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[SPOT] Yoshihisa Tanaka 2018.03.13(Tue) - 04.08(Sun)

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、一人のデザイナーによるブックデザインを紹介する展覧会[SPOT]を開催する運びとなりました。

一冊の本ができあがる過程で、デザイナーは本の仕上がりを決定づける大きな役割を担っています。
しかし、本を作る上でデザイナーがどういった役割を担っているのか、仕上がった本にはその一部分しか表れていません。
定期的に開催する[SPOT]は、毎回一組のデザイナーにフォーカスし、彼らがデザインした本を展示するとともに、インタビューを通じてそれぞれのブックデザインの背景にあるコンセプトや、デザイナー/作家間の協働作業について紹介し、本作りにおけるデザイナーの役割やブックデザインについて知ってもらうための展覧会です。

[SPOT]の第4回目となる今回は、デザイン誌 [idea] の最新号 [idea No.381 越境の遍歴 田中義久のパースペクティブ] 刊行に合わせ、POSTのアートディレクションも手がける田中義久のブックデザインに焦点を当てます。会場では、これまでに手がけてきたアートブック60点以上を一堂に展示、すでに絶版となっているタイトルも展示・販売いたします(一部、展示のみのタイトルも含む)。

会期中にはトークイベントの開催や、本展に合わせ部数限定で制作された特別仕様のidea 381号も販売を予定しています。

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会場:POST 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期:2018年3月13日(火)ー4月22日(日)(会期を延長しました)
  (3/23(金) - 3/25(日)はイベントのため閉廊)
時間:12:00 - 20:00
定休日:毎週月曜日
協力:アイデア編集部

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田中義久(たなか・よしひさ)

1980年静岡県生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。
永続性の高い文化的価値創造を理念に、批評性を持ったデザインを実践している。主な仕事に東京都写真美術館をはじめとした文化施設のVI計画、
ブックショップ「POST」、出版社「CASE」の共同経営、「The Tokyo Art Book Fair」、「Daikanyama Photo Fair」などのアートディレクションがあり、アーティストの作品集や共同制作も定期的に行なっている。また、飯田竜太(彫刻家)とのアーティストデュオ「Nerhol」としても活動し、
主な個展に「Index」foam photography museum(オランダ)、「Promenade」金沢21世紀美術館、「Interview, Portrait House and Room」Youngeun Museum Contemporary Art(韓国)がある。

idea No.381 
越境の遍歴 田中義久のパースペクティブ


企画・構成:田中義久、アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策,北岡誠吾)

本特集ではデザイナー、田中義久の活動を特集する。
1980年生まれの田中は、インディペンデントな出版社やギャラリーの写真集、アートブックのデザインをはじめ、さまざまな企業、イベント、プロジェクトのアートディレクションを行い、そのほとんどに企画構想や運営のレベルからかかわっている。田中のように受注制作を越えた自主的「生産」を行うデザイナーのあり方は、2000年代以降欧米を中心に見られる世界潮流のひとつであり、出版やアートのような文化領域周辺において顕著だ。そうした潮流はデザインが専門的職種から人の生そのものを規定する概念へと拡張されていく時代のなかで、人と世界の間をあらためてとりもとうとするデザイナーの精神運動とでもいうべきものだ。田中はいちはやくそのような考え方を自覚し、日本において独自の実践を展開していったデザイナーのひとりだろう。
特集の構成は個人をテーマとする点で従来のようなデザイナー作品集的な形式をとっているが、その目的はそれぞれの実践の背景にある思想や文脈を通じて現在のデザインの可能性を批評的に捉えることにある。そこで、先行世代や同世代のデザイナーのコメントや協働する編集者の論考など複合的な視点を通じ、田中義久の実践に潜む構造の一端が明らかになる。その構造は、今後のデザイナーにとって重要なロールモデルとして参照されていくだろう。

特別版の詳細・通販でのご購入はこちら
http://post-books.info/new-arrivals/2018/4/13

[SPOT] Irma Boom: Start / 年末年始の営業について

Added on by Yusuke Nakajima.

12/25(金)よりSPOTの第二弾として、オランダのデザイナー・Irma Boom(イルマ・ボーム)の特集がスタート。
会場にはイルマがデザインした55冊の本、それに加えて制作過程のダミーブックや、彼女が初期段階に制作するミニチュアブックも展示しています。
The Tokyo Art Book Fair 2015では色をテーマにカテゴライズしていましたが、POSTでの展示では時系列に並べ、彼女のデザインがどんな変遷を辿ってきたのかを俯瞰できる構成になっています。
また、 TABF2015に際して出版された[boom +]も展開していますので、あわせてご覧ください。(書籍の詳細はこちら

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年末年始の営業は以下のとおりです。
おいでになる際はご確認のうえお越しください。
ご来店をお待ちしています。

〜12/29(火) 通常営業
12/30(水)〜1/4(月) 年末年始休業
1/5(火) 通常営業

[SPOT]

Added on by Yusuke Nakajima.

この度、POSTで本にまつわる企画展を開催します。

一冊の本ができあがる過程で、デザイナーは本の仕上がりを決定づける大きな役割を担っています。しかし、本を作る上でデザイナーがどういった役割を担っているのか、仕上がった本にはその一部分しか表れていません。
定期的に開催する[SPOT]は、毎回一組のデザイナーにフォーカスし、彼らがデザインした本を展示するとともに、インタビューを通じてそれぞれのブックデザインの背景にあるコンセプトや、デザイナー/作家間の恊働作業について紹介し、本作りにおけるデザイナーの役割やブックデザインについて知ってもらうための展覧会です。


第一回目はオランダのグラフィックデザイナー、Mevis & Van Deursen。アーマント・メーフィスとリンダ・ファン・ドゥールセンの二人組のグラフィックデザインチームです。 これまでに数々の優れたブックデザインを手がけ、最近ではアムステルダム市立美術館のサイン計画も担うなど、オランダ国内では重要な仕事を残しています。
今回は、彼らが手がけた本27冊をまとめて紹介します。

インタビューの一部はウェブサイトDOTPLACEに公開しています。ぜひご覧ください。(インタビューテキスト全文は会期途中より会場で配布します)

 

 

【SPOT: Mevis & van Deursen】
会期 2015年4月11日(土)〜5月07日(木)
時間 12:00〜20:00(月曜休み)
会場 POST

Mevis & van Deursen (メーフィス&ファン・ドゥールセン)

アーマント・メーフィス(1963年オイルスベーク生まれ)とリンダ・ファン・ドゥールセン(1961年アールデンブルグ生まれ)は,アムステルダムを拠点とするグラフィックデザイナー。ふたりはヘリット・リートフェルト・アカデミーを1986年に卒業後,共同で仕事を始めた。それ以来,メーフィス&ファン・ドゥールセンは,アート,ファッション,建築,デザインの本やカタログのデザインに主軸を置いてきた。彼らのデザインした本は多岐にわたっており,その主なものに,写真家,アーティストの作品集として,リネケ・ダイクストラ,ピーター・ダウンスブロー,アグライア・コンラート,ウォルター・ニーダーマイヤー,ガブリエル・オロスコ,バス・プリンセン,ケリス・ウィン・エヴァンスなどがあり,建築家の作品集として,デルガン=メイスル建築事務所,クリスチャン・ケレツ,オフィス・ケルステン・ゲールス・ダヴィッド・ファン・セーヴェレン,SANNAなどがある。また,キュレーターのモリッツ・クーンとの「ラーセン・エフェクツ」展,「オルビス・テララム世界制作の方法」展での協働作業によるカタログや,美術誌「メトロポリスM」や「ドゥ・グローネ・アムステルダマー」等の定期刊行物の仕事もある。また,さまざまな文化施設やイベントのヴィジュアルアイデンティティを制作しており,その主なものに,2001年の欧州文化首都ロッテルダム,ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館,ロッテルダム国際建築ビエンナーレ,ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2010,アムステルダム市立美術館,シカゴ現代美術館などがあるほか,オランダのファッションデザイナーのヴィクター&ロルフのヴィジュアルアイデンティティ及び出版物も手がけている。彼らの仕事は様々な美術館やギャラリーで展示され,書籍や雑誌に取り上げられてきた。また,オランダ国内を始め世界各国の教育機関で講義やワークショップを行ってきた。アーマント・メーフィスは教育機関ヴェルクプラーツ・ティポグラフィをディレクションしており,リンダ・ファン・ドゥールセンはヘリット・リートフェルト・アカデミーのグラフィックデザイン学科長を2001年から2014年まで務め,両者ともにアメリカのイェール大学の美術学校でも教鞭を執っている。彼らの長きにわたる共同作業の成果の記録は『リコレクテッド・ワーク:メーフィス&ファン・ドゥールセン』(Artimo, 2005)として出版されている。2012年に彼らはブルノビエンナーレのグランプリを受賞し,2014年に個展「私たちのアート:メーフィス&ファン・ドゥールセン」を開催した。