本展は、古書店・二手舎が昨年11月に刊行した『プロヴォーク復刻版』に関連する展覧会です。
台湾のmoom bookshopにて開催された「Provoke: 為了思想的挑釁式資料 ―― 二手舍復刻記錄書展』」の巡回展として、この度POSTにて開催することになりました。
本展は大きく分けて
(1) プロヴォーク同人たちのヴィンテージを含む写真集とプロヴォークに関連する資料や書籍の展示と販売、
(2) 復刻する際に使用されたオリジナルの原本、印刷原稿や校正刷といった制作プロセスに欠かせないマテリアルの展示、
(3) 映画監督・五十嵐耕平氏が製作したプロヴォーク復刻版のメイキング映像の上映。
この三つのセクションを軸にして構成されています。
また今回の展示空間は古道具LET' EM INの協力のもと「読書室」をコンセプトに設えております。ソファーや家 具、照明など厳選された古道具に囲まれた空間で、改めてプロヴォークとは何なのか、じっくりと再考する絶好の 機会をご提供いたします。
[展覧会概要]
「THE READING ROOM FOR PROVOKE」
会期:2019年2月16日(土) - 2019年3月10日(日) 会場:POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間:12:00 - 20:00
定休日:毎週月曜日
企画:二手舎 www.nitesha.com
協力:古道具 LET' EM IN letemin.jp
*オープニングトークイベント:2019年2月16日(土) 15:00-
「プロヴォーク復刻の現場から:プリンティングディレクター・高栁昇に聞く」
定員:35名
参加費:無料
聞き手:羅苓寧 (二手舎)
*関連トークイベント:2019年3月10日(日) 16:00-
対談 金子隆一(写真史家)×星野太(金沢美術工芸大学講師))
定員:35名
参加費:1,000円
*各回とも要予約。
ご参加をご希望の方は post@post-books.jp まで 件名に参加希望日をお書き添えいただき、
・お名前
・お電話番号
・参加人数
を明記のうえお申し込みください。
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『プロヴォーク』とは、1968年11月、美術評論家・多木浩二(1928-2011)と写真家・中平卓馬(1938-2015)によって発案され、そこに詩人の岡田隆彦(1939-1997)と写真家の高梨豊が同人として加わり創刊された同人誌です。 「思想のための挑発的資料」を副題とし、写真とエッセイ、詩で構成されています。第二号からは写真家・森山大道もメンバーとして参加し、第三号まで発行しましたが、1970年3月に総括集『まずたしからしさの世界をすて ろ』の刊行を最後に彼らはその活動を終え解散しました。 荒れた粒子、ノーファインダーによる不安定な構図、ピントの合っていない不鮮明な写真群は「アレ、ブレ、ボケ」と揶揄され、賛否両論を巻き起こし、ときには写真という枠を超えて大きなインパクトを同時代に与えました。