Exhibition [Scheltens & Abbenes / ZEEN]

Added on by Yusuke Nakajima.

6月8日より、POSTでは Scheltens & Abbenes(シェルテンス&アベネス) による展覧会「ZEEN(ジーン)」を開催致します。

【展覧会概要】
「Scheltens & Abbenes / ZEEN」

会場:POST
150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会期:2019年6月8日(土) - 2019年7月21日(日)

*オープニングレセプション:2019年6月8日(土) 18:00-20:00

時間:12:00 - 20:00
定休日:毎週月曜日
協力:Case Publishing

2019年3月よりアムステルダムのFoam写真美術館で開催されている彼らの展覧会に合わせて、Case Publishingより彼らの作品集が刊行されました。今回はその出版を記念した展覧会です。
Scheltens & Abbenesはアムステルダム出身のアーティストユニットで、公私とものパートナーでもあります。 彼らはスティル・ライフ(静物)を被写体としたコンセプチュアルな写真作品を発表しており、2001年からユニットで活動を始め、今では世界中のブランドからのコミッションワークや雑誌のエディトリアルを手がけています。

初期作品のなかの代表作である「Hidden Object」というシリーズでは、ゴミや段ボール箱など社会的には無価値なものをターンテーブルの上に置き、高速回転している様子を撮影したものです。それにより彫刻作品のようなイメージを作り出し、写真が無用なものをオブジェに変身させる役割を担っています。またファッションブランドのハンガーを、規則性を持ったオブジェとして撮影した作品など、三次元空間の現象を記録し、最終的に平面的なものである写真で表現をしています。

数多くのブランドと制作を行ってきた彼らですが、その作品には一貫した審美性が備わっており、個々の作品が 別のシリーズ同士だとしても、互いに融合し合う可能性を携えているのです。 今回刊行された作品集はその点に着目し、各作品が最初に発表された出版物を複製して収録しています。それぞれのイメージがどのように影響を及ぼし合うのか。その文脈を解明し、解釈の形成にどう役立つのかという点を見る人に気づかせる作りになっています。

本展では東京での展覧会を記念し、作品集ZEENのスペシャルエディションを展示販売致します

【写真集概要】

タイトル: ZEEN
著者: Scheltens & Abbenes
会期中特別価格: 4,960円(税込)
判型: 426ページ / ソフトカバー / 225 x 170 mm
テキスト: 日本語・英語

発行日: 2019年
ISBN: 978-4-908526-23-7
出版社:Case Publishing

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<略歴>
Scheltens & Abbenes
Maurice Scheltens(モーリス・シェルテンス)とLiesbeth Abbenes(リースベス・アベネス) によるユニット。2001年からアーティストデュオとして活動を始める。 モーリスはハーグにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アートで学び、リースベスはヘリット・リートフェルト 学院とライクスアカデミーで学んだ。 シェルテンス&アベネスはメゾン・マルジェラ、COS、エルメスなどの名だたるブランドとのコミッションワー クや、マクガフィン、ニューヨークタイムズマガジンなどとのエディトリアルワークを行なっている。 今までには、パリのガリエラ美術館、アムステルダムのハウス・マルセイユ、スリーシャドウズギャラリー、リ ムアート、クンストハル美術館などで展覧会を行っている。 2012年にはニューヨーク国際写真センターが主宰するインフィニティ賞を受賞した。