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[Exhibition] 深瀬昌久「家族」刊行記念特別展

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、深瀬昌久(ふかせまさひさ)の写真展、「家族」を開催致します。

©Masahisa Fukase Archives

[展覧会概要]

深瀬昌久「家族」刊行記念特別展
会期: 2019年11月15日(金) - 2019年12月8日(日)
会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間: 12:00 - 20:00
定休日: 毎週月曜日
主催: Masahisa Fukase Archives, MACK, twelvebooks

1991年に Inter Press Corporation より刊行された『家族』が、この度イギリスの出版社MACKより新装版として出版されたことを記念し、展覧会を開催いたします。
今回の展覧会は、先月3日間限定でタカ・イシイギャラリー 東京 ビューイングルームで開催された「家族」のヴィンテージプリントの特別展示の巡回展となります。

[写真集概要]

深瀬昌久「家族」

通常版
定価: 7,800 円(税別)
判型: 96 ページ / ハードカバー / 310 x 230 mm / モノクロ
テキスト: 英語 / 日本語
発行: 2019年9月
出版社: MACK
国内流通: twelvebooks
ISBN: 978-1-912339-57-0
書籍詳細: https://www.twelve-books.com/products/family-by-masahisa-fukase

特装版

定価: 72,000 円(税別)
深瀬昌久アーカイブスによる落款印 / ナンバリング入りプリント付 プリント仕様
印刷: コロタイププリント(制作:便利堂)
用紙サイズ:260 x 170 mm / 画像サイズ : 199 x 149 mm
判型: 96 ページ / スリップケース入りハードカバー / 310 x 230 mm / モノクロ
発行部数: 150 部
テキスト: 英語 / 日本語
発行: 2019年9月
出版社: MACK
国内流通: twelvebooks
ISBN: 978-1-912339-57-0SE
書籍詳細: https://www.twelve-books.com/products/family-by-masahisa-fukase-special-edition

[写真集解説]

「ピントグラスに映った逆さまの一族のだれもが死ぬ。その姿を映し止める写真機は死の記録装置だ」 —深瀬昌久

1971 年 8 月、深瀬昌久は妻の洋子を伴って北海道北部の美深町に降り立った。彼の故郷でもあるそこを訪れるの は実に十数年ぶりのことだった。深瀬の家族は3代にわたって写真館を経営する家系で、弟の了暉が3代目を引き継いでいた。弟と妹に家族ができたことですっかり大所帯に成長した一家と再開した深瀬は、彼らを写真館の写場 (撮影スタジオ)に集めて家族の記念写真を撮影することにした。しかしそれは単なる家族写真の形式に留まらなかった。腰巻きひとつを身につけた半裸姿の妻を家族の中に投入したのである。 この異様な家族写真はその後、妻だけでなく様々な女性モデル達を迎え入れては深瀬の手によって撮影が継続された。定点撮影されることによって家族の年々の変化が精密に確かめられ、それは一家族の歴史の断片を物語る記録として成立するが、その一方では随所に深瀬が仕込んだ虚構が混じる。こうして出来上がった奇妙な家族写真について深瀬が「三代目くずれである私の、パロディー」と言い表していることからも分かるように、家族写真に相応しくない要素を混入させることによって伝統的な家族写真の形式を皮肉ることも目的のひとつであった。 深瀬家を巡る撮影は5年にわたって続けられた後に中断されるが、1985 年に深瀬の父・助造の年老いた姿がきっ かけとなって再び開始された。その2年後に迎えた父の葬儀の日にも撮影され、1989 年に深瀬写真館が廃業を迎えた日、すなわち家族四散を迎えた日を最後に完結した。当初こそ伝統的な家族写真のパロディとして軽快に撮影が開始された本作は 20 年近く月日をかけて撮影されることによって、結果的には一家の栄枯盛衰を残酷なほど克明に記録するものに仕上がった。

本書は、1991 年に Inter Press Corporation より刊行された写真集『家族』の新装版である。深瀬が生前に手がけた最後の1冊でもあった本作が四半世紀以上の月日を経て、装い新たに生まれ変わる。深瀬写真館で撮影された家族の肖像写真が撮影年順に収録され、巻末には原版に収録された深瀬による自伝と、深瀬昌久アーカイブスの創設者兼ディレクターを務めるトモ・コスガによる本作解説が収録される。

[Exhibition / Start] 富安 隼久「Fuchs / TTP」

Added on by Yusuke Nakajima.

本日12/22(土)の18:00より、富安隼久展覧会「TTP / Fuchs」のオープニングレセプションを開催いたします。
ドリンクとともに、富安さんがご持参くださったスイスのお菓子をふるまわせていただきます。
お誘いあわせのうえ、お気軽にご参加ください。

なお、明日12/23(日祝)の本会期スタートに先立ち、会場をご高覧いただけるように開放いたしました。
日中のご来場も歓迎いたします。
連休初日、あいにくの雨模様ですが、どうぞ足をお運びください。

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[Exhibition / Talk Event] 2018/12/23-2019/1/13 富安 隼久「Fuchs / TTP」

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、日本人写真家である富安 隼久(とみやす はやひさ)の写真展「Fuchs / TTP」を開催いたします。

©Hayahisa Tomiyasu

富安隼久は現在ドイツ・ライプツィヒとスイス・チューリッヒを拠点として活動。本年、イギリスの出版社MACKが主催する過去に写真集出版経験の無い作家の出版支援を目的とする「First Book Award」のグランプリ受賞に伴い、作品集『TTP』を刊行し、注目を集めました。今回会場では、『TTP』より抜粋した作品のスライドと共に、本作の前身かつ制作のきっかけでもある作品『Fuchs』を展覧いたします。

また、12月24日(月休)には写真家 ホンマタカシをゲストに迎え、トークイベントを開催いたします。

*タイトルの「TTP」はドイツ語の「Tischtennisplatte(卓球台)」の略称。「Fuchs」は「狐」を意味する。

[展覧会概要]

富安 隼久 「Fuchs / TTP」
会期:2018年12月23日(日祝) - 2019年1月13日(日)
会場:POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間:12:00 - 20:00
定休日:毎週月曜日
共同企画:twelvebooks
※12月30日(日)-1月4日(金):年末年始休業
※12月24日(月休)はトークイベント開催のため、13:00-14:30の間はショップスペースをクローズ、14:30-17:00のみ特別営業

*オープニングレセプション:2018年12月22日(土) 18:00-20:00

[関連イベント]

トークイベント 富安 隼久 × ホンマタカシ

日時:12月24日(月祝) 13:00-14:30(12:30より受付)
会場:POST
参加費:1,000円(税込)

※2018/12/20(木)追記
本イベントは定員に達したため、お申込を締め切らせていただきました。
お問い合わせをいただきありがとうございます。

<略歴>

富安 隼久(とみやす はやひさ)

1982年生まれ、神奈川県出身
2006年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業
2013年ライプツィヒ視覚芸術アカデミーにてディプロム、2016年同校にてマイスターシューラー号取得(ペーター・ピラー教授)
2014-2016年ライプツィヒ視覚芸術アカデミー夜間写真講座非常勤講師
2017年よりチューリッヒ芸術大学芸術・メディア学部助手
近年の主な展示に、∞ (Gallery b2, ライプツィヒ、ドイツ)、The Photographic(UG im Folkwang, エッセン、ドイツ)、フォトロンドン、12.ABP -ドイツ現代写真-(ゲラ美術館, ゲラ、ドイツ)、Verfuerung(ホーフハイム美術館、 ホーフハイム、ドイツ)、Plat(t)form 17(ヴィンタートーアミュージアム, ヴィンタートーア、スイス)などがある。
www.tomiyasuhayahisa.com

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ホンマタカシ

写真家
2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内三ヵ所の美術館で開催。
著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』(平凡社)、近年の写真集に「MACK」より刊行したカメラオブスキュラシリーズの作品集『THE NARCISSISTIC CITY』などがある。今年7月に『ホンマタカシの換骨奪胎―やってみてわかった!最新映像リテラシー入門―』(新潮社)を刊行した。
betweenthebooks.com

[写真集情報]
タイトル:TTP

著者:富安 隼久

定価:5,550円(税別)

判型:260ページ / ソフトカバー / 200 x 270 mm
テキスト:英語
発行日:2018年

ISBN:978-1-912339-24-2

出版社:MACK

www.twelve-books.com/products/ttp-by-hayahisa-tomiyasu


日本人写真家、富安隼久(Hayahisa Tomiyasu)の初作品集。ドイツ・ライプツィヒで、当時作者が住んでいた学生寮の部屋の窓から撮影した写真で構成。8階の南向きの部屋から見渡せる公園に置かれた卓球台に焦点を当て、デッドパン・スタイル(※註)を用いて定点観測的に撮影。その間に時刻や季節、公園に訪れる人々が移ろいでいく。タイトル「TTP」を意味する「tischtennisplatte(卓球台)」が本来の卓球台として使われるだけでなく、日光浴であったり、スケートボードの障害物、物干し、子供がよじ登る遊具、ミーティングスポット、賑やかな通りからの避難場所などその用途は数知れず、ページをめくるたびにこの卓球台が異なる表情を見せる。作者の長きに渡る好奇心の結果、人間の行動から滲む習性やユーモア、それぞれの人の持つ独特な気質をこの謙虚に鎮座する卓球台のもとで垣間見ることができる。本書は、イギリスの出版社MACKが主催する過去に写真集出版経験の無い作家の出版支援を目的とする「First Book Award」の2018年グランプリ受賞に伴い刊行。

※註 主観や感傷、ドラマチックな誇張を可能な限り抑え、対象を客観的、中立的に描写する手法

[MACK] Website / Shopping Bag / Brochure

Added on by Yusuke Nakajima.

POSTのウェブサイトを更新、現在特集中のMACK仕様になりました。
http://www.post-books.jp/

店頭にはショッピングバッグが入荷しています。
※完売しました。ありがとうございました。

 

また、展開タイトルの一部につきましては、店頭で配布しているブロッシャーに説明文(日本語)を掲載しています。
ご来店の際はお手にとってご覧ください。

[MACK FEATURE] PHOTOBOOK LETCURE: VOL.2「ドイツ写真の現在2016」

Added on by Yusuke Nakajima.

恵比寿のブックショップ「POST」でのイギリスの出版社「MACK」の特集の開催を記念した連続写真集講義「MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー」を開催いたします。

 第2回目は、東京国立近代美術館主任研究員の増田玲氏を講師に招き、欧米から日本まで、世界の写真を視野に入れたMACKのラインナップにおいても、独特の存在感を示しているドイツ出身の写真家たちに焦点を当て、源流としてのベッヒャー夫妻から、彼らに学んだベッヒャー派、そして旧東独出身の写真家たちなど、ドイツ現代写真の系譜をたどりつつ、ドイツ写真の現在とその特質を考えていきます。

 

MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー
VOL.2「ドイツ写真の現在2016」


講師:増田 玲(東京国立近代美術館主任研究員)
日程:2016526
時間:19:00 – 20:30
場所:POST
定員:25
参加費:1,000円
主催:twelvebooks

定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきました。

講師コメント

トーマス・シュトゥルートやトーマス・デマンド、ミヒャエル・シュミットらの出身国ドイツからは、90年代以降、シュトゥルートやグルスキーたち、いわゆるベッヒャー派の写真家たちや、昨年の大阪での個展が話題を呼んだヴォルフガング・ティルマンスなど、国際的に注目される写真家が数多く登場してきました。ドイツ現代写真の系譜を、背景としてのドイツの社会や文化なども踏まえて概観しつつ、彼らの近作について考えてみたいと思います。

増田 玲(東京国立近代美術館主任研究員)
1992年より東京国立近代美術館に勤務。写真のコレクションおよび企画展を担当。近年の主な担当展覧会に「ジョセフ・クーデルカ展」(2013)、「奈良原一高 王国」展(2014)など。

[MACK FEATURE] PHOTOBOOK LETCURE: VOL.1「ベルティアン・ファン・マネンの写真集に見る編集力」

Added on by Yusuke Nakajima.

POSTでのイギリスの出版社「MACK」の特集及び「MACK CONCEPT TOKYO」サテライトエキシビジョンとしてオランダ人写真家、ベルティアン・ファン・マネン(Bertien van Manen)の展覧会「Beyond Maps and Atlases」の同時開催を記念した連続写真集講義「MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー」を開催いたします。

本イベント第1回目は、東京国立近代美術館客員研究員の小林美香氏を講師にお招きします。
MACKから数多くの写真集を発表し、現在POSTで展示中のオランダ人写真家のベルティアン・ファン・マネンの新刊「Beyond Maps and Atlases」を中心に、彼女の写真集を特徴づける編集の仕方や、数々の旅、人との関わり方、記憶などいくつかのキーワードのもと小林氏がセレクトした日本人や欧米作家写真集と見比べながら、本書を読み込んでいきます。

MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー
VOL.1「ベルティアン・ファン・マネンの写真集に見る編集力」

講師:小林 美香(東京国立近代美術館客員研究員)
日程:2016年5月12日(木) 
時間:19:00 – 20:30
場所:POST
定員:25名
参加費:1,000円
主催:twelvebooks

定員に達したので、お申し込みを終了しました。

講師コメント
ベルティアン・ファン・マネンの写真集には、観る者を重層的な物語の中に引き込むようなしかけがたくし込まれているように感じられます。彼女が強く影響を受けたというロバート・フランクの写真集や、彼女の作品と響き合うような作家の写真集と見比べながら、写真集を読み込んでいきたいと思います。

講師プロフィール
小林 美香(東京国立近代美術館客員研究員)
写真研究者。国内外の各種学校/機関で写真に関するレクチャー、ワークショップ、ポートフォリオ・レビュー、展覧会を企画、雑誌、ウェブサイトに寄稿。 2010年から東京国立近代美術館客員研究員。

[Exhibition] Bertien van Manen / BEYOND MAPS AND ATLASES

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、Bertien van Manen(ベルティアン・ファン・マネン)写真展「BEYOND MAPS AND ATLASES」を開催します。

©Bertien van Manen

オランダ人写真家、ベルティアン・ファン・マネン(Bertien van Manen)は、これまで「MACK」から数多くの写真集を発行してきました。
本展は「MACK CONCEPT TOKYO」サテライトエキシビジョンとして開催され、アイルランドを舞台に2013月11月から2015年8月にかけて撮影されたシリーズで構成されます。
タイトルは、北アイルランド出身の詩人、Seamus Heaney(シェイマス・ヒーニー)の詩集『人間の鎖』から引用されています。

そんな所が今後見つかるだろうか
地図や地図帳にはないどこか

はるか彼方の別世界
全てが織り込まれ

まるで草の葉が重なり合い
網目状の巣のような世界が


- シェイマス・ヒーニー 著書
『Human Chain(邦題 : 人間の鎖)』(国分社)内
“Herbal(邦題:植物誌)”より

最初、アイルランドで撮影をしていたとき、自分が何を探していたのか確かではありませんでした。
夫が亡くなり、わたしは人を捉えるのではなく、その空気感を映し出しました。
私は感情と探究心に導かれ、ある種の神話伝説のような場所を切望していました。
そこには、神秘とどこまでも続く大地に広大な空があったのです。

- Bertien van Manen, 2015年9月15日アムステルダムにて

©Bertien van Manen

【展覧会】
Bertien van Manen写真展「BEYOND MAPS AND ATLASES」
会期:2016年4月26日(火) - 5月15日(日)
時間:12:00 - 20:00 / 月休 (※祝日の場合は通常営業)
会場:POST

主催|twelvebooks
協力|Robert Morat

※オープニングレセプションの開催はございません。

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【作家略歴】
ベルティアン・ファン・マネン(Bertien van Manen)
1942年オランダ生まれ。1970年代後半より写真家として活動を開始し、以降小さなアナログカメラと共に世界中で旅をしながら活動する。
オランダを代表する革新的なドキュメンタリー写真家として国際的に高い評価を得ており、MoMA(ニューヨーク近代美術館)など世界各国の美術館で展覧会が開催されている。

【写真集詳細】
Bertien van Manen写真集
「BEYOND MAPS AND ATLASES
仕様:ハードカバー / 60ページ
   260 x 290 mm / カラー
価格:7,800 円+税