この度POSTでは、薄井一議、大島成己、オノデラユキ、北野謙、鈴木理策、似鳥水禧、濱田祐史ら国内外の日本人写真アーティスト7人によるコレクティブ活動、「Photography? End?」による展覧会を開催いたします。
【展覧会概要】
Photography? End?
会場: POST
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期: 2022年7月1日(金)~2022年7月31日(日)
時間: 11:00-19:00
定休日: 毎週月曜日
トークイベント:7月16日(土) 18:00~
※トークイベントは定員に達したため、受付を終了いたしました。
2015年に出会い2019年より始まった彼らによるコレクティブ活動は、これまでにも海外のいくつかの都市で、展示やプレゼンテーション、キュレーターや現地作家との対話や制作などを行ってきました。
今回キュレーターの若山満大氏をインタビュアーとして招いた、各作家へのインタビュー集の刊行を記念して、展覧会を開催いたします。
この本では、各作家に共通すること、あるいは相反することをそのままに交錯させながら、今日の「写真」を考える起点を提示しています。
若山氏が、7人が写真家だと認識している「人間としての総体を聞いていくこと」で、7人の活動がなぜ写真と呼ばれるのか?そこから写真の可能性と有限性を照らすことを試みた一冊となっています。
7人に共通のテーマや目標があるわけではありませんが、ここでは7つのヴィジョンと、7つの写真的経験が語られています。インスピレーションとコンセプト、アイデアそしてクリエイション。乱反射するたくさんの問題系。
各作家に共通することと相反することが、交錯する状態をそのまま提示することが本書の目的です。
今回通常版の他に、スペシャルエディションの刊行もございます。限定30部のスペシャルエディションでは、7人各作家の制作過程で生じた写真プリント、フィルム、オブジェなどをピックアップし、それをインタビュー集と共にパッケージ化しています。7人7様の制作過程でのピースが詰め込まれたユニークな限定版となっています。
展覧会では、スペシャルエディションの展示の他に、インタビュー内で各作家が言及した作品集の展示販売も行います。すでに絶版になっている書籍なども含まれており、それらを手にすることで、書籍「Photography? End?」への多角的な理解に繋がる展示内容となっております。
写真は終わるのか?
それともここから始まるのか?
この機会に皆様のお越しをお待ちしております。
【関連イベント】
※トークイベントは定員に達したため、受付を終了いたしました。
トークイベント
登壇者:薄井一議、大島成己、オノデラユキ、北野謙、鈴木理策、似鳥水禧、濱田祐史
インタビュアー:若山満大
日時:7月16日(土) 18:00-19:00(17:30より受付)
会場:POST
参加費:1,000円(税込)
※書籍の購入、またはスペシャルエディションのご予約をされた方は、参加費が無料になります。
お申し込みの際に、その旨をお伝えください。当日はお荷物になりますが書籍をお持ちいただき、受付の際に確認させていただきます。
※参加費のお支払いは現金のみのご対応となります。
※要予約。ご参加をご希望の方は件名を「Photography? End?:トークイベント参加希望」とし、
tsunoda@limart.net まで
・お名前
・お電話番号
・参加人数
・書籍購入済み/予定or 参加費お支払い予定
を明記のうえお申し込みください。
書名|『Photography? End? 7つのヴィジョンと7つの写真的経験』
出版社|magic hour edition
言語|英語/日本語
著者|Photography? End?
インタビュー・編集|若山満大
デザイン|須山悠里
翻訳|ギャビン・フルー
日本語校正|小野冬黄
英語校正・編集|竹馬スーザン
通常版
価格|3,300円(税込)
判型|A5 210mm×148mm、196ページ
(写真ページ72ページ/文字ページ124ページ)
初版部数|1500部
(内スペシャル・エディション・ボックス:30部)
発行日:2022年6月10日
ISBNコード|978-4-600-00839-0
スペシャルエディション
価格|99,000円(税込)
部数|30部
通販ページはこちら
作家インタビューからの抜粋
原料も技法も完全に写真のそれなんだけど、結果だけ見れば、それは行為の痕跡でしかない。
その中のどこに写真はあるのか。
濱田祐史
写真が持っている性質は、非対称な世界に対称性を取り戻すように作用するのではないかと私は思っています。私とあなたは同質の「点」として、同一平面に存在できるのだという可能性を写真は示している。..
北野謙
私の関心は“違う文脈にあるもの同士を対面させること”にあるのかもしれません。
その不安定さや偶然を受け入れることから、物事は始まると思っています。
似鳥水禧
ただ質問がしたいだけなんだと思います。
写真に対して「なぜ?」と問うているだけ。
オノデラユキ
自分の立脚点を疑い尽くして、途方に暮れるという経験が僕の出発点でした。
しかし、それは決してネガティブなものではないと思います。
大島成己
世界に出会う純粋無垢な眼の写しとしての写真がある。
私の興味は純粋視覚を持ちながら、いかに写真という能動的な行為を行うかにあり、
それが自分の写真のモチーフだと思います。
鈴木理策
人間の愛すべき弱さとしたたかさは、やはりグレーゾーンにこそあるなと。
薄井一議