POSTでは、10/12よりオランダの写真家Sarah Laure Engelhardの展覧会「Still WIld]を開催します。
1980年生まれのオランダ出身の彼女は、リートフェルトアカデミーでオーディオ/ビジュアル学部を卒業後、生物学を学び、現在は写真家/生物学者として活動しています。
彼女が作品の対象としているのは、人間が意図せずに行った事がどのような 結果を残しているのかを追求する事で、今回展示する[Still Wild]のシリーズもその関心から生まれました。
このシリーズは、アムステルダムと自然環境の境界線で、人間の行い(主に交通事故)によって死んでしまった 動物たちの亡骸を撮影しています。
彼女はこのシリーズを、「人間」が「自然」という対立するものに対して生み出してしまった功罪ではなく、人間が作り出した環境、そしてそれに因って動物たちが死んでしまうという結果を招いてしまう事、その事も含め全体として「野生」の状態なんだと捉えこのシリーズを作成しました。
動物の亡骸を単に美しく撮影した作品ではない事がその写真からだけでも伝わってくる、とても魅力的で、死という重いテーマを扱いながらも生々しくない見せ方のバランスも絶妙な作品です。今回の展示は日本で初の彼女の個展となります。
彼女の代表作ともなる[Still Wild]の作品群、会場でぜひご覧ください。
Sarah Laure Engelhard [Still Wild]
2013年10月12日〜2013年10月27日(月休)
Sarah Laure Engelhardのウェブサイト
http://sarahengelhard.com/home.html