世界的にも著名なフォトグラファーの錚々たる写真集のラインナップで知られる STEIDLですが、 なかには現代美術に関連するタイトルも展開しています。
現代美術作家・Joseph Beuys(ヨーゼフ・ボイス)。 パフォーマンスアートをはじめ、彫刻やインスタレーション、ドローイングなどの作品を手がけていましたが、次第にその表現を「社会彫刻」へと発展させていきます。 現代美術史の礎を築き、のちにあらゆるアーティストへ多大な影響を及ぼすこととなったボイス自身にフォーカスをあてた写真集がSTEIDLよりリリースされました。
ボイスの写真を撮りつづけることを許された数少ない人物とは、グラフィック アーティスト・Klaus Staeckと出版社STEIDLの創始者・Gerhard Steidlのコンビ。彼らは1970年からボイスの他界する1986年にかけて、彼のパフォーマンスのようすや制作風景、 またオフの一面にまで迫り、活躍する姿を追い続けてきました。 700ページを超えるフルボリュームで編集された本書からは、多岐にわたる活動を展開し、その動向に目を注がれてきた唯一無二のパーソナリティを感じとれます。
Klaus Staeck and Gerhard Steidl
Beuys Book
Text by Erhard Kluge | Book design by Klaus Staeck, Gerhard Steidl and Duncan Whyte | 455 photographs | 736 pages | 16.5 cm x 24 cm | Clothbound hardcover with foil embossing |