[Exhibition] 濱田 祐史: C/M/Y

Added on by Yusuke Nakajima.

この度、POSTでは、写真家・濱田祐史の新作展「C/M/Y」を開催いたします。
本展は、オランダの出版社Fw:(エフダブリュー)から濱田の写真集「C/M/Y」が出版されることにあわせた展覧会です。 

本作品「C/M/Y」は、デジタルポラロイドを使い、出力されたフィルムを物理的にシアン、マゼンタ、イエローの三層へと分解し、再構成することで制作されています。今回POSTで展示される作品群は、昨年2014年にIMA CONCEPT STORE(東京・六本木)で初めて発表したシリーズ「C/M/Y_waterfall」から派生し、より複雑で遊び心のある表現へと進化しています。
「C/M/Y_mineral」は、あるイメージをC/M/Yに分離して表れた画層と、鉱物雑誌の誌面をルーペで拡大して撮影されたイメージをC/M/Yに分解した画層を重ね合わせることで、全く新しいイメージをつくり出しています。印刷物を再びC/M/Yに引きはがし、違う色に無限にある選択肢の繰り返しによって本シリーズがどこまでも拡張していく可能性を見出だせます。
「C/M/Y_cube」は、ルービックキューブのイメージをC/M/Yの画層に分離してそれぞれのレイヤーを重ね合わせるのですが、その際に少しずつずらして重ねることで色が変化していきます。ルービックキューブは両手を使って色を合わせる遊びですが、濱田は実際に手を動かして回すことなく、平面上での画層の変化によって色が変わっていくことを楽しむように二次元と三次元とを行き来しています。
多彩な表現を通じて、写真の可能性を拡張する作品を発表し続ける、濱田の新作をぜひご覧ください。

【展覧会】
濱田祐史「C/M/Y」
会期 2015年8月21日(金) - 9月6日(日)
時間 12:00 - 20:00 /月休 (※祝日の場合は通常営業)
会場 POST 

【オープニングレセプション】
日時 2015年8月21日(金) 19:00-21:00
会場 POST 

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【同時期開催 濱田祐史個展】
濱田祐史「C/M/Y」
会期 2015年8月18日(火) - 10月17日(土)
開廊 月 - 金 11:00 - 19:00 / 土 11:00 - 18:00 / 日・祝日 休館
会場 Photo Gallery International
  〒108-0023 東京都港区芝浦4-12-32

【写真集について】
本書は単に作品の記録を目的としているわけではなく、印刷物が綴じられた書籍というものをひとつの表現媒体と捉え、書籍だからこそ成立する実験的な表現に挑戦しています。シリーズ「C/M/Y_waterfall」の中から8枚の作品を選び、印刷の段階でもう一度それぞれの色を分解し、色とかたちの重なりから生まれる変化が面白いものを選び、C/M/Yの3色の紙の上に印刷しページを構成しました。印刷のプロセスや用紙を慎重に選び、本書において初めて実現した視覚的表現が収録されているのが特徴です。

出版:Fw:photography(アムステルダム、オランダ)
発売予定:2015年8月21日
サイズ:A4変形
ページ:64P
デザイン:ハンス・グレメン
製本種類:中綴じ
装丁:ソフトカバー
発行部数:1500 部
国内取り扱い:POST
海外取り扱い:IDEA Books(オランダ)
価格:¥4,500+税 ※2015/8/20追記

作家ステートメント“C/M/Y” (2014-2015) 

「見つけた」と思った。
たくさんの小さな写真を色分解して再構築する中で、今までに自身の中になかった”わからない””予測がつかない”というおもしろさと出会えたからだ。写真は撮影して終わりではなく現像、プリントの過程を経てできている。この過程の中でいくつもの喜びを感じ、時に暗室の中でアイデアが固まってくることもあった。今回のこの作品は撮影後の過程が特殊で仕上がりが特に偶発的に変化するため、衝動と直感で進めていくことがもっとも重要だった。夢の断片のように不確かな輪郭の重なりから完全な答えを導き出すことではなく、それらを受け入れて見ることで画像の呪縛から解き放たれた気がした。
このシリーズではシアン、マゼンタ、イエローの画層を加えたり減らしたりすることで無意識に認識している、ものそのものの印象がどのように変化するかを実験した。
制作を進める中で、子供の頃に絵を描くときに色と色が点や線や面で混ざり合い、新たな色やかたちに変化することに興奮したのを思い出した。最初に見た色とかたちがそのものの印象を決めていたはずなのに、画層を重ねることでひとつの新たなイメージが表層に現れて、さっきまで見ていたものではなくなる。イメージの重なり方の違い、画層を増やすことや逆に減らすこと、ほんの少しの重なりの違いでそれは目の前に現れる。
無限に広がる組み合わせから制作することはまるでもう一度撮影しているかのようだった。
きっとこの選択肢の数と同じように、目に見えている色やかたちの受け取り方も人によって少しづつ違うのだろうなと感じながら、自分の遊びごころをもとに1枚づつ制作した。


濱田祐史 hamadayuji.com
1979年大阪府生まれ、奈良県育ち。
2003年日本大学藝術学部写真学科卒業。出版社勤務後に独立。現在、東京を拠点に作品制作をしている。
昨年出版された”photograph”はAperture/Paris Photo First Photobook award 2014にノミネートされるなど国内外で作品を発表し続けている。 


今後の展示予定
個展
2015 8/19-10/18“C/M/Y”(Photo Gallery International/Tokyo/Japan)
2015 8/21-9/6“C/M/Y”(limart POST/Tokyo/Japan)
グループ展
2015 9月“branch”Japan and Switzerland exchange project(Sion and Tokyo/Switzerland and Japan) 2015 10/8-12/31“Primal Mountain”(Aix province photo festival/France)
2015 7-9月“photograph”(Conde nast Gallery/NewYork/USA)
2015 7-8月“C/M/Y”(Laurence Miller Gallery/NewYork/USA)