[Exhibition] 青木健二 / still life

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、写真家の青木健二の作品集がFRAGILE BOOKSから刊行されることを記念し、展覧会を開催いたします。

【展覧会概要】
青木健二 / still life

会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2024年8月9日(金)~2024年9月1日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日

レセプション: 2024年8月10日(土) 16:00-19:00
*作家の青木健二さん、デザイナーの山口信博さんが在廊される予定です。
参加費無料、事前予約不要ですので、どなたでもお気軽にお越しください。

 

青木健二はニューヨークを拠点に活動をしていた日本の写真家で、独特の色彩やミニマリズムによる力強くも繊細な作風で知られています。

今回、スティルライフ写真の極北をゆく青木健二が12年ぶりに帰国し、「無対象」を探求してきた独自の世界から少部数限定の写真集が刊行されます。彼にとって対象はもはや重要ではありません。対象は最少にして、対象を通して、対象から離れていくのです。
例えば、一本の棒。横たわる影との関係は、非現実なほど直角で、まるで2次元の幻影。これ以上何も引けないミニマルな位相で、そこにある「何か」が美しく矛盾するまで、光と影の関係を追い込んでいきます。自立する一本の棒は、「0のために必要な1』だと言えます。

本書は、2020年に撮影された26点のスティルライフ写真を収めた6冊組写真集です。デザインを担当したのは山口信博で、番号付き限定350部の刊行となっております。50番まではサイン入りのご用意となっています。
FRAGILE BOOKSのオンラインストアでは8月1日から予約開始、POST展覧会ではサイン入り50部の先行販売致します。
展覧会では、書籍とポスターの展示販売を行います。この機会にぜひお越しください。

NYから帰ってきたばかりの青木健二さんが突然アトリエを訪ねてきて「本棚を3回整理しても捨てられない本をつくりたい」と言われてから一年と数ヶ月。ついにこの本をお披露目できることを光栄に思います。造本デザインは山口信博さん。フォルダーの設計には、折形デザイン研究の成果も注いでくれました。少数限定本の版元であるFRAGILE BOOKSにとっても、稀に見る本に仕上がりました。ぜひPOSTの会場でご覧下さい。

発行人 櫛田 理

 

プロフィール
青木健二 (1968年- 東京生まれ)
幾何学的な視点による Still Life(静物)を専門とする写真家。学生時代にクラフトデザイナーである伯父の芳武茂介からデッサンを学び、桑沢デザイン研究所在学中にバウハウスのデザイン理念と出会う。とりわけカジミール・マレーヴィチが提唱した『無対象の世界(NON OBJECTIVE WORLD)』は、日本の禅にも通じる芸術哲学で、大きな影響を受ける。以来、写真を用いて形あるものから「無対象」を探し求めている。2010年に渡米、『The New York Times Magazine」や『TIME」の表紙を数多く手がけ、世界的に注目される。2021年、ドイツのケーラー社から最初の写真集「SPACE」を出版。2022年帰国。



出版概要
still life
青木健二

企画+編集+発行:櫛田理
アートディレクション+デザイン:山口信博
DTP:玉井一平
印刷:アイワード
折形フォルダー:福永紙工
部数:限定350部
発行日:2024年9月1日
ISBN: 9784909479051
価格:本体40,000円+税
出版社:FRAGILE BOOKS
152-0021 東京都目黒区東が丘1-16-17-306