Filtering by Category: POST

[New Publisher] Onomatopee

Added on by Yusuke Nakajima.

1月22日(金)より、新しい出版社特集が始まります。

今回はオランダ南部の都市、アイントホーフェンを拠点に活動している出版社、Onomatopeeを特集します。

2006年に設立されたOnomatopeeは、ファッション、アート、哲学、科学、現代社会など様々なテーマにに対してリサーチを行い、学際的でユニークなアプローチをとった本を発表しています。

また、彼らは出版活動の他に自身のスペースで展覧会も企画しており、そこには年間5,000人から25,000人の人が訪れると言います。

今回はOnomatopeeの刊行書籍から67タイトルを紹介する予定です。

[Exhibition / Start] Screen Tests / A Diary

Added on by Yusuke Nakajima.

本日5/12(金)、アンディ・ウォーホルとジェラード・マランガによるアートブック[Screen Tests / A Diary]の復刻版が発売となりました。
本書の出版を記念して、POSTでは展覧会がスタート。
本展は、本の見開きページを抜粋した壁面展示と、映写機によるスライド上映とで構成されています。

[Exhibition] Screen Tests / A Diary

Added on by Yusuke Nakajima.

5月12日(金)に刊行する
アンディ・ウォーホルとジェラード・マランガによるアートブック[Screen Tests / A Diary]の復刻に合わせ、展覧会を開催します。

[展覧会概要]
Screen Tests / A Diary
会場:POST 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南 2-10-3
会期:2017年5月12日(金)~6月4日(日)  12:00〜20:00 月曜休

展覧会では、本書に収録されたポートレート写真と散文詩を用いたインスタレーションで構成されます。ぜひご高覧ください。

*書籍概要はこちら

[Screen Tests / A Diary] 復刻版
2017年5月12日(金)発売予定
ソフトカバー / 253mm x 188mm / 216ページ / 53図版※
初版2,000部 / 日本限定販売
本体価格:4,800円+税
※1967年刊行のオリジナルには54図版が収録されていますが、復刻版は1図版が省かれています。

[Screen Tests / A Diary] Reprint Edition
Will be published on May 12th, 2017
Softcover / 253mm x 188mm / 216 pages / 53 illustrations*
2,000 editions / Limited distribution in Japan
Price: 4,800yen+tax
*The original edition published in 1967 had 54 illustrations, however, 1 illustration was excluded in this reprint edition.

ご注文はこちら

Copyright © 2017 Gerard Malanga
First Edition Copyright © 1967 Kulchur Press
All rights reserved.

[Publishing] Screen Tests / A Diary by Gerard Malanga and Andy Warhol

Added on by Yusuke Nakajima.

1960年代、アンディ・ウォーホルがニューヨークのマンハッタンに構えた作品制作スタジオは「ファクトリー」と呼ばれ、ウォーホルの代名詞ともなっているシルクスクリーンの作品や、60年代から手がけはじめた実験映像などをこの場所で制作していました。また、ミック・ジャガーやルー・リードといったミュージシャン、トルーマン・カポーティやアレン・ギンズバーグなどの詩人、ニコやイーディ・セジウィックなどの女優やファッションモデル、ウォーホルの友人、知人が昼夜を問わず集うサロンにもな り、ニューヨークのカルチャーシーンの中心地となっていました。

そのファクトリーでウォーホルとマランガが訪問者たちを被写体にして制作していた作品が、固定した16ミリカメラで彼らのバストアップを撮影した映像作品[Screen Tests]です。カメラを向けられた人々がその前でただジッとしている様子を記録した本作は、ウォーホルが初期に手がけた実験映画として知られ、多くの著名人が斬新な「肖像」としてウォーホルに制作依頼したシルクスクリーン作品と同様に、新しいポートレートのあり方を美術史に刻みました。

In 1960’s, Andy Warhol’s studio in Manhattan, so-called “the Factory”, was the place where he produced his iconic silkscreen prints and experimental films, which he started making in the 60’s. At the same time, this place became like a salon where musicians like Mick Jagger and Lou Reed, poets like Truman Capote and Allen Ginsberg, actresses and fashion models like Nico and Edie Sedgwick or other friends and people around Warhol gathered day and night and was the center of New York City’s culture scene.

Warhol and Malanga’s film portraits [Screen Tests] were made in the Factory, filming the guests with his 16mm camera. These films of subjects captured sitting still before the camera are known as one of his earliest experimental films and present a new idea of portraits in the history of art, just like Warhol’s silkscreen prints, which many celebrities asked him to make as a novel way of portraiture.

Originally Published in 1967, By Kulchur Press
© Gerard Malanga

1967年、そのフィルムの一部をプリントした写真と、ファクトリーで初期から作品制作に携わっていたジェラード・マランガの散文詩が淡々とページを連ねる[Screen Tests / A Diary]が刊行されました。しかし、同年に出版されて高い評価を得た[Andy Warhol’s Index (Book)]※1とは対照的に、当時はほとんど売れず、刊行から数年経っても過剰な在庫を抱えていた出版社は断裁処分をしてしまいました。結果として現存する数が極端に少なく、古書市場では50万円以上するレアブックになっています。

本作は、さほど変わらない表情が続くフィルムロールから、上端と下端のイメージは被写体が途中で切れているラフなトリミングがされていることに特徴を見出せます。この点において、四隅に余白が保たれ、キャンバス内で完結しているウォーホルの他の絵画作品とは明らかに異なります。これはジェラードによるアイデアで、二人の「共作」によって生まれた表現が肖像作品としての斬新さをもたらしました。また、ウォーホルの持ち前の求心力と、作品に登場する人々の多くをウォーホルに紹介したジェラード・マランガの交友関係とが相互に作用し、結果として本作は60年代のアメリカ文化を築いた人々のポートレートという側面をも帯びています。こうした観点からみても、非常に価値のあるアートブックと言えるでしょう。

初版が刊行されてから50年目にあたる2017年、[Screen Tests / A Diary]の復刻が実現しました。現代美術・芸術写真の文脈で重要な意義を持つこの歴史的マスターピースが忠実に再現され、現代に蘇ります。また、この復刻版は日本限定で発売され、世界で唯一入手が可能なのは日本国内のみとなります。この機会にぜひご高覧ください。

※1 Andy Warhol’s Index (Book):写真やテキスト、ポップアップや風船、ピクチャー・ソノシートなどが織り交ざった仕掛け絵本型のアーティストブック。

In 1967, some of the films were printed and published as the book [Screen Tests / A Diary] together with prose poems by Gerard Malanga, who worked for Warhol from the early time in the Factory. However, in contrast to [Andy Warhol’s Index (Book)]*1, which was published in the same year and received high praise, it didn’t sell good back then. The publisher had too much stock, even after several years, so they destroyed the books and disposed of them. Consequently, an extremely small amount remained safe and it became a rare book, which may cost in excess of five thousand dollars in the market.

In this book, the unique thing is that the top and bottom of the films are cut off from the sequence of film rolls with continuous facial gestures, so the subjects are trimmed generously. In this way, the four corners remain empty and it is unlike Warhol’s other works, which are completed within the canvas. This was Gerard’s idea and their collaborative work showed a fresh approach to the portrait genre. The series of work can be seen as a collection of portraits of the people who created American culture in the 60’s, as a result of Warhol’s charisma and the diverse connections of Gerard Malanga, who introduced a lot of subjects in the book to Warhol. Therefore, the book could be considered as a highly important art book.

In 2017, it has been 50 years since the first edition was published, and [Screen Tests / A Diary] will be a facsimile reproduction. People can see this historical masterpiece which is important in the contemporary art and photography context. In addition, this reprint edition will be a limited release in Japan and will be available only in Japan, not in any other country. Please don’t miss this opportunity.

*1 Andy Warhol’s Index (Book): An artist book which resembles a pop-up picture book that has photographs, texts, pop-ups, a balloon, picture-flex-disc, etc..

NICO
from [Screen Tests / A Diary]
© Gerard Malanga

[Screen Tests / A Diary] 復刻版
2017年5月12日(金)発売予定
テキスト:河添剛 / デザイン:田中義久
企画・発行:POST(株式会社limArt)
ソフトカバー / 253mm x 188mm / 216ページ / 53図版※
初版2,000部 / 日本限定販売
本体価格:4,800円+税

Copyright © 2017 Gerard Malanga
First Edition Copyright © 1967 Kulchur Press
All rights reserved.

※1967年刊行のオリジナルには54図版が収録されていますが、復刻版は1図版が省かれています。


プレスリリース(日本語)ダウンロード

ご注文はこちら

[Screen Tests / A Diary] Reprint Edition
Will be published on May 12th, 2017
Text: Tsuyoshi Kawasoe / Book Design: Yoshihisa Tanaka
Planned / Published by: POST (limArt ltd.,)
Softcover / 253mm x 188mm / 216 pages / 53 illustrations*
2,000 editions / Limited distribution in Japan
Price: 4,800yen+tax

Copyright © 2017 Gerard Malanga
First Edition Copyright © 1967 Kulchur Press
All rights reserved.

*The original edition published in 1967 had 54 illustrations, however, 1 illustration was excluded in this reprint edition.


Press release (English) Download

[Phaidon] Start

Added on by Yusuke Nakajima.

本日2/24(水)より、新しい出版社特集がスタートしました。
今回はアート・写真・デザイン・建築・ファッション・フード・旅行・児童書と幅広く手がけるPhaidon(ファイドン)。

あらゆるジャンルからよりぬきの40タイトルが並んでいます。
ぜひご来店のうえ、お手にとってご覧ください。

[AMC Books] Start

Added on by Yusuke Nakajima.

本日7/2(木)より、新しい出版社特集がスタートしました。
今回は、イギリス・ロンドンを拠点とするイメージ・アーカイブ機関「ARCHIVE OF MODERN CONFLICT(AMC)(現代紛争にまつわるアーカイブ)」の出版事業であるAMC Books(エーエムシー・ブックス)です。
現在入手できる約45タイトルが店頭に並びます。ぜひ足をお運びください。

この活動では現代アーティストやアート・キュレーターとのコラボレーションを経て、アーカイブを「本」というフォーマットに再編集することにより、新しい価値や視点を与える試みを行っています。AMCの収蔵品をいわば「素材」として世界中のアーティストに提供し、アーティスト独自の目線で編集・制作される作品集シリーズや、膨大な匿名写真のコレクションを独自のキュレーションで再編集した雑誌「AMC2 」シリーズの発行など、自らのコレクションを余すことなく有効かつクリエイティブに活用しています。これまでに50タイトル以上の作品集を発行し、様々な賞を受賞・ノミネートされており、出版界でもその動向が注目される存在となっています。 エキセントリックとも称される、時に反体制的な視線や、歴史あるものを皮肉と現代的なクリティカル・センスを持って新しい形に再編集する活動は非常にイギリス的であり、また優れたアーティストを選抜するキュレーション能力が世界でも高く評価されています。 「アーカイブ」の役割を現代的な視点で解釈し、収集した資料の将来的な歴史化を見据えながら独自な発展を遂げてきたAMCの活動は唯一無二のものとして、今後の活動にさらなる注目が集まっています。
(以上、イントロダクションの日本語訳より抜粋)

Spector Books

Added on by Yusuke Nakajima.

現在店頭で特集しているSpector Booksのブロッシャーとショッピングバッグが届きました。

今回は濃紺を基調としたデザインで、センスのいい端正な印象。
出版社の実直かつ高い感度をかもしだしています。

ぜひ店頭でお手にとってご覧ください。

Spector Books start

Added on by Yusuke Nakajima.

7/6(日)より、新しい出版社特集がスタート。
今回はドイツのライプツィヒを拠点とするSpector Books(スペクターブックス)。

Spector Books2011年、Jan Wenzel(ヤン・ヴェンゼル)Markus Dreßen(マルコス・ドレッセン) Anne König(アンネ・コーニッグ)によって設立されました。

本を「集積された知識の成果のためのステージ」と捉えており、
アート、デザイン、サイエンスの交点で実験的な本作りをしています。

バウハウスに関連したマガジンや書籍をはじめとするデザインの領域の本が充実している一方、
気鋭の写真家の写真集などエッジの効いたタイトルを多く手がけています。

造本という観点からみても、重厚感のあるハードカバーからペーパーバッグのような軽快なソフトカバーまで幅広いラインナップが揃っています。

ぜひ店頭でご覧ください。