本日4/5(金)より、ホンマタカシ写真展「Takashi Homma / Every Building on the Ginza Street」がスタート。
本展の会期中、ホンマタカシの新刊「Trails」の刊行を記念したトークイベントを開催する運びとなりました。
「Trails」は、北海道の知床国立公園で狩猟された鹿の血の痕跡(trails)を追ったシリーズで、2009年から2018年まで撮影が続けられました。これまでに書籍や映像、パフォーマンスなど様々な表現媒体で発表を継続してきており、本作品集はシリーズ全体を再編集した総集編としてイギリスの出版社「MACK」からの刊行となりました。
このトークイベントには、「MACK」ディレクターのMichael Mack(マイケル・マック)氏と写真評論家のタカザワケンジ氏をゲストにお迎えします。
【トークイベント】
ホンマタカシ × Michael Mack(マイケル・マック)× タカザワケンジ
日時:4月23日(火) 19:00-21:00(18:30より受付)
会場:POST
参加費:1,000円(税込)
定員:35名
主催:MACK, twelvebooks
協力:IMA
※2019/4/11(木)追記
本イベントは定員に達したため、お申込を締め切らせていただきました。
お問い合わせをいただきありがとうございます。
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<登壇者略歴>
ホンマタカシ
2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内三ヵ所の美術館で開催。
著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』(平凡社)、近年の写真集に「MACK」より刊行したカメラオブスキュラシリーズの作品集『THE NARCISSISTIC CITY』などがある。昨年『ホンマタカシの換骨奪胎―やってみてわかった!最新映像リテラシー入門―』(新潮社)を刊行した。
betweenthebooks.com
Michael Mack(マイケル・マック)
1994年、ドイツの出版社「Steidl」にてアート・フォトブック部門のマネージングディレクターに就任し、約15年に渡って300タイトル以上の出版に携わり、ゲルハルト・シュタイデルと共にアートブック出版界を牽引する出版社へと同社を成長させる。2010年に自身の出版社「MACK」を設立。以後タリン・サイモン、トーマス・デマンド、ロー・アスリッジ、クリスチャン・パターソン、コリエ・ショア、アレック・ソス、ポール・グラハムらの作品集を出版。これまでに手掛けた作品集はD&AD Award、Kraszna-Krausz Award、Arles Rencontres Author Award、British Publishing Book of the Year Award、Most Beautiful Book in the World Award、Deutsche Börse Prizeなど、数多くの賞を受賞し、2011年にはアート出版界への貢献が認められ、イギリス・プリマス大学より名誉博士号を授与される。
mackbooks.co.uk
タカザワケンジ
1968年群馬県生まれ。写真評論、写真家インタビューを雑誌に寄稿。著書に『挑発する写真史』(金村修との共著、平凡社)があるほか、『Study of PHOTO 名作が生まれるとき』(ビー・エヌ・エヌ新社)日本語版監修。渡辺兼人写真集『既視の街』(東京綜合写真専門学校、AG+ Gallery)の構成と解説など、写真集制作にも携わる。東京造形大学、東京綜合写真専門学校ほかで非常勤講師を務める。
[写真集概要]
タイトル:TRAILS
著者:ホンマタカシ
定価:6,400円(税別)
判型:ソフトカバー / 220 x 315 mm テキスト:英語
発行日:2019年
ISBN:978-1-912339-34-1
出版社:MACK
国内流通:twelvebooks
日本人写真家、ホンマタカシの作品集。北海道の知床国立公園で狩猟された鹿の血の痕跡(trails)が影を感じさせながらも美しく綴られている。儀式的に描かれた痕跡か、それともカリグラフィーで書かれた文字か。2009年から2018年の冬の間に撮影された鹿の血痕は、この一冊の作品集の中で抽象的かつ象徴的に描かれる。神聖視されながらも鹿の過度な増加は度々物議を醸してきており、殊に農作物の被害に関しては問題視され、環境庁の指示依頼により地元の猟師たちは鹿猟を行なっている。作者は、鹿の頭数を減らした結果生じたもの —雪を染める野生の赤い爪痕— を記録する。
https://www.twelve-books.com/products/trails-by-takashi-homma-signed