この度POSTでは、グラフィックデザイナーの長嶋りかこによる書籍『色と形のずっと手前で』の刊行を記念し、展覧会を開催いたします。
【展覧会概要】
長嶋りかこ / 色と形のずっと手前で
会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2024年7月19日(金)~2024年8月4日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
*7月20日(土)のトークイベントはギャラリースペース内で行うため、開催時間にご来店いただくと展示をゆっくりとご覧いただけません。ご注意ください。
レセプション: 2024年7月19日(金) 17:00-19:00
*参加費無料、事前予約不要ですので、どなたでもお気軽にお越しください。
『色と形のずっと手前で』は、著者である長嶋りかこが妊娠、出産、育児を機に書き溜めてきたメモをもとに綴られた本です。本展では、本の内容をもとに構成されたインスタレーションを、文章と共に鑑賞する展示となっています。
この機会に、皆様のご来場をお待ちしております。
トークイベント:『日々のグラデーション』
長嶋りかことアートマネージャーの野田智子とキュレーターの林曉甫で、デザインや表現の現場で子をもつこと、もたないこと、家族について、ジェンダーとそのバランスについて、日々における矛盾についてなど、目に見えない社会のグラデーションを想像しながらたゆたいつつ対話していくトークイベントを開催します。
子連れでの参加も歓迎ですので、お気軽にお越しください(子供用におやつや飲み物や遊べる道具など用意しておきます)。
出演:長嶋りかこ、野田智子、林曉甫
日付: 2024年7月20日(土)
14:30 受付開始
15:00 トークイベント開始
16:30 トークイベント終了
定員:30名
料金:1,500円(税込)
参加をご希望の方は、以下のリンクよりお申し込みください。
https://2024-7-20-talkevent-rikako-nagashima.peatix.com
野田智子[アートマネージャー/Twelve Inc.取締役]
1983年岐阜県生まれ、京都府在住。2020年よりアートマネジメントとメディアプロデュースを軸にしたアーツプロダクション「Twelve Inc.」を美術家の山城大督と共同設立し、生活と地続きでアートの環境創造とアーティストとの協働を行う。アーティストコレクティヴ「Nadegata Instant Party」メンバー。主な仕事に「あいちトリエンナーレ2019」ラーニングセクションマネジメント(2018-2019)、国際芸術祭「あいち」ラーニングコーディネーター(2021-)名古屋城を舞台にしたアートプロジェクト「アートサイト名古屋城」プロデューサー(2023-)がある。
林 曉甫[NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター]
1984年東京都生まれ。立命館アジア太平洋大学在学中よりNPO法人BEPPU PROJECTの活動に携わり、公共空間や商業施設などでアートプロジェクトの企画運営を担当。2013年に退職し、2015年にNPO法人インビジブルを設立。2021年からは生活拠点を福島県富岡町に移し復興関連の事業にも取り組む。Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 キュレーター(横須賀、2019)、MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館 キュレーター(奈良、2020)、女子美術大学非常勤講師(東京、2017〜2022)
【書籍情報】
『色と形のずっと手前で』
グラフィックデザイナーが母になったら、色と形に辿りつかない日々が始まった。妊娠してお腹が大きくなり、のそのそと歩まねばならぬ体に変化していく中で見えてきたのは、ままならない体と足並みの揃わない社会だった。育児が始まると目の前に立ちはだかる仕事と育児の両立という壁。人々の暮らしと地続きであるはずのデザインの仕事と、目の前の家事育児という暮らしの相性の悪さ。子どもの時間と、仕事の時間。子どもを通して見ている世界と、仕事を通して見えている世界。混沌とした曲線の世界と、秩序だった直線の世界。二つの間で立ち往生しながら見えてきたのは、資本主義のレースと止まらぬ環境破壊とジェンダー不平等が一つの輪をなしている景色。そして子どもが手をひいて連れて行ってくれる、土の匂いがする景色。かつて自分も知っていた、あの曲線の景色
(村畑出版)
-目次-
想定外の曲線
四角くて軽くて早い まあるくて重くて遅い
期待される自然な形
産まれたての赤
混乱の白い血
見えない仕事 見えない性
母のグラデーション
変形するひと 変形しないひと
命の結び目
色と形
仕様:128mm×188mm/並製本/240P
著者:長嶋りかこ
デザイン:長嶋りかこ
言語:日本語
定価:2,300円+税
発行:村畑出版