Screen Tests / A Diary

Added on by Yusuke Nakajima.

アンディ・ウォーホルとジェラード・マランガの共作である[Screen Tests / A Diary]の初版刊行から50年目にあたる2017年、本書の復刻が実現しました。

Originally Published in 1967, By Kulchur Press © Gerard Malanga

Originally Published in 1967, By Kulchur Press
© Gerard Malanga

[Screen Tests / A Diary] Reprint Edition
Will be published on May 12th, 2017
Text: Tsuyoshi Kawasoe / Book Design: Yoshihisa Tanaka
Planned / Published by: POST (limArt ltd.,)
Softcover / 253mm x 188mm / 216 pages / 53 illustrations*
2,000 editions / Limited distribution in Japan
Price: 4,800yen+tax

Copyright © 2017 Gerard Malanga
First Edition Copyright © 1967 Kulchur Press
All rights reserved.

*The original edition published in 1967 had 54 illustrations, however, 1 illustration was excluded in this reprint edition.

[Screen Tests / A Diary] 復刻版
2017年5月12日(金)発売予定
テキスト:河添剛 / デザイン:田中義久
企画・発行:POST(株式会社limArt)
ソフトカバー / 253mm x 188mm / 216ページ / 53図版※
初版2,000部 / 日本限定販売
本体価格:4,800円+税

Copyright © 2017 Gerard Malanga
First Edition Copyright © 1967 Kulchur Press
All rights reserved.

※1967年刊行のオリジナルには54図版が収録されていますが、復刻版は1図版が省かれています。


 

Johan van der Keuken / Wij Zijn 17・Les Copains

Added on by Yusuke Nakajima.

オランダ出身のJohan van der Keuken(ヨハン・ファン・デル・クーケン、1938-2001年) は、ドキュメンタリー映像作家・作家・ 写真家として活躍しました。42年間に渡るキャリアの中で55のドキュメンタリーを発表、そのうちの6作品は8つの賞を受賞しています。

Wij Zijn 17: Cover image

1955年、17歳の時に彼の作品は初めて世に発表されました。[Wij zijn 17](僕たちは17歳) と題された小型の写真集には、彼の友人たちを被写体にしたモノクロ写真で構成されています。構図や光の入り方などに細かい配慮が行き渡りながらも、被写体の自然な様子がそのままに伝わるかのような作風は、当時17歳だったとは思えないほど卓越したセンスが見て取れます。 

被写体の少年少女たちは、私たちが想定するステレオタイプのハイティーンのイメージからすると、物憂げな表情や醸し出す雰囲気、あるいは喫煙している姿が入り混じっていることもあいまって、ぐっと大人びた印象を受けます。シャッターを押す彼自身が同世代ということもあり、大人には見せない等身大の振る舞いを捉えることができたのでしょう。
大人たちが勝手に思い描くしかるべき17歳の有様とはかけ離れていたことは、その評判を賛否真っ二つに分かつことになりました。作品性の高さを正当に評価するひとたちもいる一方で、痛烈な批判が寄せられたり、シニカルなパロディが登場したようです。良くも悪くもセンセーショナルな出来事として受け止められた事実は、オランダの現代写真界において大きな影響力があったことを雄弁に物語っています。

[Wij Zijn 17]が発表されてから60周年にあたる2015年に、彼の元妻であるNoshka van der Lely(ノシュカ・ファン・デル・レリー)と共にファン・デル・クーケンの作品管理を担っているギャラリスト/デザイナーのWillem van Zoetendaal(ウィレム・ファン・ゾーテンダール)の協力を得て、この写真集の英日版が出版されました。日本語のテキストが収録されたのは、通算第6版にあたる本書が初めてです。

ブックデザインを手がけたゾーテンダールは、本書に日本のエキゾチックな要素を取り入れるべく、ソフトカバーに帯を付けることにしました。
デザイン的観点からみると、一般的に帯は表紙の一部を覆い隠してしまうことから敬遠される傾向にあります。彼はこのネガティブな特性を逆手にとり、表紙写真のうち帯にかかる部分のみネガ・ポジ反転(色を反転させることで、光の部分が影に、影の部分が光となってあらわれる)させました。これにより帯の存在に必然性が生まれ、同時に光と影により生まれる視覚表現である写真の特性を引き出しています。

Les Copains: Cover image

合わせて、同時期に撮影していた未発表作をまとめた[Les Copains]も刊行されました。
[Wij Zijn 17]を制作するにあたり、ファン・デル・クーケンのオリジナルネガから改めてモダンプリントをしました。このプロセスを進めていくなかで、彼は写真を撮影したままの状態ではなく、大胆なトリミングを施したうえで収録していたことがわかりました。
例えば、パイプをくわえた少年が壁に寄りかかっているかのような縦位置の写真。実は横たわって煙を燻らせていた彼を横位置で撮影していたようでした。写真集には、90度回転させ若干トリミングを加えた状態で起用されています。
変わって、自身と友人とが写るセルフポートレイトを捉えている写真。これは実は大きな姿見に映ったところを撮影していたのですが、写真集には姿見の部分だけを切り取って収録しています。

このように既成概念や常識といった枠にとらわれず、柔軟な発想で写真集の世界をつくりあげていったことが伺えます。トリミング前の写真や別カットを中心に編集された[Les Cpains]を通じて、自由な発想でつくりあげた写真集という表現に落としこまれる前の、撮影した瞬間の視点に立つことができます。
写真家として、また写真集の編集者としてのふたつの視点から、この時代のファン・デル・クーケンを見つめていくという独特な着眼点は興味深いです。

この2冊の写真集は、IMA PHOTOBOOKSとPOSTが共同でスタートした出版レーベル Foci Press(フォーサイ・プレス) からの発行です。Foci Press は、過去に出版され現在は絶版となってしまっている良質な写真集を復刻し、優れた作品を現代にもう一度蘇らせることを目的として設立されました。
今回出版する [Wij Zijn 17] と [Les Copains] が Foci Press からの初の刊行物となります。 

 

Johan van der Keuken / Wij Zijn 17
Publisher: Foci Press
Supervision: Van Zoetendaal Publishers
64 pages
Duotone
Softcover
160 x 240mm
English / Japanese
Edition of 2,000 copies
ISBN: 978-4-9907173-9-1
2015/11

価格:3,400円+税

 

Johan van der Keuken / Les Copains
Publisher: Foci Press、Van Zoetendaal Publishers
64 pages
Duotone
Softcover
160 x 240mm
French / English / Japanese
Edition of 2,000 copies
ISBN: 978-4-9907173-8-4
2015/11

価格: 3,400円+税