[Exhibition] Saul Leiter 1950s NEW YORK

Added on by Yusuke Nakajima.

11/28(火)より、POSTでは[Saul Leiter 1950s NEW YORK]を開催します。

Saul Leiter / Parking 1950s
© Saul Leiter

1946年にニューヨークへと移り住んだソール・ライター(1923-2013)は、1949年から当時普及し始めたカラー写真でニューヨークの街並みを撮影しています。画家を志していたソール・ライターらしい色彩にあふれた作品群は1953年、エドワード・スタイケンが企画したグループ展にも選出されましたが、その後は世に知られざる作品となっていました。長い時を経て、1990年代にアートシーンでの評価が徐々に高まり始め、2006年、ドイツのSteidl社から[Early Color]が刊行されたのをきっかけとして、国際的に知られることとなります。この写真集によって一躍注目される作家となり、以降は世界中のギャラリーや美術館で展覧会が行われるようになりました。2013年、惜しくも他界してしまいますが、彼の残した作品群は、世界中を魅了してやみません。

この度、世界でも希少なカラーコロタイプ印刷技術を有する「便利堂」がソール・ライター財団の全面的な協力のもと、ソール・ライターの作品をセットにしたポートフォリオを刊行します。これは、生前にソール・ライターが選んだ8点の作品によって構成され、今回刊行されるポートフォリオによってのみ制作される作品群です。好評を博したParis Photoでの発表に続き、POSTでは本ポートフォリオの刊行を記念した展覧会を開催します。未発表の作品群が展示される貴重な機会、ぜひご高覧ください。

展覧会概要

会期:2017年11月28日(火) ‒ 12月17日(日)
会場:POST
   150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間:12:00 - 20:00 月曜休

協力:ソール・ライター財団、便利堂

Saul Leiter / Collar 1950s
© Saul Leiter

Saul Leiter / From the El,1955
© Saul Leiter

便利堂について
1887年設立。19世紀中頃にフランスで開発された印刷技術「コロタイプ」を始めとする美術印刷を専門的に手掛 け、現在では世界で唯一カラーコロタイプの技術を有している。設立当初から京都を拠点とし、国宝や文化遺産の 保護や美術作品の制作を手掛けながら、近年は国内外のアーティストとの共同制作も積極的に行っている。
http://www.benrido.co.jp/profile_f.html

コロタイプについて
1855年にフランスで生まれた印刷技術。美しいガラスの板を原板に使用することから、日本では玻璃版とも呼ば れていた。網点がない連続階調が特徴のひとつで、色彩の微妙なニュアンスやラインの繊細さが原本同様に再現される。また、インクの耐久性が極めて高く、永久保存に適しているのも特徴となっている。

SAUL LEITER 1950s NEW YORK

8作品セット / ボックス入り
サイズ:20cm x 30cm(イメージサイズ) / 30cm x 42cm(ペーパーサイズ)
ソール・ライター財団によるナンバリング・証明書付き
マイケル・パリーロ & マギット・アーブ(ソール・ライター財団)と、ポーリーン・ヴェルマーレ(キュレーター)によるエッセイ付属
50部限定
680,000円+税