herman de vries & susanne de vries / the meadow

Added on by Yusuke Nakajima.

herman de vries(ヘルマン・デ・フリース、1931年生まれ)は、オランダ・アルクマールで生まれ、1970年以降はドイツ・エッシュナウに拠点を置き、植物や土といった自然のなかに存在するものを用いて作品を制作しています。
造園土木を学び、フランスで農業に関する仕事、のちにオランダの植物保護事業に従事し、1953年より作品の制作活動を開始しました。
彼はアーティストであるとの自覚はなく、自身のことを「自然の代弁者」と述べています。
その方法は自然に介入するのではなく、そこにある美しさをより見えやすくするような、自然に対する敬虔の意を感じさせる作品群です。
2015年に開催されるヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にオランダ代表として参加することが決まっています。

本書は、エッシュナウにある彼と妻スザンヌの草原で、
季節とともに自然が移ろいでいくようすを28年間に渡って静かに見つめ、印象的に捉えています。

 

一見すると、春夏秋冬はただ繰り返しているようにもみえていますが、
そのなかでも生命は入れ替わり、わずかながらも着実に変化を遂げています。
自然の営みに寄り添うようにして暮らす彼だからこそ、それをあるがままに映し出すことができるのです。

 

 

herman de vries & susanne de vries / the meadow
Lecturis
320 Pages
linen hardcover
24 x 16.5 cm
German / English
ISBN 978-94-6226-045-0
11/2013