東京都渋谷区恵比寿南 2-10-3
   参加無料

ご予約は不要で、どなたでもご自由に参加いただけます。ご来場の際にはマスクの着用とアルコール消毒をお願いいたします。
また、ライブ演奏の様子は、インスタグラムでもご紹介する予定です。

※開演時間は決まっておらず、営業時間中に不定期に開催いたします。
※ライブ配信はございません。
※混雑を避けるため、お客様の入店数を制限させていただく場合がございます。ご理解の上、ご来店くださいませ。

[Exhibition] ホンマタカシ / Tokyo and my Daughter

Added on by Yusuke Nakajima.

6月22日(火)より、ホンマタカシ『Tokyo and my Daughter』の刊行を記念し、展覧会を開催いたします。

©︎Takashi Homma

【展覧会概要】

ホンマタカシ「Tokyo and my Daughter」


会場:POST 

 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期:2021年6月22日(火)~2021年7月18日(日) 

時間:11:00-19:00

定休日:毎週月曜日

会場: ユトレヒト
 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-36-6 ケーリーマンション2C
会期:2021年6月22日(火)~2021年7月11日(日) 

時間:12:00-19:00

定休日:毎週月曜日

※終了日が異なりますのでご注意ください。

『Tokyo and my Daughter』は2006年にスイスのインディペンデントパブリッシャーNievesより刊行され、このたび15 年の時を経て完全版として発行されました。
この作品シリーズは1999年よりホンマが東京とそこに暮らすひとりの少女の成長を記録したものです。
ホンマの友人の娘をまるで実の娘かのように撮影し、トリックのあるタイトルをつけた今作品は、21世紀初頭の東京、日々変わりゆく風景、そして成長してゆく「娘」との距離感の微細な変化を繊細な眼差しで切り取り高い評価を得た名作です。

ページ数も追加され完全版として刊行された本作を記念した展示を、"Tokyo"と"my Daughter"をテーマに、ユトレヒトと同時開催をいたします。

©︎Takashi Homma

POSTでは「Tokyo and my Daughter」のオリジナルプリントの展示販売とスライドによるインスタレーションを行います。ユトレヒトでは、2020年にホンマが緊急事態宣言中の東京を撮影した、”東京の風景”を主に、壁一面でインスタレーションを行います。
また両会場で『Tokyo and my Daughter』完全版の通常版・特装版の先行販売、オリジナルポスターの販売をいたします。


それぞれ異なる展示内容となりますので、ぜひ巡回をしてお楽しみください。

 

【書籍概要】

タイトル:Tokyo and my Daughter (Complete Edition)
アーティスト:ホンマタカシ
出版社:Nieves
価格:¥2,600 (+tax)
発行年:2021
仕様:ソフトカバー/225 x 160 mm/52ページ