創刊から15年を超えるバイリンガルのインディペンデント・メディア『here and there』。3年ぶりの最新刊vol.13刊行にあたり、主宰する林央子のパーソナルな編集姿勢をさまざまな側面からゲストとともに考えるトークイベントを開催します。
私は2017年から2018年にかけての冬、いろいろな人にいろいろなタイミングでこえをかけてヒアシンスを育ててもらう、という行為を数ヶ月続けた。…人と出会うこと、人に話しかけること、人とつながることで、どうにもならないと思い込んでいた事態が発展をみたり、好転へのきっかけにつながること。私がしばらく『here and there』をつくらず潜伏していた期間には、そんなことを痛感する体験が何度も訪れました。…結果を予想出来ない事態や、予想をこえた出来事を、ドキドキしながら見守る時間を、ひとりひとりの生活のなかで見せてくださったみなさまに、こころから感謝いたします。この一冊を手にとってくださったみなさまもまた、日々、気がつかないうちに出会いのなかで、新たな種子を蒔いているのです。ちょっと足をとめてあたりをみまわし、そんなことを想像していただくきっかけになればと思ってこの一冊を編んでいました。楽しんでいただければ幸いです。
(林央子 序文「ヒアシンス革命のこと」より抜粋)
<トークイベント>
here and thereの編集
13冊目にあたる最新号HYACINTH REVOLUTION issueにおける参加型メディアとしての編集姿勢と制作過程(主婦・アーティスト・編集者など周囲の人々にヒアシンスの育成を誘いかけながら一冊を編みあげていく作業)について語り明かします。
日時:2018年9月9日(日) 15:00 - 16:30(受付は14:30スタート)
会場:POST 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3-1F
登壇者:伊藤貴弘、林央子
要申込
定員:35名
参加費:1,000円
-----
プロフィール
伊藤貴弘(いとう・たかひろ)
1986年東京生まれ。武蔵野美術大学美術館・図書館を経て、2013年より東京都写真美術館に学芸員として勤務。主な企画展に「長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」「いま、ここにいる」など。森栄喜、ミヤギフトシほか参加予定のグループ展「小さいながらもたしかなこと」を準備中。
林央子(はやし・なかこ)
編集者。1966年生まれ。自身の琴線にふれたアーティストの活動を新聞、雑誌、webマガジンなど各種媒体への執筆により継続的にレポートする。資生堂『花椿』編集部に所属(1988-2001)の後フリーランスになり、2002年『here and there』の出版を開始。著書に『拡張するファッション』ほか。
hereandtheremagazine.com
アーティストの本づくりと、編集の自由
アーティストが自主的に企画する本と、編集者が自発的に企画する雑誌。それぞれの作品の個性について語り合いながら、編集の自由について考えます。
日時:2018年9月16日(日) 15:00 - 16:30(受付は14:30スタート)
会場:POST 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3-1F
登壇者:田村友一郎、大谷将弘(PUGMENT)、林央子
要申込
定員:35名
参加費:1,000円
-----
プロフィール
田村友一郎(たむら・ゆういちろう)
1977年富山県生まれ。熱海市在住。アーティスト。既にあるイメージや素材に独自の関係性を導き出し再構築することで時空を超えた新たな風景や物語を立ち上げる。
damianoyurkiewich.com
PUGMENT(パグメント)
1990年東京生まれの大谷将弘(おおたに・まさひろ)と今福華凛(いまふく・かりん)が設立。ファッションにまつわるイメージと人間の営みにより衣服の在り方が変化する過程を制作行程に組込み、既にあるものに別の視点を持つための衣服を発表する。
pugment.com
参加をご希望の方は post@post-books.jp まで
・お名前
・お電話番号
・参加希望日:9/9(日) or 9/16(日)
・参加人数
・登壇者への質問事項
を明記のうえお申し込みください。
皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。