[Los Alamos Revisited] William Eggleston

Added on by Yusuke Nakajima.

1965年から74年にかけて、写真家・William Eggleston(ウィリアム=エグルストン)は キュレーター・Walter Hopps(ウォルター=ホップス)の運転する車でアメリカ国内を共に旅してまわりました。 この道中で撮られた写真は編集され、アーティストプルーフ3部・エディション総数5部という極めて少部数、 かつダイトランスファー・プリント付きという豪華な仕様のポートフォリオブックとなり、またこれに加えて13枚のダイトランスファー・プリントがリリースされました。

Hoppsは展望として[Los Alamos]シリーズの包括的な展覧会を計画していたのですが、 結局のところ実現に至ることはなく、 やがてこのネガの大半はお蔵入りとなります。

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時がたち、2005年にHoppsが他界した後、彼の妻・Carolineが#83と記された箱を発見しました。その中には行方不明になったネガと、[Lost and Found Los Alamos]と呼ばれる手製の説明書がまとめて保管されていたのです。 こうして全て揃ったネガを改めて見返し、ついにコンプリート・セットが完成しました。

この3巻セットのシリーズは、ヴィンテージ加工を施したような褪せた色合いを施した装幀が独特の風情を漂わせています。ブックカバー3色のもとになったのでは?と思われるショットが本書に収録されているのも見逃せません。長年のあいだ人目に触れずにいたにもかかわらず、Egglestonの捉える世界は現代を生きる私たちの琴線にもふれるものばかり。

Egglestonの写真集は数多く存在しますが、これだけ多くのビジュアルで構成され、 かつ大判の判型をしたものは類をみないのではないでしょうか。

[Los Alamos Revisited] William Eggleston

Vol. 1: 192 pages / Vol. 2: 168 pages /Vol. 3: 228 pages
3 volumes
32 cm x 31.5 cm