[Exhibition] 大谷臣史 / ヨハン・ニューウェンハウゼ [OTANI NIEUWENHUIZE]

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このたびPOSTでは、日本人写真家の大谷臣史とオランダ人写真家のヨハン・ニューウェンハウゼによるコラボレーションプロジェクト[OTANI NIEUWENHUIZE]を開催します。

2016年9月30日(金)〜10月23日(日)
12時〜20時 月曜休
オープニングレセプション:9月30日(金) 19時〜21時
アーティストトーク:10月23日(日) 18時30分開場 19時〜20時30分

大谷とヨハンは、互いの仕事における共通点や違いに強い結びつきを感じています。街の中を歩き、本能的に、続けざまに撮影をするスタイル、および自らのアーカイブを使用し、様々な街や時間の写真を組み合わせるという取り組み方が共通している一方、二人は異なる概念や興味を持ち、大谷は記録という観点から撮影し、ニューウェンハウゼは対照を抽象的に表現する、という特徴の違いがあります。

両者は写真を言語として捉えます。彼らが興味をもっているのは真実を明かすことや一面的な話を伝えることよりも、毎回異なる解釈ができるようなストーリーを伝える方法です。ある人は作品の中にユーモアや美を見出し、またある人は馬鹿馬鹿しさを見出す。それを意識的に感じ取る人もいれば、無意識に感じ取る人もいるでしょう。[OTANI NIEUWENHUIZE]は二人のアーティストの間に生まれた言語あるいは通用語と考えることができます。

哲学者アンディー・クラークとデイヴィッド・チャーマーズの交換記憶(transactive memory)理論によると、二人組みで作業をすると、個人でそれぞれ作業をした時よりも大きな集合的記憶が生まれるそうです。友達同士で旅をするかのように街を歩き回ることで、両者は物事を無意識に、断片的に記憶し、残りのことは相手が覚えているだろうという感覚を抱きます。大谷臣史とヨハン・ニューウェンハウゼは、同じ時に同じ対象物を撮影することで両者の間に生まれる集合的記憶を探るのです。

二人のアーティストはOTANI NIEUWENHUIZEプロジェクトを通し、自らが観光客に扮し、文化が「消費」される場所を撮影することで日蘭の文化や文化観光に触れます。オランダではアムステルダムにある国立美術館、南部にあるテーマパーク・エフテリング、日本では太宰府天満宮、出島、長崎の旧オランダ商館を、さらに日蘭両国の文化を象徴する長崎のハウステンボスを撮影します。

現地では二人での撮影と単独の撮影を交互に繰り返します。二人は個人の視点で空間を読み解きながら撮影を行い、各所を調査します。このようにして、その場所に対する集合的記憶が生まれるのです。そして写真を選定することで作品に新たな意味が宿り、最終的なフォルムが完成します。さらに両者の写真を組み合わせることで、見る者が解釈し、独自のストーリーを生むための新たな文脈やスペースが作品に与えられるのです。

出版物は5冊のマガジンから成り、そこでは二人による写真の編集が重要な役割を持っています。オランダの撮影箇所はニューウェンハウゼが、日本の撮影箇所は大谷が、そしてハウステンボスに関しては両者が共に監修を行いました。

大谷とニューウェンハウゼの目標は、このプロジェクトを通してアーティストとしての視野を広げることです。他者からの意見やアイディアに耳を傾けることで、自らの仕事やその方法について自問します。

このプロジェクトは、彼らにとって一種の「遊び」でもあります。一方の写真家が写真を見せ、もう一方が連想するイメージを頼りに答えます。カードゲームでは最高の手札をすぐに見せないのと同じで、彼らの「遊び」の結末、つまり二人が共有する視覚的記憶も時間をかけて徐々に構築されていきます。そこには力強い作品と、両者のイメージの間に生まれた対話の記録、および解釈のための新たなスペースが生まれます。

プロジェクトツアーはアムステルダムの写真フェアUnseenと代官山フォトフェアでのブックプレゼンテーションから始まり、恵比寿POSTでの個展ののち、福岡・太宰府天満宮宝物殿での個展、パリのブックフェアOffprint Paris、アントワープのIbasho Galleryでの個展とArt Rotterdamへの出展へと続いていきます。

日本では初となる発表の場に、ぜひご来場ください。

津田直フィールドワークシリーズ外函、不良品の交換について

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2014年からlimArtから刊行してきた津田直によるフィールドワークシリーズ完結に合わせ制作した外函ですが、初回納品分の一部に不具合がございました。現在、再制作に向けて準備を整えております。


すでに外函をお持ちのお客様には、交換のご対応をさせていただきます。交換の方法は以下の通りです。

1店頭での交換
すでに受け取られている函を、POSTの店頭までお持ち下さい。不具合のない外函に交換をいたします。

2配送での交換
店頭にお越しいただくのが難しい場合は、配送での交換も承ります。件名を「津田直BOX SET外函交換依頼」としていただき、e-mailアドレスpost@post-books.jpまで、郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号をおしらせ ください。 ご配送時の送料は無料です。

上記の方法いずれの場合も、交換は10月下旬から順次ご対応させていただきます。
先にご購入いただいた皆さま、店頭で外函をお受け取りくださった方々にはご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。

ご不明な点がございましたらpost@post-books.jpまでお問い合わせくださいませ。

担当:中島
 

[THE TOKYO ART BOOK FAIR]

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来週末に迫ったThe Tokyo Art Book Fair、POSTは3出版社のブースをホストします。

Steidl(ブース番号I-30)
今年のブックフェアでは[Steidl Book Award Japan]もスタートしたドイツのSteidl社。この秋に刊行された10タイトルや、出版社と深い繋がりを持つアーティストたちの作品集など、約50タイトルが並びます。

Gagosian Gallery(ブース番号I-31)
一昨年からTABFに参加している世界のトップギャラリーのひとつ、Gagosian。今年はPOSTがホストして、新タイトルを含む25〜30タイトルが並びます。

Roma Publications(ブース番号I-32)
今年はオランダの気鋭出版社、Roma Publicationsの本も並びます。カレル・マルテンスの新刊やExperimental Jetset のデザインした写真集など今週刷り上がったばかりの4タイトルを含む、約30タイトルが並びます。

いずれも1Fの「インターナショナル・セクション」にブースがあります。ぜひご来場ください。

[Information] 8/20(土) 営業時間の変更

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本日8/20(土)は津田直スライド&トークイベントの開催にともない、通常営業は17:30までとなります。ご来店の際はご注意ください。
※講義は満席のため申込を締め切りました。ご参加者の受付は18:00より承ります。

[Exhibition] 津田直: Box Set

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本日8/19(金)より、津田直[IHEYA・IZENA]がスタートしました。

2014年の[SAMELAND]、2015年の[NAGA]と、3連作として発表してきた津田直のフィールドワークシリーズは今回刊行する写真集で完結します。それに合わせ、3冊を束ねたボックスセットを作りました。

展覧会にご来場いただく際に、過去にお求めいただいた[SAMELAND]と[NAGA]の2冊をお持ちいただき、[IHEYA・IZENA]を会場でご購入いただいたお客さまにも外函を無料で差し上げます。(数に限りがございますので、無くなり次第終了とさせていただきます)

[SAMELAND / NAGA / IHEYA・IZENA] Box Set
9,000円 + 税

初日19時からはレセプションパーティーも開催、ぜひご来場ください。

会期:2016年8月19日(金)〜9月17日(土) 月休み
時間:12:00~20:00

オープニングレセプション:2016年8月19日(金) 19:00~21:00

展覧会詳細:http://post-books.info/news/2016/8/2/exhibition-iheya-izena

[Talk Event] 津田直スライド&トークイベント「南方の光と影、水の香り」

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津田 直[IHEYA・IZENA]の刊行に合わせ、作家によるスライド&トークイベントを開催します。

[IHEYA・IZENA]  © Nao Tsuda 2016.

トークイベント「南方の光と影、水の香り」
日時:2016年8月20日(土) 18:00開場 / 18:30スタート
会場:POST 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
登壇者:津田 直
定員:35名
※定員に達しましたので、お申込を終了しました。

[Exhibition] 津田直: IHEYA・IZENA

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この度POSTでは、写真家 津田直による新作写真集[IHEYA・IZENA]の刊行に合わせた写真展を開催いたします。
[IHEYA・IZENA]は、limArtから刊行された[SAMELAND](2014)、[NAGA](2015)に続く、フィールドワークから生まれた写真集の第三弾となります。

[IHEYA・IZENA]  © Nao Tsuda 2016.

沖縄本島北西部に位置する二つの小島、伊平屋島と伊是名島。

津田は四年前に拠点を九州へ移しましたが、それは南方へと繋がる道を開くためだったのかもしれません。数年間をかけ二つの島を訪れ、島に住む人々との交流を重ねながら、暮らしの中に潜む小さな行いに目を向けていきました。それらは、天を仰ぐクバの茂み、お盆に先祖 を迎え・送りをする人々、供物が捧げられた聖域での祈り、古から受け継がれてきた神事に見る神人と子供の姿、就学のため春には島を離 れるという少女の踊り、雨水の滴る月桃の花、風の岩からの眺め...、という姿で現れてきました。

[IHEYA・IZENA]  © Nao Tsuda 2016.

2014年からスタートした津田直のフィールドワークのシリーズは、本書をもって一つの目標地点に到達します。
北欧のサーメ人たちを被写体にした[SAMELAND]、ミャンマーの北西部に住むナガ族を被写体にした[NAGA]、そしてこの度刊行する[IHEYA ・ IZENA]の三作品は、地理的には遠く離れていますが、いずれの土地にも人々の暮らしの中心には現代の社会が失いかけている信仰の存在があり、これらの辺境とも言える小さな地域に残っている文化や生き方を知ることで、我々に“今日の在り方”を見つめ直すきっかけを与えてくれているのではないでしょうか。
フィールドワークシリーズの最後となる本書の刊行に伴って開催される展覧会は、本書の刊行元であるlimArtが運営するアートブックショップ[POST]、47都道府県に1か所ずつ拠点をつくりながら、物販・飲食・出版・観光などを通して、47の「個性」と「息の長い、その土地らしいデザイン」を見直し、全国に向けて紹介する活動を行い、沖縄にも店舗を設ける[D&DEPARTMENT]との共同開催となります。
現代の社会が再考すべき価値観をフィールドワークのシリーズで提示する、津田 直の新しい試みをぜひご高覧ください。

[IHEYA・IZENA]  © Nao Tsuda 2016.

【展覧会】
会場:POST
東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
T 03 3713 8670
W http://post-books.info/
会期:2016年8月19日(金)〜9月17日(土) 月休み
時間:12:00~20:00

オープニングレセプション:2016年8月19日(金) 19:00~21:00

トークイベント:2016年8月20日(土) 18:00開場 / 18:30スタート
場所:POST
定員:35名
参加費:1,000円
※定員に達しましたので、お申込を終了しました。

 

会場:D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD
沖縄県宜野湾市新城2-39-8 2階
T 098 894 2112
W http://www.d-department.com
会期:2016年9月9日(金)〜10月4日(火) 水休み
時間:11:00~19:30

トークイベント:2016年9月10日(土) 18:00開場 / 18:30スタート

 

共催
POST
D&DEPARTMENT PROJECT

協力
伊平屋村役場 一般社団法人いぜな島観光協会
Taka Ishii Gallery Photography / Film

[IHEYA・IZENA]  © Nao Tsuda 2016.

【写真集概要】
タイトル:IHEYA・IZENA
写真:津田直
テキスト:津田直、豊見山愛
アートディレクション&デザイン:田中義久
発行:limArt
仕様:182mm x 220mm 144ページ フルカラー 75図版 日英バイリンガル
初版 1,000部
ISBN:978-4-9907173-6-0
価格:3,000円+税

 

豊見山愛
沖縄県立博物館・美術館 美術館主任学芸員。浦添市美術館、沖縄県立芸術大学図書・芸術資料館を経て、現職。
おもな展覧会:「岡村吉右衛門コレクション 台湾原住民の染織」(1997年、沖縄県立芸術大学図書・藝術資料館)、現職では「名渡山愛順が 愛した沖縄」(2009年)、「いのち ― 宮良瑛子」(2016年)、「山元恵一 Le fragment du rêve(夢のかけら)」(2016年)などの展覧会や、戦前期から現代の沖縄女性アーティストを紹介するシンポジウム「沖縄から女性美術を考える」(2010年)を企画。

田中義久
Graphic Designer / Nerhol。美術館をはじめ、コマーシャルギャラリーのV.I計画や、アーティストの作品集の装丁、デザインを手がける。また飯田竜太(彫刻家)とのアーティストデュオ「Nerhol」としても活動中。
http://nerhol.com

津田直
1976年神戸生まれ。ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続け
ている写真家。2001年より国内外で多数の展覧会を中心に活動。シリーズに、『近づく』(2001-2004)、『漕』(2005-2009)、『SMOKE LINE』(2008)、『果てのレラ』(2009)、『Storm Last
Night』(2010)、『REBORN』(2010-)、『Earth Rain House』(2012)、『Grassland Tears』(2015-)がある。また最近では、現代美術のフィールドを越えて他分野との共同制作や雑誌連載、講演会、 特別授業を行うなど活動は多岐にわたる。 2010年、芸術選奨新人賞(美術部門)受賞。主な作品集に『漕』(主水書房)、『SMOKE LINE』(赤々舎)、『Storm Last Night』(赤々舎)がある。2014年にフィールドワークから生まれた写真集第一弾『SAMELAND』(limArt)、2015年に第二弾『NAGA』(limArt)を上梓。大阪芸術大学客員准教授。http://tsudanao.com

 

[Exhibition] Takashi Homma [VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE]

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この度POSTでは、ホンマタカシによる[VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE] を出版します。

VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE #1 2012 Stockholm/ Sweden © Takashi Homma

エド・ルシェが1960年代から1970年代に制作した写真を用いた一連のアーティストブックは、後世のアーティストや写真家たちに大きな影響を与え、再解釈やイミテーション、パロディーなど、世界各国の作家たちによる多様なオマージュを生み出しました。オリジナルの形式やタイトルを引用する事で制作された本は約100冊にのぼり、ルシェはこれらの出版物を容認する事によって、芸術表現における主題や方法の許容範囲を間接的に拡張しています。

ホンマタカシ、田中義久、POSTの三者による共同プロジェクトとして2014年にスタートしたエド・ルシェへのオマージュシリーズは、これまでに[NINE SWIMMING POOLS]、[VARIOUS COVERED AUTOMOBILES AND SNOW]、[THIRTIFOUR PARKING LOTS]、[SCANDINAVIAN MUSHROOMS]を刊行してきました。今回の[VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE]は、これまでと同様にホンマが過去に撮影してきた写真群をテーマに沿って編纂して制作しています。本書はルシェが1964年に発表しているアーティストブック、[VARIOUS SMALL FIRES]の方法に倣いながら、題材はルシェが設けなかったテーマを設定することで、オリジナルの換骨奪胎を試みるシリーズ5冊目の作品です。

本書の刊行に合わせ、POSTでは展覧会も開催、写真集の先行販売もいたします。
継続的なオマージュシリーズの刊行によって徐々に形作られてきた、ルシェへの「返歌」をどうぞご高覧ください。

VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE #13 2002 USA © Takashi Homma

VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE #13 2002 USA © Takashi Homma

【展覧会】
会場:POST
   東京都渋谷区恵比寿南2-10-3-1F
   T 03 3713 8670
   W http://post-books.info
会期:2016年7月22日(金)〜8月17日(水) ※月休み
時間:12:00~20:00
※オープニングレセプションの開催はございません

※エド・ルシェ(エドワード・ルシェ、Edward Ruscha, 1937年12月16日-)は、アメリカ合衆国の画家、現代美術のアーティスト。1960年代より、主に言葉と広告媒体のイメージを用い、コンセプチュアル・アートとしての特徴を持った絵画、写真、版画、映画などの製作を行っている。
(Wikipediaより) http://www.gagosian.com/artists/ed-ruscha

【写真集概要】
[VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE]
写真:ホンマタカシ
アートディレクション&デザイン:田中義久
発行元:POST
通常版初版240部 2,800円+税
スペシャルエディション(プリント付)30部限定 15,000円+税(予価)

 

 

【略歴】
ホンマタカシ
1962年、東京生まれ。写真家。2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内三ヵ所の美術館で開催。著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』(平凡社)がある。今年4月イギリスの出版社「MACK」より、カメラオブスキュラシリーズの作品集 『THE NARCISSISTIC CITY』を刊行。

田中義久
1980年、静岡県生まれ。グラフィック・デザイナー。2004年武蔵野美術大学卒業。主な仕事として美術館やコマーシャルギャラリーのV.I.計画、 アーティストの作品集デザインを手がける。また彫刻家の飯田竜太とのアーティスト・デュオ「Nerhol」としても活動している。

VARIOUS SHAPED HOSES AND SNAKE #16 2009 Tokyo © Takashi Homma

【協力】
TARO NASU

 

[Event]「邑元舎」特別内覧会

Added on by Yusuke Nakajima.

「アメリカ人(The Americans)」('58)の発表以降、写真の世界を離れ、映像の世界へと突き進んでいたロバート・フランクの元を訪れ、共に写真集『私の手の詩(The Lines of My Hand)』('72)を制作し、フランクを再び写真の世界へとカムバックさせた編集者、故・元村和彦による出版社「邑元舎(ゆうげんしゃ)」の刊行物を一堂に揃えた特別内覧会を開催致します。

【特別内覧会】
会場:POST 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3-1F
T 03 3713.8670
会期:2016年7月19日(火) 〜 7月20日(水) 12:00 - 20:00

©邑元舎

1971年に設立された邑元舎は、「アメリカ人(The Americans)」以前に撮られたフランクの初期作品を中心にまとめられた『私の手の詩(The Lines of My Hand)』('72)の刊行をもってその歩みを進めはじめ、その後、都内の溝(どぶ)川を撮影した森永純の写真集『河─累影』('78)、「花はパリ 1949-1951」「工場はデトロイト 1955」「マブウは待ち続ける 1976-1984」の3部構成でまとめられたロバート・フランクの写真集『花は...(Flower is ...)』('87)、そしてアメリカ・ワシントンの「ナショナルギャラリー」にフランク本人より寄贈された「アメリカ人(The Americans)」の81枚のコンタクトシートを原版に作られ、邑元舎最後の刊行物となった『The Americans, 81 Contact Sheets』('09)と、ロバート・フランクと共作した3冊を含む計4冊の写真集を世に残しました。またその全てのデザインを杉浦康平が手がけています。

今秋、twelvebooksによって邑元舎そして元村和彦が残した功績を紹介する展覧会開催に先立ち、2日間限定で行われることになった特別内覧会に是非お立ち寄り下さい。

企画・主催:twelvebooks

©邑元舎

プロフィール

元村和彦
1933年佐賀県生まれ。高校卒業後、12年間税務署に勤務した後、東京綜合写真専門学校研究科に入学し石元泰博に師事。1971年~72年にかけて、ユージン・スミス「真実こそわが友」展を東京 / 大阪 / 松山で企画。1971年に「邑元舎」を設立し、ロバート・フランクとは「私の手の詩」('72)、「花は...」('87)、「The Americans, 81 Contact Sheets」('09)の3冊の写真集に加え、森永純「河─累影」('78)と生涯4冊の写真集を刊行した。2014年没。享年81歳。

[Exhibition] Nerhol / roadside tree - Printed Matter

Added on by Yusuke Nakajima.

この度POSTでは、アーティスト・デュオNerhol(ネルホル)の個展「roadside tree - Printed Matter」を開催します。

©Nerhol

Nerholは、書籍や印刷物といった紙の積層を「彫る」ことで美術作品へと変容させる彫刻家の飯田竜太と、アイディアを「練る」ことで二次元的表現における視覚伝達の新たな可能性を提案するグラフィックデザイナーの田中義久より構成されます。
表現領域の異なる両名はそれぞれが日常的に扱う「紙」を接点としてめぐりあい、2007年の結成以来協働して彫刻作品、あるいはそれを正面から撮影した写真作品を創出してきました。人物の肖像や連続性のある現象を被写体として連続撮影をして、写し出された百数十枚もの像を印刷して時系列に積み重ねます。束になった状態から緻密に彫り込んでいくことで、稜線や年輪を彷彿させる有機的な起伏のある断面が生まれます。
日々量産・消費されてゆく「紙」や「像(イメージ)」を用いることで、現代の経済活動が生み出す消費→生成→忘却という巨大なサイクルに否が応でも組み込まれている我々の実情を暗喩しているようにも捉えられます。

2016年5月21日(土)から8月28日(日)まで、金沢21世紀美術館にてNerholの個展「Promenade(プロムナード)」が開催されています。彼らにとって日本の美術館での初個展となる本展では、伐採処分された街路樹をモチーフとした新作シリーズ「multiple - roadside tree」を発表しています。街路樹を薄く輪切りにしては撮影を繰り返して出来上がった写真を出力し、紙の束にしてから彫り込んだ作品です。
像が印刷された写真の束は同一の素材でありながら、50通りの彫り込みを施すことによって、各々がユニークピース(一点物)の彫刻作品へと変容します。それらを羅列することで、multiple(マルチプル=量産された美術作品)として成立するのです。本展のカタログには47点が収録されています。ユニークピースとなったマルチプルが図版としてもう一度印刷され、書籍の形を帯びて大量生産されていくのです。現代社会で著しく消費される写真の積層が一点物の彫刻作品となって価値を帯び、その表面を再び写真に収めて今度は印刷物(書籍)となって大量生産され、市場に流通する。もとはひとつの素材が繰り返し変容を遂げることで、その度に価値の転換が生じます。
本書を見開いた状態で並列させるインスタレーションが出現するPOSTでの個展は、本作のバリエーションを見比べることのできる唯一の機会となります。同一の紙の束からあらわれる多種多様な断面を見つめながら、彼らの示唆に富むアプローチを体感していただけたら幸いです。

 

【展覧会】
Nerhol / roadside tree - Printed Matter
会場:POST 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3-1F
T 03 3713.8670
W http://post-books.info
会期:2016年7月5日(火) 〜 7月18日(月祝)  月休(※祝日の場合は通常営業)
時間:12:00〜20:00
クロージングパーティー:2016年7月18日(月祝) 19:00〜21:00
 

【展覧会カタログ】
『Promenade』
執筆:星野太、山峰潤也
サイズ:23×15cm
頁数:128頁
言語:和 / 英 並記
発行元:マイブックサービス / Yutaka Kikutake Gallery

Nerhol
彫刻家 飯田竜太(b.1981)とデザイナー 田中義久(b.1980)によるアーティスト・デュオ、2007年結成、東京在住。国内外の美術館やギャラリーの展覧会に参加し、現代の経済活動が生み出し続ける消費と生成、忘却という巨大なサイクルの急所を突くような作品を一貫して制作している。
2014年には、Foam Talent Call 2014に選出。主な展覧会として、Foam Photography Museum(Amsterdam, 2015)での 個展やYoungeun Museum of Contemporary Art(Korea, 2015)、L’Atelier Néerlandais(Paris)、 Festival Images 2014(Switzerland)など。
www.nerhol.com

[Exhibition] Tomasz Gudzowaty, PROOF

Added on by Yusuke Nakajima.

Steidl社の新しい作品集刊行に合わせて、6/25より、代官山のSpeak Forで展覧会が開催されます。

Tomasz Gudzowaty, PROOF
2016年6月25日(土)~7月1日(金)
会場:Speak For B1F/B2F
住所:東京都渋谷区猿楽町28-2
開廊:11:00 ~ 19:00

© Tomasz Gudzowaty 2016

© Tomasz Gudzowaty 2016

 本作品「PROOF」は、ポーランドの写真家であるトマシュ・グゾバティが管理していたアナログプリントに偶然の美がもたらした、新しい表現の境地に焦点を当てたものです。本展覧会は、優れたクオリティの作品群でよく知られるトマシュの所有している、写真撮影の工程における副産物として認識されていた 「Polaroid TYPE 55」というフィルムのインスタント写真を用いた作品群で構成されています。 

 すでに生産を中止されており、大判カメラを使う写真家から熱狂的に愛用されていたこの白黒フィルムは、撮影時にネガフィルムに加えて正像のインスタント写真ができます。このインスタント写真は通常処分されてしまうか、ネガフィルムからプリントをする前のイメージ確認用として保管される程度の扱いをされていました。本作品「PROOF」は、このインスタント写真の持っている芸術性を主題としました。インスタント写真には撮影された直後には鮮明な像が現れていますが、時間の経過とともに、コントロールも予測も不可能な偶然の科学反応がゆっくりと進み、思いがけない変化を図像に与えます。その変化は、ネガからプリントされた写真とはちがった「写真性」を含み、芸術写真としての強度をより高める効果をもたらしました。不完全で時に感光不足、または過剰に感光し、擦れてしまったり像が見えにくくなっていたりするこのインスタント写真は、時間の経過による変化を記録し、予期しなかった繊細な美しさが備わっています。

© Tomasz Gudzowaty 2016

© Tomasz Gudzowaty 2016

 今回、展覧会のパートナーとなっているのは、世界最高峰のアート出版社と謳われるドイツのSteidl社と、同社の設立者であるゲルハルト・シュタイデルです。ゲルハルトは本展覧会準備のために来日し、会場候補地の選定から展示プランの作成、会場設営方法までを細かく検証してきました。またドイツのSteidl社が制作した同タイトルの写真集も刊行されます。本展は全世界の巡回を予定しており、東京での展示が世界で最初の場となります。

「不完全性は写真の本質的な部分で、写真の媒体としての忠実性に対する対価でもあり、それはある意味、瞬間の偶然的な介入といえる。このコンタクトプルーフはまさに、『写真性』ー写真の本質に不完全性があることーについての証拠として存在している」
---トマシュ・グゾバティ 

 本展に合わせ、トマシュ、ゲルハルトが来日し、レセプションには両者が在廊します。世界中を巡り、優れた作品群を数多く残してきたトマシュの美的センスと、世界中のトップクリエイターから絶大な信頼を寄せられているゲルハルトの芸術に対する深い理解、クリエイティブによって生まれた展覧会をぜひご高覧ください。

レセプション 
2016年6月24日(金)19:00 ~ 20:30
会場:Speak For B1F
住所:東京都渋谷区猿楽町28-2

ブックサイニングイベント
2016年6月25日(土)
19:30 ~ 21:00
会場:代官山 蔦屋書店 2号館1F
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5

主催
Steidl Publishers
Düstere Straße 4 37073 Göttingen
Germany
T +49 551 496060
W http://steidl.de

協力
株式会社limArt
東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
T 03 3713.8670
W http://post-books.info

トマシュ・グゾバティ
(Tomasz Gudzowaty、1971年ワルシャワ出身)
これまでに世界100カ国以上を旅し、野生やスポーツ、社会情勢などをテーマに活動を続けるドキュメンタリー・肖像写真家。彼の作品はイギリスの「ガーディアン」や「ナショナルジオグラフィック」「British Journal of Photography」「L’Equipe」「イタリアンヴォーグ」などの紙面で発表されてきました。数多くのコンペティションにおいてグランプリ受賞 やファイナリストに選ばれるなど、世界中で高く評価されています。2016年には作品集「Beyond the Body」と「Closer」がSteidl社から出版されています。 http://gudzowaty.com/

※関連書籍の紹介はこちら
 Tomasz Gudzowaty / Closer

ゲルハルト・シュタイデル
(Gerhard Steidl、1950年ゲッティンゲン出身) 
1967年にデザイナー、出版人としてのキャリアをスタート。1968年、出身地であるドイツのゲッティンゲンでSteidl社を創設、美術展のポスターの印刷から着手し、ヨーゼフ・ボイスなどのアーティストが顧客に。1972年に初となる書籍を出版。以降、政治、ノンフィクションから、文学、厳選されたアートや写真の本へと活動を広げ続けています。
★ドキュメンタリー『世界一美しい本を作る男』ウェブサイト: http://steidl-movie.com
 

Steidl 社
 Steidl社は印刷から製本、出版までのすべての行程を社内で手がける世界で最も洗練された出版社のひとつです。出版人ゲルハルト・シュタイデル氏は、アートからファッション、文学など様々な分野におけるアーティストや著者に寄り添い、彼らが「魔法を生み出す」手助けをし、「アートとしての書籍」を読者の元へと届けてきました。
 紙や印刷への強いこだわりを持つシュタイデル氏自身が、紙や装丁用クロスの選定から編集、デザイン、印刷まで、制作におけるすべての行程に関わることで、それぞれの作品に合ったフォーマットを見出し、コンセプトを具体化した本を世に送り出しています。
 これまでに、ロバート・フランクからカール・ラガーフェルド、ロバート・アダムス、エド・ルシェ、ロニ・ホーン、ルイス・ボルツ、ユルゲン・テラー、ジョエル・スタンフェルド、ブルース・デヴィッドソンなどの著名作家のほか、若手のアーティストや写真家たちの作品集を精力的に手がけています。 https://steidl.de/

[MACK] Website / Shopping Bag / Brochure

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POSTのウェブサイトを更新、現在特集中のMACK仕様になりました。
http://www.post-books.jp/

店頭にはショッピングバッグが入荷しています。
価格:1,000円+税
※配送費500円は別途ご負担いただきます。あらかじめご了承ください。

また、展開タイトルの一部につきましては、店頭で配布しているブロッシャーに説明文(日本語)を掲載しています。
ご来店の際はお手にとってご覧ください。

[MACK FEATURE] PHOTOBOOK LETCURE: VOL.3「アメリカンフォトグラフィー:ロードトリップと辺境の先にあるもの」

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イギリスの出版社「MACK」の特集の開催を記念した連続写真集講義「MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー」、第3回目を開催いたします。

今回は、ニューヨークで長年暮らし、数多くの展覧会のキュレーションや写真集の編集を手掛け、今年2月には日々Facebookに投稿し続けてきたアートにまつわる記事をまとめた著書「アートの入り口 - 美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]」を刊行された河内タカ氏を講師に招き、アメリカンフォトグラフにおける「ロードトリップ」、「サバービア(郊外)」、「辺境」をキーワードに、MACKから刊行されているアレック・ソス(Alec Soth)写真集「Songbook」や「Gathered Leaves」、その他ロバート・フランクの写真集などを資料にレクチャーをしていただきます。

  ※会場では、河内氏著書「アートの入り口 - 美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]」も販売致します。

MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー
VOL.3「アメリカンフォトグラフィー:ロードトリップと辺境の先にあるもの」
講師:河内タカ(アマナサルト ディレクター)
日程:201662
時間:19:00 – 20:30
場所:POST
定員:25
参加費:1,000
主催:twelvebooks

※2016/5/27追記
定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきました。

 

講師コメント

MACK関連のイベントは、実は今回で三回目となります。第一回目は故柳本浩市さんと登壇し、MACKの書籍から好きな3冊選んで、それぞれその魅力を紹介しあうというイベントで、ぼくはルイジ・ギッリの「KODACHROME」などを選びました。第二回目がミネソタに住むアレック・ソスとSKYPEでつなぎ、彼の顔が“ビッグブラザー”並みに大きく写し出されたモニターに向かっての2時間近くに及ぶトークイベントでした。そして、今回は1930年代以降から現在にいたる、アメリカ写真に関して欠かすことのできない「ロードトリップ」や「ストリートフォトグラフィー」をキーワードにして、いろいろお話したいと思います。

河内タカ(かわち・たか)
サンフランシスコのアートカレッジへ留学。卒業後、ニューヨークに拠点を移し、現代アートや写真のキュレーションや写真集の編集を数多く手がける。2011年に帰国、アマナが創設したフォトコレクションのチーフディレクターに就任し、日本人作家に限定した550点にも及ぶ写真作品を収集。90年代後半より現在まで、アートや写真に関する執筆活動も行ない、Facebookでアートにまつわるエッセイを日々発信、今年2月には初の著書『アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方 [アメリカ編] 』を刊行。まもなくその続編となる [ヨーロッパ編] の刊行が予定されている。

[MACK FEATURE] PHOTOBOOK LETCURE: VOL.2「ドイツ写真の現在2016」

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恵比寿のブックショップ「POST」でのイギリスの出版社「MACK」の特集の開催を記念した連続写真集講義「MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー」を開催いたします。

 第2回目は、東京国立近代美術館主任研究員の増田玲氏を講師に招き、欧米から日本まで、世界の写真を視野に入れたMACKのラインナップにおいても、独特の存在感を示しているドイツ出身の写真家たちに焦点を当て、源流としてのベッヒャー夫妻から、彼らに学んだベッヒャー派、そして旧東独出身の写真家たちなど、ドイツ現代写真の系譜をたどりつつ、ドイツ写真の現在とその特質を考えていきます。

 

MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー
VOL.2「ドイツ写真の現在2016」


講師:増田 玲(東京国立近代美術館主任研究員)
日程:2016526
時間:19:00 – 20:30
場所:POST
定員:25
参加費:1,000円
主催:twelvebooks

定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきました。

講師コメント

トーマス・シュトゥルートやトーマス・デマンド、ミヒャエル・シュミットらの出身国ドイツからは、90年代以降、シュトゥルートやグルスキーたち、いわゆるベッヒャー派の写真家たちや、昨年の大阪での個展が話題を呼んだヴォルフガング・ティルマンスなど、国際的に注目される写真家が数多く登場してきました。ドイツ現代写真の系譜を、背景としてのドイツの社会や文化なども踏まえて概観しつつ、彼らの近作について考えてみたいと思います。

増田 玲(東京国立近代美術館主任研究員)
1992年より東京国立近代美術館に勤務。写真のコレクションおよび企画展を担当。近年の主な担当展覧会に「ジョセフ・クーデルカ展」(2013)、「奈良原一高 王国」展(2014)など。

[MACK FEATURE] PHOTOBOOK LETCURE: VOL.1「ベルティアン・ファン・マネンの写真集に見る編集力」

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POSTでのイギリスの出版社「MACK」の特集及び「MACK CONCEPT TOKYO」サテライトエキシビジョンとしてオランダ人写真家、ベルティアン・ファン・マネン(Bertien van Manen)の展覧会「Beyond Maps and Atlases」の同時開催を記念した連続写真集講義「MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー」を開催いたします。

本イベント第1回目は、東京国立近代美術館客員研究員の小林美香氏を講師にお招きします。
MACKから数多くの写真集を発表し、現在POSTで展示中のオランダ人写真家のベルティアン・ファン・マネンの新刊「Beyond Maps and Atlases」を中心に、彼女の写真集を特徴づける編集の仕方や、数々の旅、人との関わり方、記憶などいくつかのキーワードのもと小林氏がセレクトした日本人や欧米作家写真集と見比べながら、本書を読み込んでいきます。

MACK FEATURE:フォトブック・レクチャー
VOL.1「ベルティアン・ファン・マネンの写真集に見る編集力」

講師:小林 美香(東京国立近代美術館客員研究員)
日程:2016年5月12日(木) 
時間:19:00 – 20:30
場所:POST
定員:25名
参加費:1,000円
主催:twelvebooks

定員に達したので、お申し込みを終了しました。

講師コメント
ベルティアン・ファン・マネンの写真集には、観る者を重層的な物語の中に引き込むようなしかけがたくし込まれているように感じられます。彼女が強く影響を受けたというロバート・フランクの写真集や、彼女の作品と響き合うような作家の写真集と見比べながら、写真集を読み込んでいきたいと思います。

講師プロフィール
小林 美香(東京国立近代美術館客員研究員)
写真研究者。国内外の各種学校/機関で写真に関するレクチャー、ワークショップ、ポートフォリオ・レビュー、展覧会を企画、雑誌、ウェブサイトに寄稿。 2010年から東京国立近代美術館客員研究員。

[Exhibition] Bertien van Manen / BEYOND MAPS AND ATLASES

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この度POSTでは、Bertien van Manen(ベルティアン・ファン・マネン)写真展「BEYOND MAPS AND ATLASES」を開催します。

©Bertien van Manen

オランダ人写真家、ベルティアン・ファン・マネン(Bertien van Manen)は、これまで「MACK」から数多くの写真集を発行してきました。
本展は「MACK CONCEPT TOKYO」サテライトエキシビジョンとして開催され、アイルランドを舞台に2013月11月から2015年8月にかけて撮影されたシリーズで構成されます。
タイトルは、北アイルランド出身の詩人、Seamus Heaney(シェイマス・ヒーニー)の詩集『人間の鎖』から引用されています。

そんな所が今後見つかるだろうか
地図や地図帳にはないどこか

はるか彼方の別世界
全てが織り込まれ

まるで草の葉が重なり合い
網目状の巣のような世界が


- シェイマス・ヒーニー 著書
『Human Chain(邦題 : 人間の鎖)』(国分社)内
“Herbal(邦題:植物誌)”より

最初、アイルランドで撮影をしていたとき、自分が何を探していたのか確かではありませんでした。
夫が亡くなり、わたしは人を捉えるのではなく、その空気感を映し出しました。
私は感情と探究心に導かれ、ある種の神話伝説のような場所を切望していました。
そこには、神秘とどこまでも続く大地に広大な空があったのです。

- Bertien van Manen, 2015年9月15日アムステルダムにて

©Bertien van Manen

【展覧会】
Bertien van Manen写真展「BEYOND MAPS AND ATLASES」
会期:2016年4月26日(火) - 5月15日(日)
時間:12:00 - 20:00 / 月休 (※祝日の場合は通常営業)
会場:POST

主催|twelvebooks
協力|Robert Morat

※オープニングレセプションの開催はございません。

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【作家略歴】
ベルティアン・ファン・マネン(Bertien van Manen)
1942年オランダ生まれ。1970年代後半より写真家として活動を開始し、以降小さなアナログカメラと共に世界中で旅をしながら活動する。
オランダを代表する革新的なドキュメンタリー写真家として国際的に高い評価を得ており、MoMA(ニューヨーク近代美術館)など世界各国の美術館で展覧会が開催されている。

【写真集詳細】
Bertien van Manen写真集
「BEYOND MAPS AND ATLASES
仕様:ハードカバー / 60ページ
   260 x 290 mm / カラー
価格:7,800 円+税

[Exhibition] 奥山由之 / THE NEW STORY

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この度POSTでは、奥山由之による写真展「The New Story」を開催いたします。

写真集「THE NEW STORY」は2015年末に、光の捉え方をテーマに一群となった奥山の写真をアート・ディレクターのHiroyuki Kuboが編集して刊行されました。
本展は本書から、奥山が改めて展覧会という形に再構成する試みです。
少部数で発行され、瞬く間に完売となってしまった本書ですが、今回の展覧会に合わせて20部限定のスペシャルエディションを刊行、会場で販売いたします。

©Yoshiyuki Okuyama

「-柔らかいといえば光。晴天でも薄い半透明の照明用の紙でデフューズされたような光。
日本独特な光の構造がそこにはある。太陽からの直接光ではなく、常に反射し拡散された光。
それは複雑に都市の中に、その建築の中に色々な角度で反射する。僕ら人間=動物は環境に左右されて生きている。
もちろん精神、それにともなう文化も、最初に言及した地図上の位置の問題やその独特な光に左右されている、
もっというと規定されている、好むと好まざると。

この本にはそんな日本に、特に東京に独特な光の構造の数々が写っている。
東京じゃない写真も何点かあるにしても、僕はそれらの光を見て、あー東京の写真だなーと思う。」

(ホンマタカシによる序文より抜粋)

©Yoshiyuki Okuyama

【展覧会】
奥山由之写真展「THE NEW STORY」
会期:2016年3月29日(火) - 4月17日(日)
時間:12:00 - 20:00 /月休 (※祝日の場合は通常営業)
会場:POST
※オープニングレセプションの開催はございません。

©Yoshiyuki Okuyama

【作家略歴】
奥山由之 (Yoshiyuki Okuyama)
写真家・映像作家。
1991年1月23日生まれ。大学在学中の2011年に、第34回写真新世紀優秀賞受賞。
受賞作「Girl」が2012年に写真集として出版される。
2015年、約5年間におよび撮りためた写真集「BACON ICE CREAM」が完成。
私家版写真集に「THE NEW STORY」「march」がある。

【写真集概要】
奥山由之写真集「THE NEW STORY」Special Edition
仕様:B4 変型 布張り上製本 80 ページ 20 部限定
   特装箱入り サイン入りプリント付き
価格:35,000 円+税
寄稿:ホンマタカシ
アートディレクター:Hiroyuki Kubo

[Exhitibion: Nobuyoshi Araki Last Year's Photographs]

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3/8より、荒木経惟の未発表作「去年の写真」の展覧会を開催します。

 

本シリーズは荒木氏が1975年に撮影・プリントしたシリーズですが、今日まで発表されることなく保管されていました。この度、日本写真芸術協会 「FAPA」より本シリーズをまとめた作品集が刊行されます。本展は作品集刊行に先立ち、38点からなるシリーズのうち、オリジナルプリント14点を展示いたします。

会期:3月8日〜3月17日
会場:POST 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 03-3713-8670
営業:12時〜20時 月曜休


会場では、刊行に先立ち写真集の予約を承ります。

「去年の写真 Last Year's Photographs」
写真:荒木経惟
ブックデザイン:田中義久
協力:Taka Ishii Gallery
製作:一般社団法人日本芸術写真協会 
発行:Case Publishing

262mm x 180mm/80ページ/38図版

リミテッドエディション:ハードカバー/特装箱入り/500部限定/7,000円+税 
通常版:ソフトカバー/1500部/2,800円+税


We receive pre-sales order of this monograph

Limited Edition
Hard Cover + Special Box / Edition of 500 Copies / 7,000 Yen + Tax

Normal Edition
Soft Cover / 1500 Copies / 2,800 Yen + Tax

 

 

本作品が国内で展示されるのは今回が最初で最後の機会、ぜひご来場ください。

[Phaidon] Start

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本日2/24(水)より、新しい出版社特集がスタートしました。
今回はアート・写真・デザイン・建築・ファッション・フード・旅行・児童書と幅広く手がけるPhaidon(ファイドン)。

あらゆるジャンルからよりぬきの40タイトルが並んでいます。
ぜひご来店のうえ、お手にとってご覧ください。

[Exhibition] 山口はるみ/ HARUMI GALS

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この度POSTでは、山口はるみの作品集[HARUMI GALS]の出版を記念した展覧会を開催します。

山口は島根県松江市生まれ、東京芸術大学油画科卒業。西武百貨店宣伝部に就職後、フリーランスとなり、1969年PARCOのオープンと同時にその広告制 作にイラストレーターとして参加。1972年よりエアブラシを用いた女性像を描き、一躍時代を象徴するイラストレーターとなりました。

この度刊行された本作品集は、山口はるみがエアブラシで描いた115点の原画・ポスターを収録し、評論家の椹木野衣氏による寄稿「超現実化されるポップアート── 山口はるみのリアリズム絵画」も収録されています。

真っ赤なルージュ、または深紅のマニキュアを連想させる、背表紙の質感が特徴的なブックデザインはオランダ在住のデザイナー、樋口歩によるもの。鮮やかな印刷とゆるやかに前後の作品が連なっていくエディトリアルが冴えたアートブックです。

本展では、会場での作品集先行販売に加え、山口のPARCO時代のエアブラシ作品を中心に、9点の原画を展示いたします。ぜひご来場ください。

< 展覧会 >
日時:2 月20 日(土)~ 3 月6 日(日)
時間:12:00 - 20:00
休廊:月曜日


< ブックローンチ パーティー >
日時:2 月23 日(火)19:00 ~ 21:00

< 書籍詳細 >
HARUMI GALS
182ページ
ソフトカバー/フルカラー/UVオフセット/カバー2種
215mm x 280mm
2016
初版2,000部
4,800円+税(通常版)
15,000円+税(シルクスクリーン付き/サイン・ナンバリング入り/100部限定/スリーブケース入り)