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[Exhibition] Fleur van Dodewaard / left hand right hand

Added on by Yusuke Nakajima.

POSTでは、9月4日(土)より、Fleur van Dodewaard (フルール・ファン・ドーデワード) による展覧会「left hand right hand」を開催致します。

©︎Fleur van Dodewaard

【展覧会概要】
Fleur van Dodewaard 「left hand right hand」

会場: POST
  〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2021年9月4日(土)~2021年10月3日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
協力:
torch press
Embassy of the Netherlands Tokyo
Mondrian Fund Netherlands
AFK AmsterdamFund of the Arts
KAIR Kamiyama Artist in Residence

オランダのコンセプチュアル・アーティスト、フルール・ファン・ドーデワードの活動は、写真、彫刻、絵画の交差点に位置しています。彼女は、これらのメディアの特徴、歴史、可能性を互いに関連づけて遊び、実験してきました。

本プロジェクトでは四国にある小さな村、神山町に住むさまざまな年齢の女性、男性、子供たちが、使い捨てカメラを使って写真を撮影しました。レジデンスの来日が叶わなかったファン・ドーデワードによる指示書に従って、色、動き、彼らの愛する人とその周辺の写真が撮られたのです。この作品はCOVID-19の世界的流行に呼応して生まれたもので、制限された時間の中でも自由を祝福し、海を越えて絆を築き、そして思い描いた場所に心の旅をすることを目的として制作されました。

プロジェクトに参加した15人が、それぞれ27枚撮りのカメラを使用し、1枚ずつ与えられたテーマに沿って撮影を行った今作品。お気に入りの靴、水道から流れる水、ジャンプする大人など与えられた27個のテーマを撮影するチャンスは1度だけという条件のもと、一つの指示に基づく15のバリエーションで構成された作品が完成しました。

POSTでは、写真集の制作過程もお楽しみいただけるプリントシートの展示と、作品集の販売を行います。

この機会にぜひお立ち寄りいただけますと幸いです。

 
スクリーンショット 2021-08-31 15.45.03.png

【書籍概要】

タイトル:left hand right hand
アーティスト:Fleur van Dodewaard
出版社:torch press
価格:¥2,500 (+tax)
発行年:2021年
仕様:ソフトカバー/300 x 160 mm/128ページ
デザイン:若林亜希子
ISBN:9784907562311

©︎Fleur van Dodewaard

©︎Fleur van Dodewaard

フルール・ファン・ドーデワード(Fleur van Dodewaard)

1983年生まれ。オランダのリートフェルト・アカデミーを卒業後、ローマのMuseo d’ArteContemporanea、ロンドンのFlowers Gallery、オランダのCobra Museumなどで展覧会を開催。Foam Magazine の Talent Issue #28 でも選出され、作品はFoam のパーマネントコレクションとして所蔵されている。これまでの作品にコンセプチュアルアート作家、ソル・ルウィットによるアーティストブック『Variations of Incomplete Open Cubes]』を立体で再構築し、それを撮影した「131VARIATIONS」がある。
http://www.fleurvandodewaard.com/

[Exhibition] 石野郁和 / TINTED LINES

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、写真家・石野郁和による作品集『TINTED LINES』の出版を記念し、展覧会を開催いたします。 会場では作品集およびプリント付きのスペシャルエディションを先行販売し、本展に合わせて作家も来日致します。

© Fumi Ishino

【展覧会概要】
石野郁和「TINTED LINES」
会期: 2021年3月23日(火)~2021年4月18日(日)
会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
協力: torch press

石野は、2017年にMACKから『rowing a tetrapod』を刊行し、2019年には東京都写真美術館で開催された「小さいながらもたしかなこと日本の新進作家 vol.15」に参加するなど、視覚や言語による認識の揺らぎを用いて、さまざまなヒエラルキーを再考する写真作品を発表してきました。

「TINTED LINES」は、ロサンゼルスを歩きながら、場所や物事が区切られ、分断されるさまざまなシーンを切り取ることで、新たな視覚言語を生み出しています。見えるものも見えないものも含めて場所を分かつ線、その線が引かれた空間を跨ぐと監視、分類化された社会構造の層が浮き上がり、高級住宅街、再開発地区、公共施設、美術館、郊外、民族や人種によって区切られている地域で、領域や所有権のせめぎ合いが行われています。石野は、身体を使って移動することは境界線を引き直す行為だと捉え、写真はその過程を記録し、構図、光、シークエンスによって、固定化した空間の輪郭を滲ませようと試みます。 作品集と展示は相互にダイアログを形成しており、作品集では黒を基調とし、まるで映画のワンシーンが流れるように、淡々とイメージの断片が刻まれています。展示では分断された空間の接点を描写するため、出版物の内容及び編集でカットされた写真を融合、再生成した作品で構成しています。水、それは石野の住む都市において欠落しながらも重要な表象であり、歴史の中で文化が交差する流れを作ってきました。それを使い、OHPシートの乳剤を溶解することで視覚言語と空間の情報を解体、ぼかし、貼り合わせています。

イデオロギーや記号の縫われた線を濁し、内と外の関係性を曖昧にした時、私たちの視点や解釈はどのように揺れ動くのでしょうか。
石野の新作を作品集と展示の双方の異なるアプローチを通して、ぜひご高覧いただけますと幸いです。

© Fumi Ishino

【写真集概要】

タイトル: TINTED LINES
アーティスト: 石野郁和
テキスト: アマンダ・マドックス
(J・ポール・ゲティ美術館 アソシエイトキュレーター)
出版: torch press
仕様: 272 x 230 mm / コデックス装、ビニールカバー / 128P
言語: 日本語・英語
定価: 4,500円+税
ISBN: 978-4-907562-28-1 C0072
https://www.torchpress.net/product/2957/

プリント付きスペシャルエディション
オリジナルプリント(プリントサイズ216×279mm、絵柄2種より選べます)、作品集、特装箱入り、各エディション15
定価: 25,000円+税

【作家略歴】

石野郁和 | Fumi Ishino
1984年、兵庫県生まれ。2012年、ロチェスター工科大学卒業。2014年、イェール大学大学院修了。現在ロサンゼルスを拠点とする。
2015年、「ジャパンフォトアワード2015」受賞、「キヤノン写真新世紀」佳作。Fraenkel Gallery、FLAG Art Foundation、Houston Center for Photographyなどの展覧会に参加している。2017年に初写真集 『Rowing a Tetrapod』(MACK)を刊行。2019年に東京都写真美術館で開催された「小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家 vol.15」展に参加。2021年に私家版『Index of Fillers』をAssemblyとの共作で出版、またtorch pressより『TINTED LINES』を刊行。

© Fumi Ishino

© Fumi Ishino

[Exhibition / Start] 角田純 / SOUND AND VISION

Added on by Yusuke Nakajima.

4/18(火)より、POSTで角田純展覧会『SOUND AND VISION』がスタートしました。

会場にはオリジナルの作品の展示に加えて、作品集の中面をご覧いただけるようになっています。
また、50部限定のスペシャルエディションには、50通りのドローイング作品からおすきなものをお選びいただけます。

今週末4/21(金)19時より、レセプションを開催予定。
お誘いあわせのうえ、お気軽にご参加ください。

[Exhibition] 角田純 / SOUND AND VISION

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、角田純の作品集『SOUND AND VISION』(torch press)の刊行に合わせた展覧会を開催します。

RAIN I DON'T MIND..., 2017©︎Jun Tsunoda

RAIN I DON'T MIND..., 2017
©︎Jun Tsunoda

『SOUND AND VISION』は、抽象絵画を描き続けてきた角田純の次なる表現である、約20年に渡って制作された、文字にまつわるドローイング作品を集めた一冊です。文字を用いて絵画を描く、さまざまな文字の特性を融合して書を描く、そして書を崩したタッチを筆跡に残しドローイングを描くなど、複数の表現に通底しているものは、プリミティブな「文字」を自由に表現へと置き換えるアプローチです。

「文字」は言葉を生みます。ここではフェルナンド・ペソア、エミリー・ディキンソンなどの詩人たちや、芭蕉や種田山頭火などの俳人、さらに角田が影響を受けた多くの音楽家、芸術家のオマージュとして、彼らにまつわる言葉を描いています。

書道やアラビア文字、グラフティカルチャーなど、国境を越えさまざまな文字のスタイルを取り入れ、さらにはタイポグラフィと絵画の間を行き来するような、ジャンルを横断した表現形態。そこから形態はハーモニーへと、筆跡はイマジネーションへと変わり、「音と幻影」が生まれ出します。

刊行を記念し、東京のPOSTと鹿児島のNEW ALTERNATIVEにて個展を開催いたします。ぜひご高覧頂けましたら幸いです。

 

プレスリリース ダウンロード

JESUS IS..., 2006
©︎Jun Tsunoda

【展覧会】
角田純『SOUND AND VISION』
会場:POST
   150-0022 東京都渋谷区恵比寿南 2-10-3
会期:2017年4月18 日(火)〜5月7日(日)
   12:00 ~ 20:00 月曜休
レセプションパーティー:4月21日(金) 19:00〜21:00

【巡回展】
会場:NEW ALTERNATIVE(鹿児島)
会期:2017年5月27日(土)〜

【書籍概要】 
※2017年4月中旬発売予定

SOUND AND VISION
角田純
デザイン:竹廣 倫
仕様:A4 判 / コデックス装 / 136P
言語:日本語 / 英語
定価:2,800円+税
ISBN:978-4-907562-10-6 C0071
発売年 : 2017
出版社 : torch press

*展覧会に合わせてオリジナルドローイング付きの
スペシャルエディションを限定販売致します。

 

【作家略歴】

角田純 / Jun Tsunoda

1960年愛知県に生まれる。多摩美術大学卒業後、「角田純一」名義で 1980年代から広告・出版業界でアートディレクターとして活動し、グラフィックデザイナーとして高い評価を得る。2000年代半ば以降、画家としての活動を開始し、ライフワークとして描いてきた絵画作品の他、水彩や コラージュ、シルクスクリーンなど、さまざま素材を使いながら、音楽的感覚が溢れる豊かな色彩と描線を描き出す。2009年、作品集『Cave』をフォイルより刊行。2012年、川村記念美術館でのグループ展「抽象と形態:どこまでも顕れないもの」に参加。主な個展に「Dust to Dust」(2016年、 CLEAR EDITION & GALLERY)、「When it’s short distance between the moon and Mars.」(2016年、ギャラリートラックス)、「如意樹」(2010年、FOIL GALLERY)などがある。